ショートショート とりぶうの読むコント~宮古島 セミなのかセミでないのか、それが問題、でもないな ~沖縄のてっぺん、於茂登岳 (2)めざせ、おもとだけ! ~沖縄のてっぺん、於茂登岳 (1)そうみ~ そうみ~急に秋なんですかなえちゃん 


セミなのかセミでないのか、それが問題、でもないな ~沖縄のてっぺん、於茂登岳 (2)

テーマ : 日記 ジャンル : 日記



みなさんこんにちは。

いざ、於茂登岳登山!
と、勢い込んできたわたしたちであるが。
登山口までの1.7㎞で、けっこう腹八分目までくる。

しかし、まだ登山自体が始まっていないのである。
登山口は舗装されてはいないが、道幅も広く歩きやすそうだった。

まわりでは虫の声が聞こえる。
しかちくが、
「セミ鳴いてるな。ツクツクボウシみたいなやつ」
という。
「セミなわけないやん、季節が違うもん」
わたしは即座に否定。
「セミやと思うで。よう聞いてみて」
しかちくはあくまでセミ説を曲げない。

わたしは耳を澄ますふりをしたが、きっぱり否定した手前、
(どうせ確認しようがないだろうから、適当に聞いておこう)
と思った。
そして、
「セミちゃうやろ。まるで鳴き方が違うで」
と言った。
「そうかなあ」
しかちくはすこし不満げであった。
が、そのときに少しカナカナに似た鳴き声が響いた。
わたしはいまさら肯定できないと思い、
「セミちゃうで」
と重ねていった。
まるで、
「不倫はしてません」
ときっぱり否定する女優の気持ちだった。(そんなに大げさなもん?)
心の中では、
(早くしかちくがセミの話忘れてくれへんかな)
と思う気持ちがたくさんあった。

そして話をそらすために、
「見て見て、あの木!南国っぽいな~」
と道の横で茂っている木を指した。

さいわい、その木は宮古島ではあんまり見たことがないもので、キリンみたいな模様が入っていた。
しかちくも、
「ほんまや」
と幼稚園児みたいにすぐに気をそらされていたので、しめしめ、と思った。

しかし直後。
わたしの足元にセミの死骸を発見。
(あちゃー)
と思った。
(できることなら内密にしておきたい)
と思った。

しかしわたしは正直者として生きることを決めた人間。(いつ?)
ずいぶんたって、ほとぼりが冷めたころ、
「あ!」
と言い。
しかちくが、
「なに?」
といぶかしがったところで、
「さっきの鳴き声、やっぱりセミだったわ!死骸があった!」
と申し出た。
「なにが『やっぱり』やねんな」
と言われないくらいの間をとったので、しかちくもわたしが否定していたことなど忘れて、
「そうだったんか~」
と素直に喜んでいた。
円満解決めでたしめでたし、であった。(正直者のやること?)

わたしたちは足取りも軽く進む。
正直、よゆーだ。
これで1時間後には頂上だと思うと、屁のような登山じゃないかと、へそで茶を沸かそうとしていると。

いきなり行き止まりにやってきた。
うっそうとした森の中、どっちに行ったらよいかわからない。
「どうする、どっちやろ?」
道しるべもない中、わたしたちは立ち止まった。

すると、茂みの中から上下カッパを着て長靴をはいたおじさんがいきなり現れた。
えらいとこから出てきたな、と驚いた。
おじさんはカメラを持っていて、なんかの調査をしてる人みたいに見えた。
そのおじさんに聞いたところによると。
「この沢を横切ると、登山道がありますよ」
とのこと。

なんと、えらいとこから出てきたと思ったその場所に入ってゆけ、というのであった。
それまで広い道だったのが、急に道なき道を行けというのである。
まるでエスカレーター式のお嬢様学校を出て、いきなり大家族の農家に嫁いだようなもんである。
わたしたちはひるんだが、まあそこまでの悪路ではないだろうと思い、おじさんにお礼を言って沢に向かった。

沢には石がステップになっていて一応歩きやすくはなっている。
滑らないように用心しながら進む。
これくらいのスリルは思い出になるな、と思いながら歩く。
しばらく沢を行き、ようやくそこを抜け、一息ついたと思ったら、丸太橋がかかっていた。
二本の丸太をくっつけただけの橋。
その下にはゴーゴーと唸り声をあげて激流が流れていた。
と、
いうことはまるでなく。
チョロチョロとした流れがあるのみだった。

しかちくが、そろそろと丸太橋を渡ってゆく。
しかしわたしはこういう橋が非常に苦手である。
流れがいくらチョロチョロであっても、その高さが怖いと思ってしまう。
中途半端に高い平均台とか、背丈ぐらいのコンクリート塀の上を歩くとか、ひたすら苦手なのである。
苦手であるが、これをクリアしないことには先に進めない。

わたしは深呼吸をして、一歩ずつ一歩ずつ、よちよちよちよち渡っていった。



押すなよ 001




カタツムリでももうちょっと速く進むやろ、
と思えるくらいの歩きっぷりでどうにか渡り終えた。
ふ~。
難所クリア。

と、
このときは思った。
しかし、これは始まりの始まりに過ぎないのであった。

つづく。

それでは~


とりぶう


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めざせ、おもとだけ! ~沖縄のてっぺん、於茂登岳 (1)

テーマ : 日記 ジャンル : 日記




みなさんこんにちは。

沖縄は高い山がないから、沖縄の山なんて楽勝!

と思ってるそこのあなた!

と、わたし!(自分も?)

なめてかかったら、とんでもないことになるんだよ!

という話を何回かにかけて書きます。


沖縄の最高峰は於茂登岳である。
たけや~、さおだけ~、
やまは~、おもとだけ~、
である。

南国にそびえたつ屋根!
というほどでもない、気軽な高さ、標高525.5メートル。

石垣島に行ったとき、ガイドブックを見ていたら、たまたま、
「於茂登岳に登ろう」
という文字を発見。

にわかにわたしの中のサルが覚醒。
「ワイを紀ノ国のサルとわかっての誘い文句か?登ってやろうやんけ、於茂登岳、ウキー!」
と奮い立ち、しかちくに提案。
ふだん食べることしか提案しないわたしが、アクティビティを提案したものだから、しかちくもなんかわからんうちに承諾。
嫁の気軽な口車に乗せられて、あとで後悔することになるのだった。

ガイドブックの言うことにゃ、於茂登岳登山は往復2時間で行けるらしい。
「往復2時間だったらよゆーやな」
「よゆーやな」
「ハイキングみたいなもんやな」
「もんやな」
「あたしをだれやと思てんねん?紀の国のサルやで?ぜったいよゆー」
「ぜったいよゆー」
と、根拠のないよゆーを持って、朝8時半のバスで出発した。

前日、バス会社で尋ねたところ、
「バス停の『おもと』から3時間あったら往復大丈夫だと思いますよ」
とのことだった。
わたしたちはどうしても3時間で帰ってくる必要があった。
というのも、「おもと」は非常にバスの本数が少ないところ。
3時間後のバスが最終である。
それを逃したら、1時間半待って反対方面のバスに乗るハメになるのだ。

さて、曇り空の下、バスに揺られること45分。
「おもと」で降りる。
「おもと、おもたよりなんもね~な」
「なんもねーな」
人がよく乗り降りするバス停には、ちゃんと雨除けの屋根があるのだが、「おもと」はバス停の看板だけだった。
このごろの石垣島はどこもかしこも観光客だらけ。
どこに行っても観光客がわんさかいるのだけど、おもとだけはうちらだけ。
たけや~、さおだけ~、
おもとだけ~、うちらだけ~、
だった。(このくだり必要?)

ほんまにここでええんかな?というくらいひっそりとしていた。
しかしきちんと「於茂登岳登山口1.7㎞」と出てたので、残念ながら間違いなかった。
ここでわたしたちはちょっと不安になる。
「登山口まで1.7㎞って、それは登山と別口やんな?」
という問題である。
登山は往復2時間だけど、登山口とバス停の間、往復3.4キロも歩かねばならない。
「ほんまに3時間で行けるんかな?」
わたしたちは少々不安になった。
しかし525.5mくらいの山はなんてことないだろう。
400mトラック1周ちょいやからな。
それに自分たちは普段から鍛えているではないか。
マラソン大会に参加したり、ボルダリングしたり、やたらムキムキではないか。
そんな難所なんかないだろう。
そう思って登山口に向かって歩き始めた。

前方に於茂登岳が見える。



於茂登岳 001





正直、どれが於茂登岳のてっぺんかよくわからんかった。
いくつも山があって、きっと一番高いやつがそうなんだろうけど、雲のような霧のようなのが頂上付近を覆っていて、よく見えなかったのだ。
帰ってから調べたところによると、その中のひとつは「ぶざま岳」というらしい。
ぶざま岳って。
ぜったい山の仲間からバカにされるやんか。
じつは「ぶざーま」には「尾」という意味があるらしい。
じゃあ「尾岳」でいいじゃないか。
と、思うのだけど。
わたしが名付け親ではないので、どうにもならん話である。

登山口までは舗装道路が続く。
たま~に車がぽつぽつ通る。
のどかである。
のどかであるが、少しずつ上りになってるので、じゃっかん足がしんどくなってくる。
わたしたち自慢の鍛えた足が、登山口までの少しののぼりで悲鳴を上げそうになるのだった。


つづく。


それでは~


とりぶう

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そうみ~ そうみ~

テーマ : 日記 ジャンル : 日記




みなさんこんにちは。

明石家さんまさんの、すごいところは数え上げたらキリがないと思う。

わたしが子供のころからず~っとおもしろく。

わたしが大人になってもず~っとおもしろい。

そのうえさらに。

「これはさんまさんにしかできない職人わざだ」と唸ってるのが、

その歌唱力である。

創味シャンタンのCMで、

「男女七人秋物語」の主題歌だった往年のヒット曲「SHOW ME」と、「創味」をかけて、

そうみ~ そうみ~ そうみしゃんたん~

と歌うCM。





創味シャンタン 001





絶妙な音程はずしである。

何度見ても笑ってしまう。

わたしもしかちくも競ってあれをマネするのであるが。

まずできない。

音をとってしまう。

音をはずそう、はずそう、と思ってるのだけど、

うまくはずせない。

意図したらダメなのだ。

いわば、赤ちゃんに歌を教えたらああいう感じになると思うにつけ、

それを自然とやってのける(?)さんまさんは、ほんとに天才だと思う。

今日もわたしとしかちくは競って、

「そうみしゃ~んた~ん」

と歌っているが、(あほな夫婦)

じゃっかん音がとれてしまっている。

どうにか音程をはずそう、本来の音を忘れよう、とするのだけど、うまくゆかない。

そう考えると、

天才というのは、あらゆる方面で天才ぶりを発揮するのだなあ。

それでは~


とりぶう


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急に秋なんです

テーマ : 日記 ジャンル : 日記






みなさんこんにちは。

コマーシャルでやってる「オッケーグーグル」というやつを、

なんのこっちゃわかってなくて、

それがグーグルに何かを聞くきっかけの言葉と知り、

今日、生まれて初めてやってみた。

でっかい声でひとことひとことかみしめるように、

「オ ッ ケ エ 、 グウ グ ルウ!」

と呼びかけた。

が、反応なし。

言い方が悪かったのかと何度もやってみたが、

ネットのつながりが悪く、ただただでかい声を出した人で終わってしまった。

オッケーグーグル、便利なんか不便なんかよくわからんと思った。

金曜日。

モコ日記です。









ぼくはモコです。

三代目文鳥です。

「涼しくなってきたら、文鳥がまとわりついてきてかわいい、ってよ!」

ととりぶうさんがネットを見ながら、うれしそうに言います。

たしかに、このごろちょっと涼しいなあと思います。

涼しいどころか、ちょっと寒いなあと思います。

それもそのはずで、

「ちょっと前までクーラーが必須だったのに、今日はカーディガンがいる」

と、とりぶうさんがオレンジ色のカーディガンを羽織りながらぶつぶつ言ってます。

でもその5分後には、

「動いたら暑い!」

と言って半袖Tシャツの袖をまくりあげているので、ぼくがしかちくさんなら、

「どないやねん!」

と突っ込んでるところです。

そんなガサツで暑そうなひとにはちょっと近寄りにくいので、ぼくはしかちくさんのところにいることになるのだけど、そうすると、

「涼しくなったら、文鳥がまとわりついてるていうても、しかちゃんとこばっかりやな!」

と、苦々しそうな顔でとりぶうさんは言います。





ふわふわの季節 001






しかちくさんは、

「たしかにモコはあんまり動かんようになってきたな」

と言います。

しかちくさんも同じように、涼しくなってくるとあんまり動かないので、ぼくの気持ちがよくわかるのだと思います。

どっちにしても、ゆっくりしたい季節になってきました。

とりぶうさんがぼくをそっとしておいてくれるように、と願ってやみません。









「モコは首のところのふわふわが触り心地ええで」と、教えてもらったのだけど。

モコはわたしに触らせてはくれない。

だからまだふわふわに触れていない。

もやもやが止まらないんだなあ。

それでは~


とりぶう


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かなえちゃん

テーマ : 日記 ジャンル : 日記



みなさんこんにちは。

わたしは自分のお腹に名前をつけている。

その名も「かなえちゃん」。

かなえちゃんというのは、

もしも 明日が~晴れ~ならば~

とか、

メダカ~の兄弟が か~わのなか~

とかのヒット曲で知られる「わらべ」の「かなえちゃん」のことで、



ない。

「告白」や「白ゆき姫殺人事件」や「Nのために」で知られる作家、

湊かなえちゃんのことで、



ない。

よく考えたら、湊かなえさんを「かなえちゃん」と呼んだこともない。

わたしのお腹のかなえちゃんは、

「鼎の軽重を問う」でおなじみの鼎ちゃんである。





鼎ちゃん 001





鼎というのは、むかしむかしの中国でつくられた土器、青銅器のことで、

三本足の鍋のようなもの。

最初は魚や肉の煮炊きに使っていたのが、

のちのちいけにえを煮るのに使うようになり、

そのうち、国の大事なシンボル的な置物になったらしいものである。

その形がわたしのお腹に似ている。

他人とは思えん。

なんというか、ナイシトール的な薬のコマーシャルに出てくるお腹の断面図、

それも脂肪たっぷりの断面図に通じるものを感じるのである。

ちなみに。

鼎の軽重を問う、

ということわざの意味は。

よくわからんかった。

だから今日、調べてみてはじめてわかった。

「おまえんとこの鼎、どれくらいの重さ?」

てな感じで後輩に聞かれたら、やばいよ、ということだ。

鼎、奪われるよ、ということだ。

奪われたら自分の国はおしまいよ、ということだ。

しかしながら、わたしの鼎ちゃんのお肉は、奪ってくれてもいいのによ、ということだ。

わたしの鼎ちゃんは今育ちざかりなのであった。

それでは~


とりぶう

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