ハッタリ君短編集ショートショート とりぶうの読むコント~宮古島  何者じゃ!ハッタリ君参上世の中ハッタリで乗り切ろう気楽な家庭教師忍法の数々美人教師に縄 


何者じゃ!ハッタリ君参上

テーマ : ショートショート ジャンル : 小説・文学
(433)

中学一年生のカズヤは、机の前でため息をついている。

「は~。まったくもう、なんでこんなに宿題多いんだよ。オレ、歴史だいっきらいなのに。

どーでもいいよ、こんな終わった話ばっかり。未来に目をむけろよな。ああ~、めんどくせー。

こんなとき、宿題を手伝ってくれるお助けマンがいたらなあ。」

イスの背もたれに体をあずけてぼやいていると、いきなりぼわんと男が現れる。

「拙者がお助けするでござる!」

「うわっ、びっくりした。あんただれ?なにそのカッコ、忍者?」

「拙者、カズヤ氏をお助けする者でござる。」

「え、そうなの!?ラッキー!忍者ハットリくんみたい。

忍者ってことは、歴史とか得意なんじゃないの?」

「おまかせください!」

「やったー!これで宿題終わったみたいなもんだよ。

さっそく頼むよ。えっと、足利義満が建てたのって、何?」

「え、義満?」

「そう。三代将軍。」

法隆寺!」

「ええ、法隆寺ぃ?それってさあ、聖徳太子じゃなかったっけ?」

「そうかもしれんでござる。」

「かもしれんってなんだよ!いいかげんなこと言うなよな。

義満は・・・っと、金閣寺じゃねーかよ!」

「かんにん。」

「なにが『かんにん』だよ。ハットリ君の『にんにん』パクッてるし。

じゃあ、これは?ザビエルがキリスト教を伝えたのって、何年?」

「2005年!」

「2005・・・・って、そんなわけねーだろ!つい最近じゃないかっ!」

「じゃあ、だいたい1500年くらい。」

「だいたいとかいうな!なんだよ、おまえ!さっきからいいかげんなことばっかり言ってさ。

何の役にもたってないじゃねーか!このウソツキ野郎!ナニモンだよ、おまえ!」

「ウソツキではござらん。ハッタリでござる!

拙者、ハッタリくん。『ナニモンじゃハッタリ君』でござる!

あなたの味方、『何者じゃハッタリ君』参上!」

「なんだよそれ。・・・でさ、具体的にどういうことやってくれんの?」

「お助けするでござる!」

「助けてねーじゃん!むしろ、ジャマだし。」

「はっはっはっは!助けるというのもハッタリでござる!

世の中ハッタリハッタリ!はっはっはっは!」

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世の中ハッタリで乗り切ろう

テーマ : ショートショート ジャンル : 小説・文学
(453)

中1のカズヤは机の前で漫画を読んでいる。

「こらっ、カズヤ!勉強はしたの?」

いきなり大きな声がする。

「うわっ、ビックリした!なんだよ、おまえ、ハッタリじゃねえかよ!おどかすなよ!」

カズヤは忍者のかっこうをした男をにらみつける。

「いかにも。拙者『何者じゃハッタリ君』、きょうもカズヤ氏をお助けしに来たでござる。」

「いらないよ!帰れ帰れ!だいたい、お助けに来たとか言いながら、母さんのマネして驚かしたじゃないか!」

「母さんと思わせるハッタリでござる。」

「またかよ~。もうおまえジャマだよ。帰ってくれよ。」


カズヤは頭をかきむしる。

「今日はきちんと助けるでござる。」

ハッタリ君は片ひざをついてびしっとポーズを決める。

「じゃあさ、おまえの得意科目なんだよ?」

「英語でござる。」

「ほんとかよ~?いちばんありえねーよ。」

「これだけはほんとでござる。」

「じゃあなにか英語でしゃべってみろよ。」

「いくでござる。えいっ、えいっ、ゴーっ!」


ハッタリ君はおもいっきりこぶしを振り上げる。

「ハーッハッハッハ!チョー受けんだけどでござる~。ひぃっく。」

ハッタリ君は自分のギャグに大うけする。

「面白くないよっ!おまえ、ただジャマしにきただけなら帰れよ!」

「ひぃっく、ちょっと待って、ひぃっく、あれ、ひぃっく、しゃっくりが、ひぃっく、止まらないでござる・・ぃっく。」

「どーせそれもハッタリだろ?」


カズヤは片方の唇を上げて言う。

「ひぃっく、ちがうちがう、ひぃっく、ほんとに、ひぃっく、止まらないでござる。」

ハッタリ君は肩をふるわせながらしゃっくりする。

「ほんと?あのさ、聞いた話なんだけど、しゃっくりって100回続いたら死んじゃうんだって。」


カズヤはまじめな顔をして言う。

「えええーっ!ほんとでござるか!?ほんとでござるか!?どうしよーっ!?」

「あはははっ!もうしゃっくり、止まってんじゃん!」

「ああっ、ハッタリでござったかーっ!うかつだった。拙者プロ失格でござる。ううううっ。」

「まあまあ泣くなよ。そんな大したことじゃないから。」

「な~んてね。泣くのもハッタリハッタリ!世の中ハッタリハッタリ!」

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気楽な家庭教師

テーマ : ショートショート ジャンル : 小説・文学
(465)

カズヤがキッチンに下りていくと、『何者じゃハッタリ君』がイスにすわっている。

「カズヤ氏、毎度でござる。」

「ちょっと、おまえ、何してるんだよ!どうしてここに座ってるんだよ!

母さん、母さ~ん!へんなやつがいるよっ!」


カズヤが大声で母親に声をかける。

「ああ、カズヤ。そうそう、この方紹介しておかなくっちゃ。」お母さんがエプロンで手をふきながら出てくる。

「知ってるよ。ハッタリだろ。ウソばっかりついてる、サイテーの忍者もどきだよ。」

カズヤがハッタリ君を指差しながら言う。

「何言ってるの、カズヤ。この方にこれからカズヤの家庭教師を頼もうと思ってるのよ。」

「さようでござる。」


ハッタリ君がもったいぶった調子でうなずく。

「家庭教師~!?はっ、はははっ、冗談だろ?母さん、こいつさ、まったく何にも知らないんだよ。

こんなやつに家庭教師頼むなんて、どうかしてるよ!」

「カズヤ氏。お母上はカズヤ氏の将来を案じておられるでござる。」

「おまえ、なにぬけぬけとえらそうなこと言ってんだよ!

じゃあ、聞くけどさ、イイクニ作ろう、1192年、何があったか答えてみろよ!」

「はっはっは!これはカンタンな質問をするでござるな。いい国をつくるも、つくらないも、それはカズヤ氏にかかっておるでござる。

いま、この国はかつてないほど、不安でいっぱいでござる。

お母上がカズヤ氏の将来を案じられるのも、もっともでござる。

拙者、1192年に何があったか答えたいのはやまやまでござるが、拙者が答えてしまっては、カズヤ氏のためになるであろうか。

いやならぬ。カズヤ氏を立派に育て上げて、いい国を作っていただくのが、拙者の使命でござる。拙者、全力を尽くすでござる!」


ハッタリ君がひざまずいて言う。

「すばらしいわ!聞いた、カズヤ?あなたのためを思ってわざわざ答えをいわないのよ。

なかなかこれはできないことなのよ。今日からびしびしお願いしますね、ハッタリ先生!」

「御意に!」


ハッタリ君の力強い言葉にうなずいて、お母さんが出て行く。

「ちょっと待てよ!母さん、こいつのハッタリにだまされちゃダメだよ!」

「はっはっは!カズヤ氏、これからニンニン三脚でがんばるでござる!」

「くだらないしゃれ言ってる場合かよ!ムカツクな~。」

「ところで、カズヤ氏の母上は美人でござるな。」

「え、そうか~?本人に言ってやれよ。」

「あっはっは~、世の中ハッタリでござるからな。これもハッタリハッタリ!」

「なあに?ハッタリ先生なにかおもしろいことでも?」

「あっ、これは母上。いえ、母上がお美しいとおうわさをしていたところでごさる。」

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忍法の数々

テーマ : ショートショート ジャンル : 小説・文学
(473)

「やべっ!もう8時15分!?ちこくちこくっ、完全ちこく~っ!!」

中一のカズヤがめざまし時計を放り出してさけぶ。

リビングに行くと、のんびりテレビを見ている忍者がいる。

「おいっ!ハッタリ、おまえがなんでここにいるんだよっ!」

「ああ、カズヤ氏。おはようございますでござる。拙者、住み込みの家庭教師でござるよ。それより、もう朝ドラ始まるでござる。静かに、し~っ。」


『何者じゃハッタリ君』が唇に人差し指をあててカズヤを制する。

「もおおおおっ!のんびりテレビ見てるヒマないよっ!母さんは仕事?」

「左様でござる。お母上にはくれぐれもよろしくとお願いされているでござる。」

「じゃあ、なんで起こしてくれなかったんだよっ!」


カズヤがパジャマを脱ぎながら言う。

「起こしたでござるよ~。」

ハッタリ君がのんびりお茶を飲む。

「うそだろ?オレずっとぐっすり眠ってたよ。」

「そのとおり~。起こしたというのはハッタリだったでござる。ハッタリハッタリ!はっはっは!」


ハッタリ君がうれしそうに高笑いする。

「くううっ!肝心なときにハッタリ使うなよ!まったくむかつく!オレ、もう学校いくからな!」

カズヤが玄関で靴をはく。

「拙者、お供するでござる!」

ハッタリ君があわててついて来る。

「ちょ、やめてくれよ!ダメだよ!」

「大丈夫でござる。拙者、こう見えても忍者のはしくれ。忍法によって姿を消すことができるでござる!カズヤ氏に迷惑はかけないでござる!」

「ほんとかよ~?絶対ハッタリだろ?とにかく、おまえついて来るなよ!」


カズヤが玄関を出て行く。

「おいっ、カズヤ!」

「なんだよ、ついて来るな、・・ああ、北野。おまえも遅刻かよ~。」


カズヤは後ろから来たクラスメートを見て言う。

「カズヤ、なんか変な人が電柱から見てるぞ。」

北野は斜めうしろを見て、気味悪そうに言う。

「ああっ!おいっ!ハッタリ、丸見えじゃねーかよっ!」

カズヤはハッタリ君に向かってさけぶ。

「カズヤ、オレ、先に行くよ。」

北野はそういうと走って行く。

「あっはっは。忍法『かくれんぼ』、破れたり!

カズヤ氏、あ~とか~ら~、き~た~の~に、北野に追い越され~。あっはっはっは!」







(おしらせ)

みなさま、いつも訪問およびコメントありがとうございます!
GWまっさかりですね。

勝手ながら、5月2日~6日まで、更新をお休みさせていただきます。
次回のアップは5月7日の予定です。

とりぶうのくせに、ゴールデンウイーク休むなんて、ナマイキだぞ。
と自分で自分に突っ込みいれてしまいたくなりますが。
ブログを続けるには、適当に休みも必要だろうと思っています。
何事も、はじめるのは簡単ですが、続けるのは大変なものですよね。
わたしが最近はじめたことのなかで、唯一ながく続いているのがブログです。
これもひとえにみなさんに読んでいただいてるという実感があってこそ。
これからも、おひまなとき、そうでないときも、読んでいただけるとうれしいです。

ところで、大阪にいるとき、『GWは宮古島に行く』、というと、
「えーなー、うらやましー」
と思ったものですが、『GWも宮古島から出ない』というのは微妙にニュアンスがちがいます。
宮古島は渋滞もなく、どこに行っても混雑もなく、ほんとにいいところなんですが。
やはり非日常というものはどこにいても味わいたくなるもののようです。
寒いけど、海で泳ごうかなあ、なんて思います。
GW開けに風邪をひいていたら笑ってやってください。

「自分をもって和をもって」
にたくさんご意見いただきありがとうございました。
なかなか自分の思い通りに自分は動いてくれませんよね。
傷ついてへこんで強くなるしかないのなら、生きるってしんどいよなあ、と思います。
でも、自分もこうだった、とかいう意見を聞くとすごく励まされる気がします。
失敗しなければ学ばないことってたくさんあるので、おそれず失敗していこうと思います。

過去記事も読んでいただけたらうれしいです!
また5月7日、日焼けした顔で会いましょう。(どうやってわかんねん!)
あ、わたし年中日焼けしてました。
それでは!
とりぶう

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美人教師に縄

テーマ : ショートショート ジャンル : 小説・文学
(479)

「おい、ハッタリ!学校の中には入ってくるなよ!」

カズヤが校門の前で立ち止まって言う。

「わかってるでござる。学校の中庭には、入らないでござるよ。うひひひひ。」

ハッタリ君がいそいそと校門をくぐる。

「もう~!くだらないこと、言ってないで頼むからやめてくれよ!オレ急ぐから、絶対来るなよ!」

カズヤは言うと、走って校舎に駆け込む。教室に行く途中の廊下で、担任のマユミ先生に出くわす。

「こら、坂本カズヤ、遅刻~。」

マユミ先生が笑いながらにらむ。

「あははは、こ~れはバレてたでござるか~。」

カズヤの背後で、頭をかきながらハッタリ君が姿を現す。

「『何者じゃハッタリ君』ただいま参上!」

マユミ先生があっけにとられる。

「おいっ、おまえついてくるなって言っただろ!」

カズヤがハッタリ君を外へ追い出そうとする。

「ははははは。拙者、カズヤ氏の保護者として、今日は学校をぜひ見学させていただきたいでござる。よろしいですよね、美人教師?」

ハッタリ君が胸をそらせて余裕たっぷりに言う。

「あら、美人教師だなんて。」

マユミ先生が顔を赤らめる。

「先生、こいつの言うこと間に受けちゃダメだよ!こいつ、名前のとおりハッタリだらけだから!先生のこと美人だなんて、まったく思ってないからね!」

カズヤが大声で否定する。

「はっはっは。まったくこの年ごろの子どもは、あまのじゃくでやりにくいでしょうねえ、美人教師?

いえね。拙者、実を申しますと、幕府の命を受けて、日本全国の学校を隠密裏に調査していると言っても過言ではないものでございますよ。

ジャマはいたしませんので、授業見学だけお許し願えませんでしょうか、美人教師?」

ハッタリ君がまじめな顔で聞く。

「あらあ、そうなんですか。そういうことならかまわないと思います。さっそく、いまから校長に申し上げてきます。」

マユミ先生もまじめな顔でうなずいて立ち去る。

「ありがたきしあわせ。タンニン。」

ハッタリ君がひざをついて言う。

「ちょ、おかしいだろ!だいたいなんだよ幕府って!おまけにタンニンって!ねえ、先生~!」

カズヤは地団太を踏む。

「はっはっは!これぞ忍法『*#%&¥の術』!」

「何の術だよ!」

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