吾輩はモコであるショートショート とりぶうの読むコント~宮古島  二代目襲名物語~吾輩はモコである~二代目襲名物語~吾輩はモコである、のつづき~金曜日はモコの日記にしよう13日の金曜日の誕生日なのである三日三晩も続くのである 


二代目襲名物語~吾輩はモコである~

テーマ : 日記 ジャンル : 日記
みなさんこんにちは。

今日は新しくきた二代目モコの気持ちを、吾輩は猫である風に語ってみました。

二代目襲名 2015 1・29




吾輩は文鳥である。名前はまだない。
生まれたときはたくさんのちび鳥たちとともにビービー鳴いていたのだが、いつのまにやらとくに仲良くもない黒い頭の文鳥とおなじかごに入れられてホームセンターなどというところに運ばれた。
毎日毎日、あらゆる種類の鳥の鳴き声に悩まされる。
吾輩の鳴き声が自分でも聞こえない。
なのに黒頭のやつはとくに気にせず寝てばかりいる。
吾輩がしきりに鳴いたり騒いだりしている横で、ずっと寝ている。
なのにえさだけは人並みに食う。
まったく鈍感でこまる。
文鳥の沽券にかかわる事態だということに気づいてないのだ。
腹が立つので首元をつついてやると、店員と呼ばれている種類の髪の長い人間の女が、
「仲悪いよね~」
と笑っている。
笑う場面ではまるでない。一度黒頭と一緒に生活してみろと言いたい。
こっちは毎日ストレスだ。
隣のかごではブルーボタンインコなどというたいそうな名前をつけられたでかいインコがしきりにびゃーびゃー鳴いている。
うるさい。
うるさいので腹いせに黒頭のやつをまたつついてやった。
動じない。
動じないところが腹立たしい。
今日も吾輩の機敏な動きの横で微動だにせず寝ている。
おまけにやつの定番の寝どころが、いちばん客に目に付くところで、うっとおしいったらない。
吾輩の顔が見えないではないか。
どけ、という気持ちをこめてまたつついてやった。
目が半開きになっただけで、どてっとした態度はかわらない。
しょうがないので吾輩はえさを食う。
目の前にふたりの人間が笑っている。
人間というやつらは、こちらを見るとなにかと笑う。
かわいいといっては笑い、よく動くといっては笑い、仲が悪いといっては笑う。
だから笑い事ではないのだ。
女が、
「こっちの白いほう、元気やけどもっと色がはっきりしてたらなあ」
などという。
失礼極まりない。
吾輩のこの羽の配色の妙を、色がはっきりしていないとぬかしやがる。
男は、
「尾羽がないのが気になるなあ」
などという。
尾羽がなくても機敏に飛んでいた吾輩を見ていなかったのかと言いたい。
黒頭のやつは見た目だけ立派な尾羽を持っていやがるが、まるで飛び回ることもないではないか。
要は尾羽のあるなしじゃなく、やる気のあるなしなのだ。
人間ふたりはずっと吾輩を見ている。
おい、見られてるぞ、という気持ちをこめて黒頭をつついてやる。
黒頭のやつはうっとおしいなあと言わんばかりに、吾輩をつつく。
「仲悪いな」
人間たちはまた笑う。
わかってるなら別のかごに入れろといいたい。
二匹で送られたから『つがい』とカン違いしてるやからもいるらしいが、まったく違うのだ。
それが証拠に『性別不明』と書いてるではないか。
いや、これもじつに失礼な話だ。
世の中にはひよこの性別鑑定士なる職業もあるらしいから、その気になれば吾輩の性別くらい簡単にわかりそうなものの、要するにやる気がないのだ。
文鳥の性別などどっちでも良いなどと考えてるのだ。
そんなばかな話があるか。
こっちはそのために気の合わない同じ性別のやつと、つがいもどきでいっしょのかごに入れられてるというのに。
腹立たしい。
人間ふたりは20分も吾輩を見てただろうか。
なにやら言いながらどこかに行った。
となりのブルーボタンインコがしきりにかごをがしゃがしゃやりだした。
吾輩も負けじと飛び回った。
すると、さきほどの人間ふたりと店員がやってきて、吾輩の前のガラス扉を開ける。
「こっちの白いほう、ください」
ふたりの人間の片方、たぶん女だろうけど、こいつだって性別不明だと言いたいようなやつが言った。
店員が吾輩のかごを開けて、手をにゅっと入れる。
何をしやがる。
吾輩はさらに飛び回った。
黒頭のやつもさすがにいつもと違う状況だとわかったのか、にわかに飛び回りだした。
店員の手は吾輩を追い回す。
おいおい、カンベンしてくれ。
そう思ったとたん、黒頭のやつ、どこにそんな機敏さを隠してたか知らないが、かごの入り口と店員の手のすきまから、するりと体を滑らせて、ツバメよろしく一目散に飛んで逃げた!
「あーっ、逃げた!」
人間たちはいっせいに叫んだ。
あいつ、黒頭のやつ、うまいことやりやがった。
吾輩は、店の中を一気にしゅーっと飛んでゆく黒頭を見て、裏切られたような気になった。
あいつ、やる気をこんなときのためにおいてたのか。
黒頭を追いかける人間たちを見て、吾輩はかごの中でしばし呆然とした。

まさかのつづくです。

それでは~


とりぶう

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二代目襲名物語~吾輩はモコである、のつづき~

テーマ : 日記 ジャンル : 日記


みなさんこんにちは。

きのうに引き続き、吾輩はモコであるの続きです。
かごの同居人(鳥)、黒頭が逃げ出し、その後のモコです。


吾輩は文鳥である。
名前はまだない。
黒頭のやつがどこかに逃げて、呆然としたのもつかの間、人間たちはすぐに戻ってきた。
となりのかごのブルーボタンインコは、まるで自分が捕まえられるとでも思ったのか、そわそわがたがたし始める。
おまえじゃないよ、と言ってやりたい。
値段は高いけど、おまえ、そんなに人気ないんだよ、と言葉が通じたら絶対言ってやるのに。
ブルーボタンだけじゃなく、まわりのセキセイインコたちまでがいっせいにナニゴトかと騒ぎ始める。
何を言ってるのかわからないが、とにかくお祭り騒ぎである。
インコのやつらは数を頼んで大騒ぎの毎日。
じゅりじゅりじゅりじゅり鳴いている。
悪声はなはだしい。
こっちはよくわからんが、危機せまる状況なのだ。
鳴いてるヒマすらないのだ。
また店員の手がにゅーっと入ってきて吾輩をつかもうとする。
店員の手は空をつかむばかりで、吾輩をかすりもしない。
これなら逃げ切れると思っていたら、店員じゃないほうの女が、
「わたしがやってみます」
と言って手を伸ばしてくる。
女の手は店員よりもかなりやる気があるのか、なにやら切羽詰ったすばやさである。
吾輩の動きを読んでいるのか、がつがつ来やがる。
おいおい、何がおまえをそうさせるのか?
いったい吾輩が何をしたというのか?
考えたとたん、首根っこをつかまれた。
まさに首の根っこをつかまれたのである。
指の間に吾輩の首をはさみ、全身はほかの指でぎっちりと握られている。
おいおい吾輩はスシか。
しかしこれには吾輩も参った。
動こうと思っても、体がいうことをきかない。
思いっきり全身をふるわせてこの羽交い絞めを突破しようと思ったが、思ってるうちに真っ暗なところに放り込まれた。

なんでこうなるのだ。
黒頭のやつは広い世界に羽ばたいて、吾輩は暗闇に放り込まれる。
いったい、吾輩が何をしたというのだ。
しばらく考えた。
考えてもいい知恵は浮かばぬ。
それでなくても暗いところは吾輩の機能を低下させるのだ。
しばらくすると、いきなり明るくなった。
国境の長いトンネルは抜けていないが、目の前が真っ白になった。
ようやくなれてきた目でまわりを見回すと、どこだここは。
いつのまにかかごの中にいる。
見たことのないものが並んでいるが、やたらうるさかったインコ集団はもういないというのがわかった。
人間ふたりがじっと吾輩をのぞ込んでいる。
「めっちゃ細くなってる」
「若いな」
「若い」
「羽がつやつやしてる」
「若いなあ」
「若い」
人間たちはふたことめには若い若いを繰り返す。
自分に若さがなくなったら、よほど若いことがめずらしいのかもしれん。
「モコ」
「モコ」
人間が言う。
「モコ、あんたはモコやで」
「モコ、モコ」
「ピ、て鳴いてみ」
「モコ、ピ」
人間が自分で鳴いている。
こっけい極まりない。
吾輩はまわりの状況を把握するのに必死で鳴いてる場合ではないというのに。
「なあ、モコさわってみる?」
「におってみたいな」
悪だくみというのは、声色でわかるものだ。
人間はなにやらまた吾輩にしかけようとしているらしい。
かごに手を入れて吾輩をつかもうとする。
吾輩は逃げ回るのだが、いかんせん、さきほどまで暗闇でいたせいか、思うように動けない。
いつものかごではないので、どれくらいの幅があるのか感覚がわかりづらい。
あっというまにつかまって、スシよろしくにぎられた。
人間がでかい鼻を近づけて、ふんふん吾輩をにおっている。
「かわいい」
「かわいいにおい」
やたら喜んでいる。
吾輩は居心地悪いという感想しかない。
そのうち、くちばしの先になにやら緑色のものが差し出される。
なんだこれは。
さっきからまったく腹立たしいことばかりではないか。
吾輩は腹立ちまぎれに思いっきりそいつを噛んでやった。
なんだよ、これ。
ウマいじゃないか。
今度は連続してがじがじがじと噛んでみる。
なんだこのうまみ。
はじめてのうまみではないか。


モコつかまる 2015 1・30




吾輩はひたすら緑色のものを噛み続けた。
「モコ、今日からここが家やからな」
「モコ、早く手乗りになるといいのにな」
人間たちは吾輩をモコと呼ぶ。
なにやら希望を口にしているが、こっちはそんなに気をゆるしてやるもんかと思っている。
なにしろこっちは孤独な戦いなのだ。
こんな心細い話はない。
今思えば、黒頭のやつ、あれはあれで存在価値もあった。
なによりも寒くなると、あいつとくっついてるだけで暖かくはなった。
それ以外とくに良いところのないやつであったが、吾輩のストレス発散のためにあいつをつつくことができないのは残念である。
黒頭のやつは広い世界でゆうゆうと生きてるのかと思うと、それもまた腹立たしく残念である。
とにかく吾輩はもうここに住むことに決まったというので、新しいストレス解消を考える必要がある。
そんなときはやたら飛び回ってやる。
人間はそんな吾輩を見て、うれしそうに笑っている。
笑い事ではない。
しかし、よく考えると。
ストレスを吾輩に与え続けていた黒頭はいないし、うるさいインコ集団もいない。
ときどき人間に握りずしにされるが、それ以外はえさも独り占めで、たまに緑色のウマイもの、なんでもトウミョウというらしいものをもらえる。
人間たちはやはり笑っている。
なにがそんなにおもしろいのか知らないが、吾輩を見て笑う。
今日、人間はうれしそうに言った。
「モコ、安心しいや。黒いほうの文鳥、ちゃんと戻ってきてたわ。かごにおったわ」
黒頭のやつ、えさにつられて戻ってきたのだろう。
あいつもかごの鳥に逆戻りか。
ふむ。
この暮らしもそれほど悪くないかもしれぬ。
吾輩は文鳥である。
名前はモコという。



勝手にモコの気持ちになって書いてみました。
しかちくに好評だったので、またそのうちモコ目線の語りを書くかもしれません。

モコ早く手乗りになるといいのになあ。

それでは~


とりぶう


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金曜日はモコの日記にしよう

テーマ : 日記 ジャンル : 日記

みなさんこんにちは。

『吾輩はモコである』 の 第三弾です。

二代目としてやってきた文鳥のモコの気持ちになって書いてみました。


吾輩はモコである。
文鳥である。
「とりぶう」「しかちく」と、お互いに呼んでいる人間のもとにやってきて2週間。
元同居人の黒頭と離れ、一羽の生活にもようやく慣れた。
人間はしょっちゅう吾輩を覗き込んでは、
「太くなってる」だの
「ふわふわや」だの
「見てて飽きへん」だの、口々にいう。
しまいには、
「尾羽がないからペンギンに似てる」
ときた。
あんな飛べない鳥と一緒にしないでほしいものだ。
そのうえ、
「もう尾羽、生えてこんでもええよな。
これはこれでかわいいしな」
と吾輩の見た目をみっともないままで認定しようとしている。
買うときにあんなに尾羽にこだわってたのに、だ。
いい加減だ。
いい加減なうえに失敬きわまりない。



ごちゃごちゃうるさい 2015 2・6




人間たちは毎朝吾輩をつかむ。
かごの中に手をいれ、にゅっとつかむ。
そうしてでかい鼻を近づけて、ふんふん吾輩をにおうのである。
なんのためにそんなことをするのかよくわからぬ。
しかちく人間のほうが、
「とりぶうもにおってみ」
と吾輩を差し出す。
とりぶう人間は吾輩をぎゅっとにぎって逃すまいとし、鼻を近づける。
「あかん、いまはあたしの手のにおいしかせえへん。
トイレ掃除のゴム手袋のにおい」
おいおい、そんな手で吾輩をにぎるな、と言いたい。
吾輩の美しい羽がゴム手袋のにおいにまみれるではないか。
人間のデリカシーのなさにはうんざりさせられる。
しかちく人間が、ふたたび吾輩を取り返しふんふんと盛大ににおう。
しかし、このしかちく人間の手はなにやらほこほことする。
吾輩はついつい寝そうになる。
しかちく人間は、
「オレの手、ぬくいからじっとしてる」
とうれしそうに言う。
くやしいが、吾輩は暖かさに弱い。
骨抜きだ。
とりぶう人間が、
「あ~ったかいんだから~」
とくねくねしながら歌う。
何度も歌っている。
まったくみっともない。
さいきんでは人間たちは吾輩を飛ばせる。
部屋の中に放たれる。
いきなりその瞬間はやってくるので、吾輩は方向感覚がわからなくなり、ついつい窓ガラスにぶつかったりする。
それを見て人間たちは、
「このモコ、飛ぶのヘタやな」
などと笑う。
はなはだ失礼である。
飛べないやつに笑われるほど情けないことはない。
テストで0点のやつに、40点だと笑われるようなものだ。
人間は自分のバカさに気がついていないのがこっけいである。

夜になると、とりぶう人間が手縫いしたと自慢しているカバーがかぶせられる。
自慢しているが、ほかの人間たちには下手くそだと笑われている。
そいつをかぶせられるとたしかに寒さはマシだ。
吾輩は知らないが、どうやら先代のモコとやらが寒さに震えていたらしい。
人間たちは、
「かわいそうなことをした」
といっては涙ぐみそうな顔になっている。
先代モコとやらのおかげで暖かさが確保されるのはありがたいが、過剰な期待はこまる。
吾輩はそうやすやすと人間になついてやる気はないのに、ちょっと鳴いたと言っては、
「モコ、呼んでる!」
とうれしそうにしている。
過剰に期待をかけるなという不満の気持ちを鳴き声で表しているのが、まるで通じていないようだ。
今日も朝の目覚めの鳴き声を披露していると、
「人がおらんかったら淋しいんかな」
などと言っている。
意思疎通には程遠いが、人間を見ていると飽きない。




モコ、早く手乗りになるといいのになあ。

それでは~


とりぶう


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13日の金曜日の誕生日なのである

テーマ : 日記 ジャンル : 日記


みなさんこんにちは。

金曜日のモコの時間です。

吾輩はモコである。
いまだ手乗りではない文鳥である。
この家にやってきて3週間、人間たちはあいかわらずどたばたした営みを続けている。

今日はしかちくの誕生日らしく、朝から誕生日おめでとうといわれているが、本人は、
「オレも44かあ」
とつぶやいて、
「あんた、43やで、まだ43!」
ととりぶうに激しく突っ込まれている。
人の年齢なのにどうでもいいではないか。
とりぶうは朝からテンションが高く、
「今日は、しかちゃんの誕生日やから天気がええなあ」
「今日はしかちゃんの誕生日やから飛行機雲がきれいやなあ」
と、なんでもかんでも誕生日に結びつける。
娘のうさQが、
「13日の金曜日やで」
と不吉めいた口調だったというのに。

しかちくもまんざらではないのか、
「今日はジョギングじゃなくて、ウォーキングにしょうか」
などと言ってるが、今週、ジョギングをしたのはたったの1度ではないか。
「今日は」じゃなく、「今日も」というべきである。
なにかと理由をつけて毎日のジョギングをサボろうとするのがこの夫婦の特徴である。

とりぶうが自慢げに、
「あたし、ウォーキングのときにジョギングとおんなじ効果を得られる方法がわかった」
と鼻の穴を広げて言うには、
「腹式呼吸よ、腹式呼吸。
歩きながら、ヒッヒッフー、て言うてたらおなかがぺこぺこなって、ジョギングやったのとおんなじやで」
とヒッヒッフーをやってみせている。
それはラマーズ法ではないのか。
しかちくが疑わしげに、
「ほんま?それで効くてだれか言うてたん?」
と聞くと、
「いや。あたしがあみだした」
ととりぶうは自信満々である。
なぜかこの女はいつも自信まみれなのが不思議だ。

しかちくという男はやる気があるのかないのかよくわからないときがある。
「このおなかの肉が・・・」
というわりには、
「スクワットはいやでたまらん」
という。
この夫婦は毎日25回のスクワットをしてるらしいのだが、毎日いやだいやだと思いながらやってるらしい。
吾輩も毎日人間につかまれていやだいやだと思っているので、その気持ちがよくわかる。
しかし吾輩とちがって、人間は自分でやりだしたことをいやだと言いつつやり続けている。
そんなにいやならやらなければよいではないか。
まことに不思議な生き物ではないか。
自信まみれ女とりぶうが、
「あのな、あたしはスクワットやるとき、もう~い~くつね~る~と~、お~しょ~うが~つ~、て頭の中で歌いながらやってんねん。
そうするとな、しんどくなくて終わってるで。
歌い終わったら、ちょうど25回やねん!」
とまたムダに自信満々にいう。
そして最近は実際に歌いながらやってるらしい。
もういくつ寝るとお正月、と2月に歌っているのだ。
あと300日はある。
ひたすらこっけいだ。

人間たちは吾輩が眠いのにもかかわらず、夜、暗いかごの中をのぞいては、
「丸くなってる」
「マーブル模様の玉みたいや」
「マーブル玉や」
「ほんま、マーブル玉」

ぶつぶつぶつぶつ話しかける。
いいかげん眠らせてくれといいたい。


マーブル玉 2015 2・13



そんなことがあるので、人間たちが昼寝をするときには盛大に鳴いてやる。
「モコの鳴き声が大きくて、目覚めたわ」
と人間は言うが、まるでこたえていないようなのが残念である。
吾輩の試みは続く。


金曜日は『吾輩はモコである』をやってます。
モコ目線でわたしたちの日常のあほさかげんをかいてます。
過去のは左のカテゴリにありますので、よかったらどうぞ~


土日、天気がよくたあったかかったらいいなあ。

それでは~


とりぶう

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三日三晩も続くのである

テーマ : 日記 ジャンル : 日記


みなさんこんにちは。

金曜日の『吾輩はモコである』の時間です。



吾輩はモコである。
文鳥である。
この家にやってきて4週間。
人間観察にいそしんでいる。
たまに、
「モコも死ぬ前は寒そうにしてたなあ」
などというのを聞くと、吾輩はいつのまに死んだのだと、おもわずわが身をじっとみることになるのだが、それは前に飼っていた文鳥のことらしく、
「今のモコ」
「前のモコ」
と使い分けているらしい。
ひたすらややこしい話である。
別の名前をつければ済むものを、かたくなに「モコ」とつけたがる。
なんでも、自分の娘にも以前飼ってた文鳥、それも7代続いたやつらの名前をつけたとかで、自分の名前の由来を聞かれるたびに、娘は大笑いされるのだと嘆いている。
そんな名づけ方なものだから、たまに娘に向ってまちがえて、
「モコ」
と呼んでいる。
人間はつくづくばかじゃなかろうかと思う。

人間がばかだと思うことは他にもある。
先週は、しかちくの誕生日だったらしい。
とりぶうはその前からなにやらぼーっとしていた。
ふだんもぼーっとしてることが多い人間だが、先週はひどかった。
そしてなにかをおもいついたのかメモする。
メモしては、またぼーっとする。
ヒマな生き物である。
その原因はしかちくの誕生日だということらしかった。
なんでも、誕生日プレゼントと称して、去年から『脱出ゲーム』をやることにしていると鼻息が荒い。
その問題を考えるためにひたすらぼーっとしてるらしかった。
いろいろなナゾを解いて、最終的にプレゼントの隠し場所を探すというゲームらしい。
『脱出ゲーム』と銘打っておきながら、どこにも脱出しないではないか。
まったくばかである。
しかしとりぶうはそれがやたら楽しいらしく、にやにやしながらメモを隠している。
そしてしばらくすると、それを探しにしかちくがやってくる。
めんどくさい話である。
吾輩がしゃべれたら、ぜんぶ教えてやるのに。





なにが面白いのか 2015 2・20


しかちくは最終的にごま焼酎を手にいれたらしいが、どうやらこの家族はこういうやりかたが誕生日だと思っているフシがあり、娘のうさQは、
「コントやります!」
とテレビで見たお笑い芸人のギャグを小道具まで使ってコピーし、息子のカメ氏も、
「脱出ゲーム第二弾!」
として、自分で考えたクイズでプレゼントを探すというゲームを企画している。
だから脱出ゲームというならば、どこに脱出するのだ。
はなはだ人間のやることはよくわからぬ。

しかしいちばんばからしいのはしかちくである。
その企画が楽しかったということで、
「しかちくの誕生日は、三日三晩続く!」
と宣言しだした。
三日三晩続く誕生日なぞ聞いたことがない。
「たいがいの祭りは三日三晩続くからな」
としかちくは言うが還暦でもなく、とくに祝う必要もないような43歳という年齢なのにだ。
いままで
「2月の誕生日は寒いからいやや」
と、かたつむりのようにまるまっていたというのに、
ひとたび楽しいことがあると、とことん貪欲というこのあさましさ。
なげかわしい。
しかし、三日三晩続くというが、続いてる気分なのは本人だけで、だれにも相手にされていないのが情けない。
吾輩はまだ1年も生きていないので誕生日がどんなにうれしいことかはわからぬが、プレゼントはやたらめったら探しまわるものではなく、すんなりと欲しいと思っている。




モコはさいきん、水浴びを覚えました。


それでは~



とりぶう

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登場人物 とりぶう 登場人物 しかちく
とりぶう=わたし しかちく=夫 
登場人物 うさQ 登場人物 カメ氏
姉=うさQ 弟=カメ氏 

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