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花ことば

テーマ : ショートショート ジャンル : 小説・文学
(2)

仲間と花火をすることになった。タマヨとヒナコは、買出し係りになった。

「ぱーっと、もりあがるやつ、たくさん買おうよ。でも、じつは、線香花火とかもすきなんだ。」

「あ、わかるー。はずせないよね、あれは。」

タマヨたちはあれこれ言いながら、たくさんの、とりどりの花火を買い込んだ。

 待ち合わせの公園に行くと、もうみんな集合していた。

「おまたせー。いっぱい買ってきたよー。」

タマヨたちが、両手いっぱいの袋をかかげると、おー、待ってました、と声があがった。

「まずは、景気付けに、打ち上げ花火といきますか。」

タマヨが、空き缶に打ち上げ花火をセットして、点火した。

 みんな今か今かと、すこしからだを縮めて待っていると、

「うーちあがりまーすうー」

という金切り声があがった。打ち上げ花火は、燃えつきていたが、缶に残ったままだった。

「何、今の。」

みんな口々に、誰がいま叫んだんだろう、といぶかしがった。

「仕切りなおし。つぎ、ふきあげ花火、いくよ。」

タマヨは、みんなからすこし離れたところに、花火をたてて、導火線に火をつけた。導火線は、ぱちぱちと順調に燃えていく。今度こそ、と期待していると、

「ブウーシュウーッ、 燃えるよ、 燃えるよ、 はじけるよ! ぱーちぱちぱち、 きいろ、 きいろ、 きいろ、 あか、 あか、 あか、 どいてて、 どいてて、 あぶないよ、きん、 きん、 きん、 火の粉がとぶよ! お、 みどり、 みどり、 みどり、 以外に、 むらさき、 ぱーぷる、 ぱーぽー、 とびちり、 とびちり、 あれ、 しぼむ! おー、 きえますきえます、 しゅるしゅるしゅるしゅるうー」

と、花火が叫んだ。ひとつも、火を上げない。

「・・・・。」

「やーっだーっ、なあにい、これー、花火がしゃべってるうー!」

と、みんな大興奮になった。買ってきた花火には、こう書いてあった。

『花ことば:注:これは花火ではありません。しかし、あそび方法は花火とおなじです。かなり大きな声がでますので、まわりの迷惑にならないようにご注意ください。』

「花ことば、だって!かんっぜんに、『花ことば』の使い方、間違ってるよね。」

「うん。でもおもしろいよ、これ。」

そうだそうだ、とみんなもはしゃぎ、めいめい好きな花火、いや花ことばを手に持って遊び出した。

「しゅるしゅる、あ~、目が回る~、しゅるしゅる、これにてごめん!んぱっ」

「ざあー、ちょっと高級~、手持ちはなび~、ごーるど、ごーるど、お、ぷらちな~、ぷらちな~、あ~、ぎんいろの、あめ~。」

あちこちで花ことばが叫び、うるさいのなんの。

 ヒナコはひっそり、線香花ことばに、火をつけた。

「・・ぱち、あんたのきもち、わかる、ぱ、うん、ぱ、せつないねえ、ちちち・・・うーん、ぽと」

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女子高校生のベンピ(便秘)によく効く単語集

テーマ : ショートショート ジャンル : 小説・文学
(13)

「おねえちゃん、あたし、最近、ベンピでさあ。」

と、妹のタマヨが、姉のキリコの部屋に行って言う。

「え、あんたも?」

キリコがこたえる。

「おねえちゃんも?なんか、やなとこ、似ちゃうよね。」

タマヨが、おなかをさすりながら、言う。

「じつはさ、いいもん、あんだ。」

キリコが、秘密っぽく言う。

「なによ。」

「じゃん。」

キリコは一冊の本をとりだす。

「なに?『でる単』?問題集じゃん。」

「よく見てよ。」

タマヨは、じっと表紙をながめる。

「あ、『う○こがでる単語集』だって。」

「ね。いいでしょ。」

「こんなんで、でるの?」

「サユリは、効いたって言ってたよ。」

「へえ。ちょっと読んでみてよ。おねえちゃん。」

キリコはページをめくる。

「いくよ。ドビュッシー。」

「はあ?」

「効くコトバだって。」

「わからないなあ。」

ミラ・ジョボビッチ。」

「うーん、ビミョー。」

ウンベルト・エーコ。」

「・・あ、なんか、いいかも。」

「でも、だれだよ、これ、ってかんじだよね。」

「もうひとおしだよ。」

ベルギーブリュッセル。」

「お、いい、いい、これ。」

「うん、わかる。」

「つぎ、つぎ。」

アンコ椿は恋の花。」

「あ~、ひっこんだあ。」

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女子高校生の悩み

テーマ : ショートショート ジャンル : 小説・文学
(51)

数学ってさあ、なんのためにやるんだろうね・・・。」

休み時間、タマヨがつぶやく。

「でた、試験前の、現実逃避。」

ヒナコが、ファッション雑誌から顔をあげて、言う。

「だってさ、うちの親なんか、数学つかってるとこ、見たことないよ。」

タマヨがうでを組みながら言う。

「うーん、たしかに。社会や理科って、常識として必要って、まだわかるけど、数学って、はっきり言って、いる人にしか、いらないよね。電卓さえあれば、普段の生活、こまらないもんね。」

ヒナコが、雑誌に目を戻しながら言う。

「どうせさあ、あたしなんか、数学いらない人になるんだもん。
将来、忘れるために、覚えるのって、すごく、ムダな気がするんだけど。」


タマヨが伸びをしながら言う。

「だね。それよりさ、見てよ、このワンピース、超かわいくない?」

ヒナコが雑誌をみせる。

「きゃー、かわいい!ほしい、これ!」

タマヨが雑誌をうばいとって言う。

「でも、あたし、かなりダイエットしなきゃ、これ似合わなさそう。」

ヒナコが口をとがらせる。

「あー、いえる。ワンピースって、きゃしゃな子じゃないと、似合わないんだよね。
でもさ、あたし、こんなかわいいワンピース、着てくとこ、ないよ。」


タマヨも口をとがらせる。

「だよ~。カレシとデートじゃなきゃ、着れないよね。」

ヒナコがため息をつく。

ダイエット、すっかなー。」

タマヨもため息をつく。

「まず、カレシでしょー。」

ヒナコが言う。

「なんでよ。このままじゃ、カレシできないから、ダイエットすんでしょ。あっ・・・。」

タマヨが何かを思いつく。

「あのさ、思ったんだけど、数学と、ダイエットって似てるよね。」

「どこが?」

数学は、将来、忘れるけど、今、テストのために、やんなきゃなんないでしょ?
で、ダイエットも、将来、太るんだけど、今、カレシつくるために、やんなきゃなんないんだよ。」

「言える。うちの親も、数学使わないし、太ってるし。」

「ってことは、どっちも、やってもムダってこと?」

「甘いもんでも 食って早く寝よ!」

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女子高校生の夏休みの読書感想文

テーマ : ショートショート ジャンル : 小説・文学
(71)

「天国のさつきへ」を読んで

このはなし、実話、超カンドーする!

おとーさんと、おかーさんが、難病にかかった娘のさつきを看病した話なんだけど

もう、うるうる(泣)!さつきは結局、3歳までしか生きられなかったけど

ある意味、あたしなんかより、ずっと、濃い人生送ってるって思う。

特に、もう、集中治療室はいって、あぶないってときに、

「パパ、ママ。さつき、天国いうとこ、怖ないって、知ってるねん。

もう、さつきのおじいちゃんとか、ひいじいちゃんとか、さきに行ってんねん。

せやからな、守ってもらえんねん。パパとママが来た時は、さつき、守ったるわ。」


って、言えるー?こんなの言われたら、親、泣くしかないよねえ。

で、おとーさん、おかーさん、かんどーすんだけど、泣かないでさつきに言うんだよね。

「えらいなあ、さつきは。パパとママは、さつきが生まれてくれて、ほんまに、うれしいんや。

さつきみたいな、親孝行な子、パパ、知らん。」


ほんとはさあ、親孝行って、親をラクにさせるってことでしょ?

でも、さつきは、親にしんどい思いしかさせてないんだよね、じっさい。

でも、ラクってなに?健康?お金?メイヨ?


ほんとは、親孝行って、この子の親でよかったって、親に思ってもらうことなんじゃない?

あたし、考えたよ、これ読んで。そんなこと、親に思ってもらったこと、あんのかなあ、って。

3歳の子に、人生とか、親子関係とか、教えてもらったよ。

終わり。タマヨ


「タマヨ、夏休みの読書感想文、なかなか、よかったぞ。」

「あざーっす!」

「しかしなあ、もうちょっと、文体を考えないとなあ。
友達にメールしてるんじゃないんだからな。」

「あ、絵文字、入れないよう、努力しました。」

「まあ、もうちょっと、手直しがひつようだな。でもこれ、悲しい話なんだな。
先生も、子供小さいから、なんか、ひとごとじゃないっていうか・・・。」

「あ、これ、フィクションですから。」

「え?実話って、書いてあるじゃないか。」

「ああ、『じつは』、の変換ミスです。」

「・・・手書きなのに、変換ミスするのか・・。
この本、先生も一度、読んでみたいんで、貸してくれないか?」

「あ、これ、フィクションです。」

「それでも、いいんだよ。」

「じゃなくて、本の存在が、すでにフィクションなんです。」

「・・・すごいな、タマヨ・・・。」

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女子高生の心理テストと精神年齢

テーマ : ショートショート ジャンル : 小説・文学
(78)

「この心理テスト、あたるよー、やってみる?」

ヒナコが放課後、本を取り出して言う。

「あ、やるやるー!そういうの、大好き!」

タマヨは手をたたく。

精神年齢がわかるんだって。」

「へえー、ヒナコ、いくつになったの?」

「十五歳だって。」

「あ~、微妙に、下なんだ。」

「ま、ね。そんなとこでしょ。いくよ。はい、いいえ、で答えてよ。

和食と焼肉なら、焼肉がすき。」

「もちろん、はい。」

「どうしても、朝、早く起きてしまう。」

「なわけ、ないじゃん、いいえ。」

「最近、ものわすれがひどい。」

「んー、別に、もの覚えが悪いだけ、いいえ。」

「若手のタレントの区別がつかない。」

「は?いいえ。」

「携帯電話の、メール機能がつかえる。」

「あたりまえじゃん、なに、この質問。」

「はい、だね。次。恋は遠い日の花火ではない。」

「は?どういう意味?」

「たぶん、現役で恋愛してるかって、ことでしょ。」

「まあ、カレシはいないけど、はい。遠い日の花火じゃない。」

「人生、楽ありゃ、苦もあるさ。」

「それ、質問?」

「そうだよ、はい?いいえ?」

「ま、いちおう、はい、でしょ。」

抜け毛が多くなった。」

「いいえ。・・なんかさあ、心理テストっぽくないよ、これ。」

「寒くなると、関節が痛む。」

「いいえ。・・これ、健康チェックじゃん。」

「十歳は若く見られる。」

「なわけ、ないだろっ!ちょっと、対象年齢、いくつのテスト?」

「夜中にトイレに何度も起きる。」

「もう、やだよ、いいえ、いいえ。」

お墓はもう買った。」

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