2008年01月ショートショート とりぶうの読むコント~宮古島  沖縄県宮古島のBGM京都・知恩院以外の七不思議沖縄県民に愛されるスパム、嫌われるスパム関西の田舎の母宮古島の高校入試の風景 


沖縄県宮古島のBGM

テーマ : エッセイ ジャンル : 小説・文学
(73)

みなさん、ことしもよろしくお願いします。

沖縄県宮古島の夜はにぎやかです。

人々のざわめき、車のクラクション。

立ち並ぶ店からは、はなやかなBGM

ジジジジ、ズゥイッチョン、ジジジジ、ズゥイッチョン。

どんなBGMや!

宮古島の夜はご想像の通り、
とても、静かです。


ときどき、

ジジジジ、ズゥイッチョン、ジジジジ、ズゥイッチョン。

という、よくわからない虫の鳴きが聞こえます。


冬に虫の音。

今まで味わったことのない感覚に、
これから秋が深まるのか?


という気すらします。

もう、日本全国、冬になって久しいというのに、
なんだか申し訳ないです。

えっへっへっへ。


宮古島には自然の音がたくさんあります。

風のおと。

虫のこえ。

波のささやき。


なんて書けば、

「わ~~、いいな~、南の島のそよ風を受けながら、ハンモックでお昼寝したい~!」

という想像がふくらむことでしょう。

もう、ほんまそのとおりやから、みんな宮古島来て!

ゴキブリも、ヤモリもいるにはいるけど、
もうそんなん慣れたらしまいやから、宮古島とりあえず、来て!

で、住民票移して!

ほんで、市民税払って!

頼みます!

なんやそれ!

いや、じっさい、宮古島財政タイヘンなことになってる、らしいです。

あこがれの南の島は、住んでみると、虫の音よりも、

市民の叫びがよく聞こえてくるのでした。

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京都・知恩院以外の七不思議

テーマ : ショートショート ジャンル : 小説・文学
(74)

「ここ、今南寺には、びっくりするような、
七不思議があるそうです。

京都の知恩院でも、『うぐいす張りの廊下』や『忘れ傘』、『抜けすずめ』など有名な
七不思議がありますが、今南寺には、どんな七不思議があるのでしょうか。

さっそく住職に案内してもらいます。

よろしくおねがいします。」

「よろしく、どうぞ。」

「このお寺は、何年くらい前に建てられたものなのですか?」

「平成15年に建てました。」

「ずいぶん新しいですね。」

「ええ、そうです。でも、建ててからすっと、奇妙な現象が起こり続けているんです。
まず、ここをごらん下さい。七不思議のうちのひとつです」

「これは、廊下ですね。」

「ええ、見た目はふつうの廊下です。
でも、歩くと奇妙な音がします。」

「へえー、それは、不思議ですね。ちょっと、歩いてみます。」

「ホーホケキョ。」

「あ、ウグイスの鳴き声!はっきり聞こえます!
もういちど、歩いてみます。」

「ホーホケ、ごほっキョ。」

「・・・あの、住職。その笛は・・?」

「えー、ふえー?あ、あれを見てください。天井、天井!」

「天井?あ、ですね。あんな高いところに。女性用の日傘のようです。

あんなところに日傘があるのは、いったいどういう意味があるんですか?」

「あれは、私の妻が、なくしたと言ってたなんです。

妻は、新しいものが欲しいと、すぐなくしたことにして、どこかにかくしてしまいます。」

「奥さん、よく、あんなところに、かくせましたね。」

「妻は、大工と不倫していました。」

「・・ほかには、どんなものがありますか?」

「このふすまを見てください。」

「なんにも描かれていませんね。いたって、ふつうの白いふすまです。」

「これは、『抜けハト』といって、七不思議のひとつです。

じつは、ここには、狩野派の有名な画家による、ハトの絵が描かれていました。

それが、あまりの見事さに、全部飛んで行ってしまったんです。」

「・・・。」

「あ、ほら、そこの庭にいるハト!あれ、あれです!

おーい、マイスイート、ハート。もどってきておくれー!」

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沖縄県民に愛されるスパム、嫌われるスパム

テーマ : エッセイ ジャンル : 小説・文学
(75)

宮古島では、コンビニにならぶおにぎりも違います。

ポーク玉子おにぎり』

というのがあるのです。

宮古島あるいは沖縄では、とてもメジャーなメニュー、

ポーク玉子


最初、『ポーク玉子』と聞いたとき、

豚肉にたまごをつけて焼いた

ポークピカタ

のようなものかと思いました。

ぜんぜん違います。

ポーク玉子は、缶詰のランチョンミート、(スパムというのが有名)をスライスしたものを焼き、それに玉子焼きをつけた、ただそれだけのメニューです。

手間としては、缶詰を開ける。ポークを切る。焼く。
玉子焼きをつくる。(じつはこれがいちばんの手間)

以上。

なんと!

そんなこどもの使いのようなメニューが、堂々と定着しているとは!

沖縄のおおらかさは、底なしです。


お店のメニューにも、『ポーク玉子定食』がちゃんとあります。

わたしはまだ頼んだことありません。

だって、缶詰の肉焼いて出すだけやろ~。


ってどうしても考えてしまうのです。

せこいって?

てへへへへ。

笑ってごまかすな。


でも、見てたら、けっこうたくさんの人が『ポーク玉子定食』を頼んでいます。

このあいだはスーパーで、80歳ちかいおばあが、

『ポーク玉子おにぎり』を5つも買うのを見ました。

老若男女に愛される『ポーク玉子』。

『あぶらっこい』、『ヘルシーじゃない』という負のキーワードをものともせず、

沖縄で支持され続ける『ポーク玉子』。


・・・・・。

でも、缶詰の肉焼いただけやろ~。

大阪帰れ!とりぶう!
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関西の田舎の母

テーマ : ショートショート ジャンル : 小説・文学
(76)

ナオミは18歳のとき、大学入学と同時に東京に出てきて、8年。

ずっと、東京暮らしをつづけている。


田舎の母は、そんなナオミに毎週、なにかしら送ってくる。

「もしもし、あ、ナオミ?お母ちゃん、お母ちゃん。
きょう、みかん、送ったけん。明日つくけん。」


そんなメッセージが、毎週、留守番電話に残っている。

「もしもし、あ、ナオミ?お母ちゃん。
きょう、庭のもみじが色づいたけん、送るわ。」


翌日、封筒に入った紅いもみじが届く。

ナオミは、内心、こんなものまで送って・・・と思うが、

母の不器用さがあったかくて、じんとくる。

「もしもし、ナオミ?お母ちゃん。
きょう、あんたの部屋、そうじしてたら、
なつかしいもんでてきよったけん、送るわ。」


翌日、封筒が届く。

中から、一本のと、母の手紙が出てくる。

『これは、ナオミのはじめて抜けたです。』

ナオミはさすがに苦笑する。

『抜けた』やって。無理やり『抜いた』のに。

そのときのことが、鮮やかによみがえる。

嫌々、母にを抜かれて、大泣きしたあのとき

まだ、ちょっと動いていただけで、母は抜くことを主張し、

「こんなもん、すぐやけん。抜いとかんと、並び悪なるけん。」

と言ったが、なかなか抜けず、

「ふんっ!」

と、きばって抜いた、あのときのことを。

お母ちゃんはむかしから、強引な人やったなあ。

「もしもし、あ、ナオミ?お母ちゃん、お母ちゃん。
きょう、ええ話聞いたから、送るけん。」


翌日、母の声が録音された、テープが届く。

いまどき、カセットテープって・・・と、ナオミは思うが、
母がテープレコーダーに向かって、吹き込んでいるのを想像すると、顔がほころぶ。


母の声がながれる。

ベンピには、一に睡眠、二に運動三枝がなくて文珍か。』

・・・お母ちゃん。

これ、そんなに送りたかったん?

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宮古島の高校入試の風景

テーマ : エッセイ ジャンル : 小説・文学
(77)

宮古島のみならず、日本各地に変わった風習はあると思います。

しかし。

日本全国さがしても、

「これは宮古島にしか、ないんじゃないか?」

と思わせられる風習があります。

それは、高校入試会場でおこなわれます

その日、受験生をもったお母さんはタイヘンです。

朝からせっせと弁当づくり。

受験生であるこどもの分。

夫婦の分。

妹の分。

離れて住むおじい、おばあの分。

そういえば、夫の妹も来るって言ってたから、その分・・・。


って、なんで叔母まで来る必要がある!?

っていうか、おじいおばあ、妹、入試に必要か!?

それより、親ですら来ていらんやろ!

そうです。

宮古島入試はすごいことになってるんです。

彼らは受験生をみんなで応援するんです。

応援とは、学校で家族や親戚とともに弁当を食べることなのです。

学校で!

運動会でもないのに!

彼らにとって、『ニュウシ』とは、

ニューヨーク・シティマラソン』なのです。


がんばれ、ゴールはもうすぐよ!

と、みんなで受験生プレッシャーをかけにくるのです。

あ、こんなこと言うと、宮古島のひとに怒られる。

宮古島の人~、わたしは宮古島を愛してるからね~!
(いまさら)

でも、多感な15歳の春。

どんな思いで家族や親戚と弁当を食べるのか、経験者にきいてみました。

「それが普通だと思ってた。」

だって。そうか。

わたしも、子供の頃『和歌山は日本の中心』やと思ってたもんな。

近畿の中心ですらなかったけど。

いまは『宮古島は日本の中心』やと思ってるけどね~!

(だめおし?)
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