2008年08月21日ショートショート とりぶうの読むコント~宮古島  沖縄の少年時代釣りの思い出 


沖縄の少年時代釣りの思い出

テーマ : エッセイ ジャンル : 小説・文学
(263)

いつも散歩に行く漁港で、小学生3人が釣りをしていました。

坊主頭と短パンと島ぞうり。

釣ることよりも、はしゃぐことが楽しくてしかたないようです。


そのうち、釣ることにあきたのか、アミを持って、ダイレクトに魚とりを始めました。

あいかわらず大はしゃぎです。

あのころは、はしゃぐのが仕事みたいなもんやからなあ。

でも、あんなに大騒ぎしてたら魚にげていくで。

ま、あの子らにとられる魚はよっぽどうかつやな。


などと休日の夕方の、気持ちよい風を楽しんでいたとき。

フグとったーーー!フグとったーーー!」

小学生が大声で叫んでいます。

見ると、ひとりの小学生がアミを重そうに持って、小走りでバケツのところにやってきます。

そのまわりであとのふたりが、たまらないというかんじで体を曲げて大笑いしています。

うっそー。なんてうかつなフグやねん!

小学生たちはバケツの中に大事そうにフグを放します。

「すごいねー。フグとったの?見ていい?」

わたしは、うかつなフグを見てやろうと、バケツをのぞき込みました。

「うわっ!」

フグちゃうやん!

バケツの中には、はちきれんばかりにふくらんだハリセンボンがいました。

『もうゆるせん』、というようなぶ然とした表情。

からだじゅうのとげをぴんぴんにのばしています。

最初からバケツにいた小さな魚たちは、あきらかに迷惑そうです。


あとから来たくせに、いちばんえらそうやん、あんた。

という雰囲気が伝わってきます。

カニなどは、ハサミがつっかえて、もうその風船、割ったろか、といういきおいです。

ハリセンボンはとりあえずふくらんだものの、この体、

『おれ、どうにもなんねえ』と目を白黒させています。

ハリセンボンという魚はかしこいのか、アホなのかよくわかりません。

うかつだということはわかりました。


小学生たちは、楽しさも最高潮。

「フグとったー!」

ばかりを連発していました。ハリセンボンやからな。

(細かいな!)

彼らは再びフグをとるべく、アミをもって走って行きました。

ええなあ、少年時代。

その後、アミを海に落っことしてずぶぬれになったのも、思い出になるんやろなあ。
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