2008年08月23日ショートショート とりぶうの読むコント~宮古島  宮古島でもユニクロン 


宮古島でもユニクロン

テーマ : エッセイ ジャンル : 小説・文学
(265)


社会人になってすぐのころ。

2歳上の姉から、『ユニクロ』という安い服屋がある、と聞きました。


ゆにくろ・・・。

チビクロサンボの弟みたいな名前・・・。

そのころ、わたしの財布は万年ピンチ状態。


でも、バブル期の洋服の常識から抜けられないわたしは、

「そんな安いとこに、ええ服があんの~?」

とちょっとバカにしながらも、ユニクロのドアをくぐったのでした。

1980円、780円・・・。

えっ、この値段で、この品質~!? 安いのに、ボリュームたっぷり!

そこはまるで、服飾界のバナナでした!
(どんなたとえや)

わたしは信じられない思いでユニクロの店内をうろつきました。

その後、わたしは隠れキリシタンのように、隠れユニクロンになりました。

時は流れ。

わたしのワードローブは、いつのまにかユニクロ一辺倒になりました。

宮古島に来て、何が困るって、ユニクロがないことです。


しまむら』があるのに、『ユニクロ』がない!

そんなわたしを見かねてか、
(サイズ的に無理になったからか)

姉からダンボールいっぱい、お下がりの洋服が送られてきました。

姉とは、学生時代いっしょに住んでいたので、よく洋服の貸し借りをしたものです。

あのころは、がんばってブランド物買うたけど、今は姉もいっぱしのユニクロンかなあ、

と姉の顔を思い浮かべながら、ダンボールを開けました。


Tシャツ、ジーンズ、タンクトップ。シンプルなデザインが並びます。

「おお~、やっぱりユニクロンやなあ~。」

わたしはうれしくなり、手にとって見てみました。

しかし、それはユニクロではありませんでした。

GAP・・・。

『GAP』といえば、アメリカのカジュアルブランド。ユニクロよりもちょい高め。

姉のやつ、いつの間にギャッパーに・・・。


そもそも、ユニクロの存在をわたしに教えたのは姉だったのに・・・。

わたしは裏切られた思いでした。

くやしいことに、ユニクロよりも、ちょっとデザインええやんか。

このVネックの開き具合は、なかなかユニクロにはないで。

落ち込みながらも、いそいそとTシャツを当てて鏡をみるのでした。

(喜んでるやん!)

わたしも、いまでは隠れギャッパーです。
(お古しか着てないくせに!)

長いこと離れてると、姉妹のあいだには、いろいろなギャップがでてくるのだとわかりました。
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