2008年09月12日ショートショート とりぶうの読むコント~宮古島  スポンサーサイトいばる妻強気の夫 


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(282)

ミヤコ家のリビング。

ナツミさんがアイロンをあてている。

「ちょっと、ナツミ。」

ミヤコさんが入ってくる。

「なあに?」

ナツミさんがシャツを広げながら答える。

「あのさ、今月ちょっとピンチさね。だから、これ。な。これだけ、いいだろ?」

ミヤコさんは人差し指を立てる。

「ええ~。またあ?先月もピンチだって言うから1万円、持ってったじゃない。」

ナツミさんがあからさまに、いやそうな顔をする。

「頼むよ。そう言わないでさ。な。な。」

ミヤコさんは両手を合わせて拝むしぐさをする。

「まったく。しょうがないわね。」

ナツミさんはしぶしぶ立ち上がって出て行く。

「うちってお母さんのほうが、完全にいばってるよね。」

テレビを見ていたタマヨがおもしろそうに言う。

「タマヨもそう思うか?お父さん、かわいそうだよな。」

ミヤコさんが肩をすくめる。

「お父さんも、もっといばってもいいんじゃないの?

だいたい、お父さんが働いて稼いだお金だしさ。」


タマヨがチャンネルを変えながら言う。

「そうだよなあ。そういわれると、もっともさね。

よし。お父さん、もっといばってみることにするか。」


ミヤコさんが両手でこぶしをつくる。

「なあに?何することにしたって?」

1万円札を手にしたナツミさんが戻ってくる。

「いやなんでもない。ああ、持ってきてくれたか?ご苦労。」

ミヤコさんが1万円札を受け取ろうとすると、ナツミさんがひらりとかわす。

「ちょっと。ご苦労ってどういうこと?」

「いや。それはオレが稼いだ金だから、オレが使うのに別におまえの許可はいらないさね。」

「へえ~。ああ、そうですか。じゃあ、わたしももうアイロンかけやめるわね。

あなたのお小遣いでクリーニングに出してくださる?」


ナツミさんがシャツをミヤコさんの胸元に差し出す。

「いや、あの、そうじゃなくって・・・。オレが悪かったよ~、冗談じゃないか~。」

ミヤコさんはナツミさんの肩をもむ。

「いばりの道はいばらの道だね、お父さん・・・。」
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