2008年09月15日ショートショート とりぶうの読むコント~宮古島  スポンサーサイト隣のご主人の呼び方 


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隣のご主人の呼び方

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(284)

ミヤコ家のリビング。ナツミさんとタマヨがそろってテレビを見ている。

「お母さんはさー、おとなりの石垣さんの奥さんのこと、なんて呼んでる?」

タマヨがアイスを食べながら聞く。

「奥さん?アイコさんって呼んでるけど。なんで?」

ナツミさんがふしぎそうに聞く。

「あたしは、なんて呼べばいいのかなあ、と思って。」

タマヨがアイスをナツミさんにすすめながら言う。

「『おばさん』でいいんじゃないの。」

ナツミさんがアイスを受け取りながら言う。

「あたしもそれでいいかなあ、と思うんだけどさ。

なんか、『おばさん』って呼びにくいんだよね。」


タマヨがひざを抱えながら言う。

「どうして?」

「なんか、オーラが『おばさんと呼ばないで』、って感じなんだよね。

ほら、服装とかもけっこう若いしさ。」


タマヨがアイスを取り返しながら言う。

「ああ、それはいえるわね。

だいたい、30代のころって往生際が悪いのよ。

もう見た目とか、シワとか立派におばさんなんだけど、気持ちが許さないのよね。

とくに、自分の子供より上の子に『おばさん』って呼ばれると、ちょっとショックかもね。」


ナツミさんが腕を組む。

「でしょー?だから気つかうんだよね。」

「じゃあ、おねえさんって呼べば?」

「ええー。それはもっと呼びにくいよー。気つかってるのミエミエでさあ。明らかにイヤミだよ。」

「じゃあ、ユウタくんのママって呼んだら?」

「長すぎ!だいたいあたし、ユウタくんの友達じゃないし。」


次の朝。

タマヨが門から出てくると、ちょうど石垣さんの家からキズクさんが出てくる。

「あ、おはようございまーす。あのさ、聞きたいことあるんすけどお。」

タマヨがキズクさんに駆け寄る。

「オーイエー、タマヨちゃん、グッモーニン。なんだろ?」

キズクさんは気さくに応じる。

「あのね、奥さんのことなんだけど、なんて呼んだらいいかなと思って。おばさんじゃ悪いし。」

「オーサンキュー。気つかってくれてんだ。『アイコさん』でいいんじゃないかなあ。」

「やっぱ、そっか。じゃあそうするわ。ありがとう、キズク!」

「オレは呼び捨て!?」
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