2008年09月24日ショートショート とりぶうの読むコント~宮古島  スポンサーサイト少年野球と甲子園 


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少年野球と甲子園

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(292)

ミヤコさんが会社から帰ってくるとちゅう、道で石垣家のユウタに会う。

「おお、ユウタくん、こんにちは。いま野球の帰りかい?」

ミヤコさんが愛想よく聞く。

「こんにちは!」

ユウタが元気よく答える。

「元気だなあ。目指せ甲子園、だな!」

ミヤコさんがユウタの頭をぽんぽんと軽くたたく。

「無理だよ~。」

ユウタがちょっと笑う。

「わからないぞ。

このあいだキャッチボールやったけど、すごくうまかったさね。」


ミヤコさんがボールを投げるしぐさをする。

「おれなんかよりうまいやつ、いっぱいいるんだ。」

ユウタがボールを受けるしぐさをする。

「そうか。上には上がいるさね。」

ミヤコさんがうなずく。

「いちばんうまいやつは、監督の子供なんだ。」

ユウタがおもしろくなさそうに言う。

「ああ~、そうか~。

それはしょうがないなあ。

親のほうも熱心になるだろうしなあ。」


ミヤコさんはまたボールを投げるしぐさをする。

「あいつ、おれたちのことバッティングフォームがおかしいとか、

守備がへたくそだとか、えらそうに言うんだ。」


ユウタがボールを受けるしぐさをする。

「それはくやしいな。」

「ほんと。監督気取りだよ。

あいつだって絶対甲子園行けないのに。」


ユウタが唇をきゅっと結ぶ。

「あははは。ほんとだな。そうあってほしい気もわかるさね。

でもな、ユウタくん。

スポーツというのはフェアであるべきなんだ。

だから、うまいやつのことは、くやしいけど認めてやらなくちゃならないんだ。

きっとその子も、裏ですごく努力してるはずさ。」


ミヤコさんがユウタの肩をやさしくたたく。

「でも、女なんだよ。」
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