2009年04月10日ショートショート とりぶうの読むコント~宮古島  長男次男 


長男次男

テーマ : ショートショート ジャンル : 小説・文学
(455)

「お父さん、これ見て。おじいちゃんが部屋で見つけたんだって。」

タマヨが古い写真を見せる。

「お、なつかしいなあ。たしかオレが小学校2年生くらいのときさね。

大阪の万博に行ったんだよ。すごい人出だったなあ。

生まれて初めてあんなにたくさんの人を見たさね。おもちゃも買ってもらって、楽しかったなあ。

そういえば、帰ってヨシヒコに自慢して、ケンカになったんだよな。」


ミヤコさんがなつかしそうに言う。

「ヨシヒコおじさんは一緒に行かなかったの?」

「ヨシヒコはまだ小さかったし、行かなかったんだ。たしか、親戚のおじさんが連れてってくれたんだよ。

そのおじさん、子どもがいなくって、オレのこと自分の子どもみたいにかわいがってくれてたんだよな。

お小遣いもいっぱいもらって。そのことでよくヨシヒコとケンカしたよなあ。」


ミヤコさんがなつかしそうに言う。

「ふ~ん。長男って得だよね。

長女もそうだけどさ、親戚にかわいがってもらえる率、断然高いよね。」


タマヨが口をとがらせる。

「そんなことないさね。ほら、うちのおじいちゃんなんか、次男だけど、親戚のおばさんからすごくかわいがられたっていってたさね。」

「へ~、おじいちゃんって次男だったんだ?長男だとばっかり思ってたよ。」

「長男はもうずいぶん前に亡くなったけど、なんだか、こわそうな感じだったよな。

そういうのもあって、かわいがられたのかもしれないな。」


おじいちゃんの部屋。

「おじいちゃん、写真ありがと。お父さん、すごいなつかしがってたよ。」

タマヨが写真を手渡しながら言う。

「おお、そうじゃろ、そうじゃろ。」

おじいちゃんがうれしそうにうなずく。

「でさ、あたし知らなかったんだけど、おじいちゃんって、次男だってね。」

「えっ、タマヨ。なんでそれを知っとるんじゃ?」


おじいちゃんがおどろく。

「え、なんでって。お父さんに聞いた。」

「は~、もうみんな知っとるんかいの。」


おじいちゃんはため息をつく。

「じつはの、タマヨ。3日まえからなんじゃ。」

「はあ?3日まえ?そんな最近のはなし?」


タマヨが眉間にシワをよせる。

「そうなんじゃ。

わし、3日前から痔なんじゃ・・・。」
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