2009年04月18日ショートショート とりぶうの読むコント~宮古島  異常アリ 


異常アリ

テーマ : エッセイ ジャンル : 小説・文学
(462)

あり?部屋でアリを発見しました。

少数の行列ですが、確実にどこかへ向かっている様子。

わたしは興味をもって彼らのゆくところを追っていきました。身近な生き物観察。

そうじの途中でしたが、こういうことできるあたしって、みずみずしい子どもの心を忘れてないよなあ、と自分をほめることも忘れません。
(ただのひま人や!)

ところが。アリたちは押入れの中にぞろぞろ入ってゆきます。

あり?そんなとこ、あかんやんか。ねえ、アリさん。

わたしはちょっといやな予感がしながら、押入れを大きく開けました。

押入れの下の段にひいているすのこをよく見ると、

うぎゃ~~~~!!

なんと、そこはアリのワンダーランドになっていました。

すのこをめくってみると、アリ地獄ならぬアリ天国。

秩序をまもってつくられたアリたちの楽園が広がっていました。

こげ茶色のつぶつぶがひしめきあっています。小さな白い卵まで見えます。

わたしの出現によって、なんびゃくものこげ茶色のつぶつぶがあわてふためいていました。

うぎゃ~~!

わたしの中のみずみずしい子どもの心は一気ふっとびました。

なにがねえアリさんや!アリのやつらめ、ゆるさんぞ!

わたしはトリハダをたてながら、あわてて掃除機で一気にそれらを吸い込みました。この場所にモハメド・アリがいても吸い込みそうな勢いでした。

すると、掃除機が途中でぶうい~ん・・・と止まるのです。

うぎゃ~~~、アリの怨念がおんねん~~!
(くだらん!)

わたしはさらにトリハダをたてながら髪をふり乱し、掃除機もふりまわしていました。

掃除機が、無表情な戦士と化したアリにのっとられてゆく光景が浮かびます。

ゴミパックの中を見てみると、まるまってさらに小さくなったアリの死骸がごちゃごちゃ入っていました。

新しいゴミパックにかえて、ふたたび掃除機を作動。また止まる。

ごめんよ、ごめん!アリたち。でもこうするしかないねん!あんたらにも生活があるかもしれんけど、あたしにも生活があるから!ああっ、こっちにまで侵出してるやん!

く~~!おのれこうなったら全面戦争や!
(さいしょからそうやろ)

わたしはアリにあやまったり鬼になったりしながら、掃除機をふりまわしたりたたいたりして、どうにかアリの楽園を破壊しつくしたのでした。

ところがその夜。しかちくにアリの被害を報告していると。

あり?

アリの行列がまた押入れに向かっています。なかには白い卵を運んでるやつもいます。

見ると、きっちり破壊しつくしたと思っていたのが、またすのこの下にじゃらじゃらいるわいるわ。

うぎゃ~~~!!

わたしはその日何度目かの雄たけびをあげて、掃除機をとりに行ったのでした。

それ以来、アリを見るたびあの楽園の光景を思い出し、トリハダをたてています。

ああ、敵は本能寺にありどころか、敵はほんのそこらへんのアリや~!
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