2009年07月ショートショート とりぶうの読むコント~宮古島  恋愛のライバル死後の世界と人間の存在意義魔人・ウエディング・ベル忘れ物男に手ぶら男都市伝説 


恋愛のライバル

テーマ : ショートショート ジャンル : 小説・文学
(521)

「今日からよろしく頼むでござる!」

ハッタリ君がいきおいよく佐藤アンナに手を差し出す。

「え・・・よろしく。」

アンナがおそるおそる会釈する。

「怖がることはないでござる。拙者、こう見えても女性にはやさしい紳士でござる。ギラギラ!」

ハッタリ君が笑いながらイスにすわる。

「じゃあ、さっそく授業はじめるわよ。今日は一般動詞の否定文です。テキストのページは・・・。」

マユミ先生が教科書をめくる。

「ちょっとちょっとアンナ嬢。拙者、教科書が間に合わないでござる。申し訳ないがいっしょに見せて欲しいでござる。しぶしぶぅ。」

ハッタリ君が困った顔をしながらアンナの教科書に顔をよせ、ちらっとカズヤを見る。

カズヤは眉間にしわをよせてハッタリ君をにらんでいる。

(わかってるでござるよ)

ハッタリ君が声に出さずに、カズヤに向かって言う。

「ごほん、アンナ嬢はカズヤ氏のことはどう思ってるでござるか?」

ハッタリ君が小声で聞く。

「え、どうって・・・。坂本くんとはあんまり話したことないから、よく知らないし・・。」

「拙者がカズヤ氏のことをしっかり教えるでござるよ。カズヤ氏は将来スターになりたいという夢があるでござる。

いまからカズヤ氏に目をかけておいても損はないでござるよ~。ソコソコ!」

「スターって、なんのスターになるの?」

アンナが長い髪を耳にかけながら聞く。

「じつはポケットモンスターでござる、わっはっは!超ウケるでござる~。」

ハッタリ君が大笑いする。

「こらこら、ハッタリ君。私語はつつしんで!えーっと、じゃあ、西郷君。

『I know the girl.』を否定文にしてください。」

マユミ先生が指名する。

「はい。アイドンノウザ~・・・。」

西郷が答え始めると、ハッタリ君が立ち上がる。

「西郷どん!西郷どん!最後はうどんのさいごうどん!まだ生きていたでござるか!?

いやあ、拙者カンゲキ、胆石、旧石器!西郷どんの鹿児島弁がナマで聞けるとは、光栄でごわす!バッテン!」

「びっくりしたなもー。なんだよ最後うどんって!オレ鹿児島弁なんかしゃべってないぞもー。」

西郷が太い眉毛をつりあげて、大きな目玉をぎょろりとハッタリ君にむける。

「なにをおっしゃる~。『おいどんの~』と言ってたでござるよ。」

「あれは『アイドンノウ、ザガール』だよもー!」

「なに!?おいどんのだ、ガール?これはカズヤ氏にライバル出現!修羅場が予想されるでござるな。

とりあえず拙者がアンナ嬢を守るでござる。カズヤ氏、ご安心を!ソコソコ!」







(追記)

みなさまいつもお読みいただきありがとうございます!

いよいよ7月。

夏祭り、花火、海水浴。
ちなみにわたしたちは、日曜日にはかならず泳ぎに行きます。
がっつり泳ぎます。
だから真っ黒けで、子どもたちは『クラスでいちばん黒い!』と自慢げです。
わたしは宮古島に移住して、確実に水泳技術は上達しました。
以前は潜るとき、どうしてもおしりが浮いてしまってへたくそだったのですが、さいきんはするりとわれながらスムーズに潜れます。
娘がそれを見て、
「お母さんはあいかわらず潜る格好がぶかっこうや。」
と言ってました。
うぬぬぬ。
さいきんなにかとわたしを追い抜いている娘。
口の悪さも追いつけ追い越せ気味です。

昨日はほんと~~っに暑かった!
家の中にいてもぼ~っとしてしまうくらいの暑さ。
あと2ヶ月はしっかり暑いんだよな~、
と思うとくらくらします。

ちびhahaさん、沖縄はいつでもあなたを待ってますよ~!
ぜひ宮古島にも来てくださいね~。

いまうちの庭ではパッションフルーツがたくさんなっています。
こういうのを食べると、ああ、南国というしあわせな気分になります。
お義父さんが植えているパイナップルも順調に大きくなっています。
2個しかないので、となりのおじいがそれに目をつけませんように。

それでは暑さにまけずにがんばりましょう!
また明日もお待ちしてますね!
とりぶう
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死後の世界と人間の存在意義

テーマ : エッセイ ジャンル : 小説・文学
(522)

小学校のころ、友だちがいいました。

「あたし、死んだらどうなるんやろって考えたら寝られんようになる。」

わたしはとてもおどろきました。

当時のわたしが抱えていたのは、どうやったら練習せんでもピアノうまくなるやろとか、牛乳飲まずにすむよい言い訳はないやろかとかの、こずるい悩み。

そんな抽象的な悩み、抱えたことがなかったのです。

わたしはそんなことを考えられる友だちが、急に大人っぽく見えました。

ひとりだけ孫ができた友だち、みたいな感覚でした。
(大人すぎるわ!)

思えば、わたしは死というものになんの疑問も持っていませんでした。

なぜ人間は息をするのか考える前に呼吸しているように、死んだらどうなるなんて、死んでから考えたらええやんと思っていたのです。
(遅いわ!)

わたしにしてみたら、自分だけ死ぬんだったら不安になるのもわかるけど、みんな死ぬんだったら、なんで不安になるのかよくわからなかったのです。

ところが、こういうことを考える人はあんがいたくさんいるようです。

しかちくもそのひとり。

「オレもそうやったわ。子どものころそれ考え出したら、怖くて寝られへんかった。

どうせ死ぬのに、なんのために人間は生きてるんやろ、とかなあ。」

なるほど。

古今東西、哲学というものは多かれ少なかれ、こういうテーマを題材にしてきました。

人間の存在意義。

わたしはわたしなりに、発見しました。

このテーマは

「どうせうんこになるのに、なんのために食べるんやろ?」

という疑問といっしょなのです。

だっておなかがすくから。

生きるのに必要だから。

おいしいから。

いろいろ理由があります。

でもほんとのとこ、生まれたときから『ようわからんけどなんか食べてる』のです。

生きるのもそうで、生まれたときから『ようわからんけどなんか生きてる』のです。

べつに正解なんて出す必要もないと思うのです。

しかしこれだけははっきりとわかります。

それは死後のこと。

人間死んだら、みんなハタチになるんです。

なんでかって?

しご二十ってね!
(まじめに聞いてたら損するで!)







(追記)

みなさま、いつもご訪問コメントありがとうございます!

きのう、月がオレンジ色でとてもきれいだったので双眼鏡で見てみました。
クレーターが見えるって、なんだか急に宇宙に近づいた気がします。
そしてそのとき頭上を一羽の鳥が通過。
こんな夜に飛べる鳥って、きっとフクロウに違いない!
と思って双眼鏡を向けましたが、闇にまぎれてわからずじまいでした。
猛きん類を自称するわたしとしては、ぜひお会いしたいものです。
しかし、バードウォッチングってかなり難しいもんです。
バードウォッチングが趣味の人って、よほど根気があるんだろうなあ、とつくづく思いました。

ところでこの間のウエットスーツの記事で、トマトさんの「なんで『3Lと2L』なのか」とのご質問
に対する答えですが、それはもともとお義父さん(3L)としかちく(2L)の、貝を採りに行く用だからです。ふたりともキュウクツなのが大嫌いなので、ゆったりめを買ったわけです。
だからわたしにとってはすごくすごく大きいもんだったのですね~。
ほんと、ゆるキャラですよ。

いつもお読みいただきありがとうございます!
また明日もお待ちしてますね!
とりぶう
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魔人・ウエディング・ベル

テーマ : ショートショート ジャンル : 小説・文学
(523)

ヤスシは歩道橋の上からその大きなホテルをながめていた。

「カオリ・・・。ほんとにそれでいいのかよ。」

カオリの結婚式が今、そのホテルで行われている。ヤスシとカオリは5年つきあった。

その間、くっついたり離れたりが何度もあったが、どこかでカオリは自分から離れられないと思っていた。

しかし、それはヤスシの甘いのぞみだった。別れる原因はいつもヤスシの浮気。カオリは最後に、

「あたし、もうあんたとの恋は卒業する。これからはあたしを裏切らない人をさがす。」

と涙も見せずに言った。そうして3ヵ月後。ヤスシがヨリを戻そうと電話したときには、来年結婚すると聞かされた。

ヤスシは焦ってオレと結婚してくれ、と言った。しかしカオリは冷たかった。マインドコントロールがとけた新興宗教の元信者のようだった。

手に入らないと思うと余計ほしくなる。カオリだってオレのこと好きなはずなのに。

歩道橋の上でぼんやりたばこをくわえていると、変な老人が近づいてきて汚い花瓶をくれた。

たったひとつの願いを叶えてくれる魔人が入っているという。

これは神様がくれたラストチャンスだ!

ヤスシは興奮した。もし、カオリが戻ったら、オレは二度と浮気はしません。誓います。

過去にヨリを戻すときに何度も言った言葉をこころに浮かべる。

ヤスシは歩道橋の上で花瓶に向かって言った。

魔人さん、お願いだ。つれてきて欲しい人がいるんだ!」

花瓶はヤスシの手の中で揺れて、中から大男の魔人が出てきた。

「は~い、ご主人様。それはだれですか~?」

「うわ、でけぇ・・。」

ヤスシはおどろいて魔人を見上げる。

「だれをお連れしますか~、ご主人様?」

「あ、そうそう。今、あのホテルで結婚式あげてるんだけど、秋山家とたしか中尾家。その新婦のほう連れてきてほしいんだ。頼む!」

「お安い御用です!」

魔人はそういうと、あっという間に走り去った。ヤスシは歩道橋の上にへたりこんだ。

カオリ、そんな結婚不幸になるぞ。タイクツだぞ。オレといっしょのほうが楽しいって。

ヤスシは強く目をつぶってカオリを待った。

歩道橋を駆け上がってくる足音が聞こえる。ヤスシはあわてて立ち上がった。

「ご主人様~!連れてまいりました!」

魔人は引いていた手をヤスシのほうへ差し出す。息を切らして駆け上がってきたのは、頭髪の薄いめがねをかけた男性だった。

「これであなたのたったひとつの願いは叶えられました。よかったですね、ご主人様!しんぷさんにしっかりざんげしてくださ~い!」

そういうと、魔人は花瓶のなかにもどっていった。

「ちょ、この神父じゃね~よっ!花嫁のほうだよっ!ああ、もうっ、魔人~!」







(追記)

みなさまいつもご訪問、コメントありがとうございます!

ご覧のとおり、ブログが少々カラー化しています。
ちょっと楽しく感じていただけるといいなあ、と思っています。
このカラー化にあたっては、しかちくの全面協力のもと実行されました。
これちょっとおかしいで、という文句があればしかちくにお願いします。
明日の天気を左右できないように、わたしにはどうすることも出来ないのです!(やる気がないだけやろ!)
かようにわたしは、ほんとはすごいパソコンオンチなのです。
ブログをやりはじめたきっかけも、ワードにこそこそ書きためていたおはなしを、しかちくに見てもらったところ、ブログで発表したら?といわれたので、そうしたのです。
わたしに出来ることといったら、いまだにおはなしとひとりごとを考えることくらい。
あ、この文章のアップはできます。
これでもずいぶんの進歩だと思ってます。
だからみなさんが、ステキなブログを展開したり、テンプレを変えたりするのを見て、すごいなあ~といつも感心しているのです。

ところで昨日の記事『人間の存在意義』にコメントどうもありがとうございました。みなさんかなり死後のこととか、なんで生きてるんやろとか考えたことがある、とわかって興味深かったです。そう考えると、わたしは相当ぼやぼやした子ども時代だったなあと思いました。
つばさパパさん、『死後二十』のギャグ、ぜひだれかにやってみてくださいね。

今日もお読みいただきありがとうございました。
また明日もお待ちしてますね!
とりぶう
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忘れ物男に手ぶら男

テーマ : エッセイ ジャンル : 小説・文学
(524)

しかちくは荷物をもつのがきらいです。理由は忘れるから。

彼はケタ違いの忘れ物魔で、かなりの武勇伝を持っています。

電車通学していた中学のときは、3日連続で電車の中に忘れ物をしたほど。

それも帽子、制服(!)、かばん。

あまりの忘れっぷりに、駅員の言葉さえも紛失させた実力の持ち主。そして極めつけは通知表。

いったい電車のなかでどんだけリラックスしてんねん。のんきを通り越してモンキーです。

そんな人なので、ふだんなるべく手ぶらで外出を心がけています。

そういえば、あれはオーストラリアに行ったとき。

わたしとしかちくは買い物に行って、当然のようにわたしが荷物を持っていました。

それを見た知り合いのカナダ人はめがねのふちをおさえて、目を丸くして言いました。

「なんて紳士なんだよ、君は!」

まるでカンニングを見つけた学級委員みたいな口ぶり。

というのも当時わたしは妊娠6ヶ月。元気だとはいうものの、おなかはしっかり目立っています。

その妻に荷物を持たせるとはなんという傲慢な男なんだ!人間じゃないよ、モンキーだ!と非難ごうごうの目つきでした。
(またモンキーかよ)

しかちくはちょっとバツが悪そうでしたが、腐っても日本男児。

イエローモンキーの名誉挽回とばかり堂々と言いました。

「オレたちは強いほうが荷物を持つという方針なんだ!

そして自分たち夫婦は確実に妻のほうが強い!」

カナダ人はこれを聞いて、ケント・デリカットのように目を大きく見開き、しんじられないというふうに肩をすくめました。

西洋人というのはとかく女と名がつけば弱いものと決め付けています。

福岡県八女市なんか、彼らにかかっちゃ保護対象です。八女市の人は言うのです。

八女て!やめて!って。・・・えー、小粋なカナディアンジョークをかましてすいません。
(くだらんオヤジギャグや!)

見ていると、すいかを二つくっつけたような見事なおしりのおばさんだって、ひょろひょろのきゅうりのような夫に荷物を持たせています。

そういう文化に育った人にとって、女性が荷物を持って男性が手ぶらというのは罪悪も罪悪。

すき焼きのとき肉ばっかり食べるというくらいの罪悪なのでした。
(大罪やん!)

でもわたしにしてみたら、荷物をどこかに忘れられることが一番こまった問題。

最初から自分が持ったほうが安心なのです。文化とかやり方ってそれぞれの国、それぞれの夫婦で違うもの。

日本人から見ると、ひょろひょろきゅうりおじさんが山のような荷物をひとりで抱えているのに、すいか尻おばさんが手ぶらというほうが信じられないのです。

しかちくはカナダ人に向かって続けます。

「だってな、どこの国でも女のほうが長生きするやろ?これが強い証拠やで。」

カナダ人はだめだこりゃみたいに苦笑していました。

いまでもしかちくの手ぶらはあいかわらず。

両手に荷物を抱えたわたしの後を、非難されないように3歩さがってついてきています。






(追記)

みなさまいつもご訪問コメントありがとうございます!

きのうは宮古島もひさしぶりに雨でした。
雷がものすごい音!
でもよく考えたら、音が鳴った時点で、もう自分の上には雷が落ちることはないんですよね。
きっと自分のところに落ちるときは、音なんか聞こえる前に落ちてるのでしょうね。
でも、あんまりバリバリやられると気持ちのいいものではありません。
子どものころは別に怖いと思わなかった雷が、大人になると気味の悪いものに思えるのが不思議です。
そういうところは幽霊と反対かもしれませんね。

ところでクーピーちゃんのリクエストにお答えして、動物や魚の色もつけてみることにしました。
厳密に言えば、しかちくにつけてもらうということなのですが。
わたしもどんな色になるかわからないので、楽しみです。
オオゴマダラという蝶は、じつはほとんどあのまんま。
白黒なので、思ったより質素な感じです。
冠婚葬祭につかえます。(なんのために?)

さて週末。
夏の週末は予定がなくてもわくわくします。
みなさんも楽しい週末をお過ごしくださいね!

それでは今日もお読みいただきありがとうございました。
また来週もお待ちしてますね!
とりぶう
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都市伝説

テーマ : ショートショート ジャンル : 小説・文学
(525)

これは友だちの友だちが、いとこから聞いたとかいう話なんだけど。

その子、電車に乗ってたんだって。

お昼ごはん食べた後だったし、電車のなかで座ったまま寝ちゃったらしいのね。

で、ふと前に人の気配がして目をあけたんだって。

そしたらおばあさんが立ってたらしいの。にこにこしてかわいいおばあちゃんだったって。

で、おばあさんがその子に言ったんだって。

「知るがいいか、知らぬがいいか」

すごく低い声で。それもにこにこしながら。

その子、気味悪かったから無視したらしいんだ。

するとまた、

「知るがいいか、知らぬがいいか」

って聞くんだって。

その子は何か答えたほうがいいと思って、

「知るがいい」

って言ったらしいのね。

すると、おばあさんが、

「ほうら、しるじゃあ」

って言って、熱々のみそ汁をその子にぶっかけたらしいの。

熱い、って思ったときにはもうおばあさんは消えてたんだって。

聞いたところによると、その席は、むかしそこでおべんとうを食べていて、おにぎりをのどにつめて亡くなったおばあさんの指定席だったらしいんだ。

まわりにいただれもおばあちゃんを助けなかったんだって。で、おばあさんは最後に『汁を・・・』って言いながら亡くなったらしいよ。

それ以来、ときどきそこに座っていると、『汁バア』があらわれて、

「知るがいいか、知らぬがいいか」

って聞くらしいよ。

「知るがいい」って答えると、熱いみそ汁をかけられるんだけど、「知らぬがいい」って言うと、「知らぬが仏じゃあ!」って言って、命をうばわれるらしいよ。





タマヨ、この作文なんだけど。」

「あ、けっこう自信作かもです。」

「テーマ、わかってるか?」

「『マナーを向上するためには』です。」

「これがそうか?なんだか都市伝説みたいだけど。」

「そうっすか?

こういう話広めたら、きっとその席に座らないと思うんですよ。

『汁バア』の指定席のシルバーシートに。」
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