2009年10月19日ショートショート とりぶうの読むコント~宮古島  幼稚園の夏、最後の思い出 


幼稚園の夏、最後の思い出

テーマ : 日記 ジャンル : 日記
(605)

『最後の・・・』というと、ちょっとした物悲しさがあります。

最後の授業、最後の一葉、最後のエビフライ、最後のすき焼きの肉・・・。
(後半いじきたなくなってるぞ!)

あれは、わたしが小学校に上がる前、幼稚園最後の夏。

姉が入院しました。原因はよくわかりません。

とにかく家から母と姉がいなくなりました。

父に祖父母、曾祖母、兄、妹と、ほかに家族はたくさんいたものの、母がいないというのは子どもにとっては非常に心細いもの。

わたしは母をひとりじめできる姉がうらやましくてしかたありませんでした。

病院にお見舞いに行くと、姉はたくさんのお見舞い品にかこまれています。

お母ちゃんだけじゃなく、あんなにいいものもいっぱいもらってる!

わたしははげしく嫉妬しました。

しかし、顔には出しませんでした。

すると姉はわたしを見て、
「とりぶうがにらんでる。こわい。」

と言うではありませんか。
(めっちゃ顔に出てるやん!)

わたしはショックでした。

姉とかわってあげたいとすら思ってたのに!

病気以外は!
(意味ないわ!)

それ以来、わたしは病院に行くたびに『とりぶうにらんでる、こわい』と言われ、とうとう病院にいけなくなりました。
(どんだけにらんでんねん!)

今考えたら、ちょっとかわいそうやであたし。
(自業自得や!)

ある日、明日母が帰るという情報を入手。

わたしはうれしくてうれしくてたまりませんでした。

ら~り~と踊りたい気持ちでした。

母が帰ってきたらあれもこれも教えてあげよう、あのことも報告しようという思いがいっぱいで、興奮しながら床につきました。

翌日。いつもより早く起きたわたしは、ある違和感を感じました。

あれ?腰のあたりがひんやりする・・・。

ああ~~!!

わたしはおねしょしていました。

『とりぶうがしっかりしてるからお母ちゃん安心や』と言われてる身にとっては屈辱のおねしょ

わたしは朝から大慌てで、おねしょを処理して母の帰りを待ったのでした。

おねしょをしてしまったことで、言いたかったあのこともこのことも半分くらいしかいえなかった幼稚園最後の夏。

『最後のおねしょ』を思い出すと、いつも苦笑いの気持ちになるのでした。

まあ、もちろん今の時点で最後のおねしょなんですけどね。
(いらんこと言うな!)
関連記事
スポンサーサイト

少しでも面白かったら、下をクリックで応援よろしくお願いします。とりぶうの絵が踊るよ!
FC2Ranking にほんブログ村 小説ブログ ショートショートへ blogranking 人気ブログランキング【ブログの殿堂】 クツログ
ショートショートとりぶうの読むコントの応援をお願いします。
あしたも、お待ちしております。! ブログパーツ 健康食品

     カテゴリ

     登場人物
登場人物 とりぶう 登場人物 しかちく
とりぶう=わたし しかちく=夫 
登場人物 うさQ 登場人物 カメ氏
姉=うさQ 弟=カメ氏 

     最近のコメント

     最新記事

全記事表示


     月別アーカイブ

     携帯でどうぞ
QR

     おかげさまです