2011年09月19日ショートショート とりぶうの読むコント~宮古島  スポンサーサイト最後の涙 


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最後の涙

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みなさんこんにちは。

この時期になると思い出す出来事があります。

あれは高校3年の秋、9月の終わり。

文化祭でのこと。

わたしは、志望大学の指定校推薦の校内選考に落ちて、さあこうなったら一般入試しかなくなった、という、

尻に火のついた状態だったのですが。

祭り ということばにめっぽう弱く。(岸和田の住民か)

文化祭と聞いただけで心ウキウキ盛り上がるのを抑えることは出来ませんでした。

わたしのクラスはヤキソバやらカキ氷やらを出す模擬店。

全員おそろいの衣装を作り、看板に色を塗り、チケットを作りと、

毎日遅くまで残って、準備していました。

受験勉強しなければ!

というわたしと、

思い出作りやろ!

というわたしがいつもせめぎ会い、

思い出作りのわたしが、いつも勝利していました。

絶対、絶対、これが終わったら思いっきり勉強するから!

と自分に言い聞かせていました。

受験までもう5ヶ月もありませんでしたが。(遅すぎる)

高校3年のときのクラスは、それほどまとまりがよかった記憶もないのですが、

やはり文化祭となるとみんなそれなりにわくわくするようで、

あーでもない、こーでもない、と議論しながらも準備に忙しく過ごしていました。

当日の文化祭は天気も上々。

最後の思い出作ろう!

という顔が、みんなにみなぎっていました。

わたしはチケット売り担当。

知り合いだろうが、見ず知らずの人だろうが、

「やきそば、食べませんか~?」

と売りつけに行くという役目。

それまで話をしたこともなかった卒業した怖い先輩でも、見かけると、

「〇〇せんぱ~い!」

と、まるでずっと親しかったごとく、おばさんみたいなあつかましさで売りつけに行ったのでした。

わたしのそのやり方は、ヤキソバを焼くのが担当の一部の女子には評判がよくなかったようで。

「とりぶうはええとこ取りしてる」

と言われたりしました。

それでもわたしはチケットが売れるのが楽しく、だれかれかまわずチケットを売りつけに行きました。

そうして。

祭りの後。

クラスのみんなで打ち上げパーティーをやろうということになりました。

高校のときは、なにか行事のあとは打ち上げパーティーをするのが定番。

だれかの家に集まって、わいわい騒ぐのがお決まりでした。

そのときも、場所どこにする~?と、みんなで集まってわいわい議論していたのですが。

ああもうやりのこしたことはない!

と燃え尽きたわたしにとって、最後の打ち上げパーティーは思いっきり盛り上がりたい、と思っていたのですが。

クラスのメンバーはみんなそれぞれのことで持ちきり。

打ち上げとか、もうテキトーでええやーん?

みたいな雰囲気になりかけていました。

それじゃ困る!

これが高校最後の思い出!

思いきり、盛り上がろうよ!

とわたしは必死にみんなに提案していたのですが。

ざわざわするのはおさまりません。

とうとうわたしは、

「もうええっ!みんな、勝手にやったらええやんっ!」

と机をたたいて泣きながら駆け出したのでした。

小学校高学年のころから、人前で涙を見せるのを極端にいやがり、

自分の足をつねっても、泣かないぞと決めていたわたしが。

ものすごくひさしぶりに人前で見せた涙だったのでした。







思い出すたび恥ずかしい 2011 9・19








そのときのわたしは青春ドラマの主人公の気持ちでした。

しかし、駆け出しはしたものの。

教室を走り出してすぐに、これからどうやってこの状態を収拾したらいいものかと思い悩みました。

「とりぶうって、わがままー」とか「あんなやつほっとけ」とか「勝手にやったらええやんって、勝手にやらせてくれへんかったのに」とか言ってたらどうしようと、不安になりました。

すぐに友達が2、3人やってきてくれ、

ほっとかれずにすんでよかった、と心からほっとしました。



真ん中っ子の特質なのか、わたしは、

人の意見を聞かない。

ひとりよがり。

なところがあります。

わたしがこういう性格の人間だということをそのときはまだ知りませんでした。

気付いていても、ひとりよがりのため、

「わたしは間違っていない」

となにか自分の都合のよい方向に切り替えて納得していたように思います。

いまでも、ひとりよがりで祭り好きな性格は変わっていません。

でもときどき鹿ってくれる存在がいるのがありがたいと思います。

あ、『鹿って』じゃなく、『叱って』でした。

しかちくにしかられると思うとつい。

きっといまでは人前で泣きながら走り出すなんてこと、まさかできないと思うにつけ、

恥ずかしい思い出だけど、涙、出しといてよかったな、

と思うこのごろです。

それでは~



とりぶう

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