2012年12月07日ショートショート とりぶうの読むコント~宮古島  スポンサーサイト一輪車 


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みなさんこんにちは。

なぜ、こんなことになってしまったのだろう?

と思うことはわたしの人生、けっこうあります。

というのも。

わたしは見栄っ張りで、後先見ない行動が人一倍多めなため、ついついそのときの感覚で飛びついてしまうからなのです。

あれは小学校5年生のとき。

高学年になると週1回、クラブ活動というのがありました。
家庭科や囲碁将棋などのインドア系のものから、そのつどやることを変えるスポーツ系のものなど、
子どもたちはめいめい自分の興味のあるクラブに所属して活動します。

毎年、その年の目玉クラブみたいなのがありました。
たいがいは新設されたクラブ。
冒険クラブ(野外で山登りとかする)だったり、卓球クラブだったり、とりあえず新しくできたものにはみんな飛びつき、定員オーバーでじゃんけんするということになっていました。

小学校5年のときの目玉は『一輪車クラブ』。
前年に大量に一輪車が導入され、休み時間になると取り合いしながら乗っていたのですが。
クラブに所属すると、その時間は取り合いすることなくまるまる自分のものにできるのです。
みんな色めき立ちました。

思う存分一輪車に乗れる!
と思っていたはず。

わたしもタテマエ上は、やったあ、一輪車にいっぱい乗れる!という顔をしてはいたものの。
正直、そんなに一輪車に興味ありませんでした。
だって練習しないと乗れないんだもの。
練習は、自転車よりもしんどくて、ハードで、きつく(ほぼ同じ意味の形容詞)、
走り出したが最後、なんの取っ掛かりもないから、転びそうになったら転ぶしかないんだもの。

もし転んだとして、さあこの場所からまたやり直し、となったとき、
なにも持つところがなかったら、わたし、乗れないんだもの。
みんなみたいに、立ち乗り(つかまらずにそのまま乗ること)なんか、できないんだもの。
いちばんやっかいなのは、練習する気が起きないんだもの。

そんなわたしだったのですが。
大きな流れには流されやすい女、とりぶう。
とりあえず入部希望者殺到の一輪車クラブに入りたいという旨を伝えました。
一輪車クラブの定員はたしか5人ほど。
それに15人くらいが手を挙げてるのだから、まずじゃんけんで勝つことはないだろう。
じゃんけんに負けたらそのときは、一輪車入りたかったなあ、というさも残念そうな顔をしていたらOK。
しょうがないからコーラス部にします~、ああザンネン、と言うことにしよう、というシナリオを描いていました。

ところが。
じゃんけん、勝ってしまった。
みんなに、いーなー、とりぶうー、とうらやましがられた。
そのときの顔はシナリオにはなかったので、きっと引きつっていたはず。
不本意ながら一輪車クラブの一員になってしまったのでした。

さて。
もちろんのことながら、一輪車クラブに入部してきた子たちは、一輪車LOVEな面々。
乗れることなど当たり前。
でこぼこ道に挑戦だ、トラック一周競争だ、
と まるで曲芸師か!と突っ込みいれたくなるような猛者ばかり。

初心者用の手すりにつかまってえっちらおっちらやってるのは、わたしと他2名ほど。
わたしはその子たちを見て、
「なんでこのクラブに入ってしまったんだろう?」
と思いました。(自分もや)

それでもわたしもクラブの一員。
一応、まっすぐ20メートルくらいは進むことができていたので、運動場縦断にチャレンジしようと決めました。
慣れないやる気を持ち出して、転んでは手すりに戻り、転んでは戻りを繰り返して、なんとか運動場縦断に成功。
運動場を取り囲むフェンスまで到達することができました。
季節はすでに秋になっていました。おそっ。
えっちらおっちら組は、わたしとどっこいどっこいの成長率。
それでも彼らにはやる気をいうものが見られ、なんだかとても楽しそうなのがうらやましかったです。

さあ、フェンスまで到着したのはいいものの。
来たからには戻らねばならぬ。

つくづく、

なぜこんなことになってしまったんだろう?

と思いました。



行きはよいよい 2012 12・7





フェンスを握りしめ、戻るのをためらっているわたしの傍らを、曲芸師たちは回遊魚のごとく走りぬけ。
中には、
「とりぶう、そこまで行けたんだったら、トラック一周競争せえへん?」
などと軽く誘いに来たりします。
だれがするもんか。
あんたの優越感のお手伝いなんか、まっぴらだよ!
と思いましたが、
「いや、ええわ~」
とだけ答えました。

フェンスから帰りの道のりはさすがに一気に行くことはできず、途中下車。
とぼとぼと手すりまで歩いて戻ったのでした。

乗ってる最中にもずっと、
「一輪車のおもしろさがいまいちわからん」
と思っていたわたしなので。
一輪車クLOVE の面々のなか、ひとりだけ 一輪車『苦』ラブ だったのは間違いありません。

大きな流れには乗らないほうがよいときもあるのだなあ。



それではみなさん、よい週末を~


とりぶう


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