2013年06月12日ショートショート とりぶうの読むコント~宮古島  スポンサーサイトイシャイラズ 


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イシャイラズ

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みなさんこんにちは。

おとなりのおばあさん、マサエおばさん(仮名。おばあさんではおかしいから、おばさんと呼びなさいと指定された。しかし年齢的にはおばあさんのど真ん中)は、よくわが家になにかとおすそわけしてくれます。

ただ、一度話しだすと長くなるのが玉にきず。

先日も、わたしが夕食の用意をしている最中にいらっしゃって、もずくをおすそわけしてくれたのですが、

わたしの顔を見るなり、

「あらっ、あなた日焼けしたわね!」

と、まるで死相でも出てるかのようなおどろきっぷり。

そして、閻魔大王のとっておきの秘密でもこっそり教えるかのように、にんまりとして、

「アロエ、アロエ、アロエがいいですよぉ。

アロエっていっても、『医者いらず』のほうですよ。

あれのとげとげをとって顔に塗ると、シミがウソみたいに消えますよ。

わたしもね、あれで消えましたよ」

とにっこり。

いえ、マサエおばさん。

ウソみたいに消えたのはウソです。

いっぱい残ってますから!

と思わず言いそうになりました。


アロエをすすめられる 2013 6・12




ご本人が消えたと喜んでいるのだから、わたしがわざわざ、

「いえ、そんなことないですって!いっぱい残ってますって!」

と力説するのもおかしいので、

「へ~、そうですか~」

と0歳児の教育法を聞くみたいに興味ない顔つきで聞き流していたのですが。

マサエおばさん、ひるまず。

「アロエ、おたくにありますか?」

とずいずい庭を散策しはじめます。

あんまり中まで入ってこられてもこまるので、

「たしか塀の外側に鉢植えであったと思うんですけど・・・」

と適当な記憶とともに、おばさんを外に連れ出しました。

おばさんは外の大きな肉厚のアロエの鉢植えを見て、

「これは違う!これはアロエベラ!わたしが言ってるのは『医者いらず』の小さいほうのやつよ!」

と偽ブランド品をつかまされた姪っ子をしかるみたいに首を横に振り、嘆きます。

わたしとしてはどっちみち使うこともないので、もういいじゃないか、という気持ちだったのですが。

おばさんは、

「うちにあるから!とりに来なさいよ!」

とわたしの手をひっぱりかねない勢い。

「いや、たしかあるはずです。いっぱい、あったはずです!

あれでしょ?イシャイラズでしょ?アロエベラじゃないやつでしょ?」

わたしはそのときまでアロエベラもイシャイラズもどっちもアロエ、

小さなイシャイラズが大きくなったらアロエベラになると思っていたのですが、

今それを言うと話が10倍ややこしく、おまけに長くなると思ったので、そんなことは生まれたときから知ってるという顔つきで、方向転換。

「でも、ほんと、そんなにシミが消えるなら、イシャイラズってすごい!

まさに医者はいらないですよねー」

と適当にお世辞を言い、

「なかったらいただきに行きますねー」

と半ば背中を押すようにしてお帰りをうながしたのでした。

マサエおばさんは少しばかり釈然としない顔つきだったものの。

「なかったらいただきにいきます!」

と念を押すと納得したのか、声なくうなずき、

庭に植えてある植物をチラッと見て、

「これは虫が付くから抜いたほうがいいわよ」

と最後まで知識を授けることがわたしの宿命!というように、その植物の虫食いぶりをわたしに確認させてから、汗をふきふき帰ってゆかれました。

マサエおばさんはとても小柄ながら、いつもパワフル。

イシャイラズとは、彼女のような人だなあ。

それでは~


とりぶう


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