2017年08月01日ショートショート とりぶうの読むコント~宮古島  これからは大石林山が熱いし暑い!~B面の旅 沖縄・夏(4) 


これからは大石林山が熱いし暑い!~B面の旅 沖縄・夏(4)

テーマ : 日記 ジャンル : 日記

みなさんこんにちは。

沖縄本島は縦に細長く、北に行くにつれ森が深くなる。
そこに。
2億年があるらしい。
2億年前の石灰岩が隆起したすごい地形があるらしい。
まるで山水画のごとし。

それが『大石林山』。
だいせきりんざん、と読む。
世界遺産一歩手前である。
と、いうのはよくわからんけど。(なんじゃそれ)
今売り出し中であることは間違いない。

現に、そこここで看板を見かけた。
赤に白字で『大石林山』と書かれた看板。
けっこう頻繁に看板があるので、近いのか?と思ったら、看板からなかなかの遠さである。
田舎のマクドナルドの看板と同じ。
あ、ここにマクドナルドがあるよ、と思ったら2キロ先という感じ。
どこよ~?と思う感じ。

本島の北の端っこである辺戸岬の近くにある。
本来、北の森に向かうというと、
うっそうとしたとか、暗いとか、魔女とか、明るいイメージはない。
が。
大石林山に向かう道中はひたすら明るい海辺の道であった。
しかちくも、那覇市内の運転はひたすらストレスだったけど、このあたりは気持ちよいと言ってた。

そして、北の森そのものが、暗いというより、恐竜時代というようなソテツいっぱいの森。
ジュラシック森。
2億年もありだなあとあらためて思った。

ところで。
大石林山の近くの小学校の名前はおどろいたことに「北国小学校」だった。
こんなとこで北国って。
たぶん国頭村の北部という意味なのだろうけど。
「北国」だけ聞いたらぜったい「北の国から」イメージの小学校を思い浮かべる。
「るーるるるるるー」と蛍がキタキツネならぬヤンバルクイナを呼んでいる気がする。

さて。
うねうねと曲がりくねった道を進んで、山を登ったところに大石林山の入り口があった。
入山料大人820円である。
てっきり無料と思ってたわたしは、
「山見るだけなのに」
という思いを止めることができなかった。
それだけの価値あるんでしょうね?
と、デヴィ夫人だったら言ってるよ。(そんなケチなこと言えへんやろ)

しかし見学のポイントまではバスで連れてってくれるそうなので、真夏の炎天下、
「まあ、しょうがないな」
と納得するのであった。
大石林山はこれから売り出す気まんまんらしく、大きな建物を建設中であった。
そのうち、有名になるんかなあ。
そのときには「あたしここ行ったことあるで」と、無名時代からAKBを応援してたと自慢するファンみたいに自慢しよう。

バスで登り口まではすぐだった。
でもずっと登りなので、歩いてゆくのはきつそうだった。
山全体に石灰岩が隆起した奇岩が広がり、それはまるで中国の山水画みたいなのだそう。
それを歩いて見て回る4つのコースがあった。
①巨岩・石林感動コース、
②美ら海展望台コース、
③バリアフリーコース、
④亜熱帯自然林コース、
の4つ。

バスの運転手さんは、①②だけで十分という口ぶりだったので、もちろんそうした。
それでも歩いて1時間弱はかかりそうなのだ。
が。
わたしたちは宮古島から来た猛者であるという気持ちをどこかに持っていた。
暑いのなんて、まあ慣れてるし。
山歩きだって、まあ余裕やし。
と、のほほん気分だったのだけど。
じつは、大変だった。

森の中に入ると、石灰岩がぼこぼこ立ってる。
不思議な形がいっぱい。
それらはどれもこれもユニークな名前がつけられていた。
ラクダとか宇宙人とか、よく見ると、ああそう見えるなあという巨岩たち。
中には無理やりつけたっぽいものもある。
サイとゴリラの横顔を足したような「サイゴリラ」に至っては、
「そういう名前つけだしたらなんでもありやんか」
と思った。
でも名前つけてなかったら素通りする可能性もあり。
それはそれで機能してるといえた。

が。

暑い。
とにかく暑い。
暑い、暑い。
暑い。
途中から、もう何の岩でもいいよ、という状態になった。
しまいには、また宇宙人かよ、とぼやきだした。
わたしが子供だったら「帰りたい」とダダをこねたいところだ。
もわっとした湿気がまとわりつく。
ああ、もう帰りたい。
クーラーのきいた部屋でアイス食べたい。
そんな思いをかかえたわたしたち猛者。(ダメ人間やろ)

しかし、ひらひらした洋服を着た若い女子が、きゃあきゃあ言いながら写真を撮ってる。
彼女たちこそほんとの猛者だよ。
こんな暑い中でテンション高く写真撮れるなんて。
写真猛者といえる。

ほかにもガイド付きツアーで回ってる女子もいて、彼女たちはいちいちガイドさんのことばにうんうんうなずきさえしている。
彼女たちも猛者である。
スピリチュアルだか、スペクタクルだか知らんけど、幸せになるための貪欲さを感じる。
幸せ猛者である。
ここは猛者のたまり場かよ!
と叫んでやろうかと思った。(やめろ)

ようやく大石林山のメインといえる「悟空岩」まできた。
そこでようやく半分である。
こっちは悟空でなくても熱中症の手前で頭が痛い。
まだここ~と思ってしまった。
きんと雲に乗っていきたいよ。(ほんまダメ人間)

やっとか 001



正直、それは遠くから見えていたので、
「もうええんやけどな・・」
という気持ちにすらなった。
しかし道はまだ続く。

暑い暑いと言いながら、展望台のところまで来ると。
遠くに与論島が見えた。
その向こうにもいろいろ島が見える。
「近いなあ」
というのが感想だった。
沖縄本島はたくさんの島々に囲まれているので、昔々の人々はきっと、
「この世は海と島でできている」
と思ってたやろうな。
でもモンゴルとかの内陸で生まれた人々は、
「この世は陸しかない」
と思ってたやろうと思うと、今の人はたくさんのことを知ってるんやなと思った。

昔の人々は、この巨岩たちに名前を付けることによって、迷うことを防いでいたのかもしれん。
そう考えると、巨岩をもっときちんと見ておきたい気持ちもあるのだけど。
暑さには勝てん。

ほうほうのていでバス乗り場に向かった。
バスはクーラーがきいててほっとした。
運転手さんによると。
途中、巨大なガジュマルの木が見えるスポットがあり、そこから歩いて駐車場まで行けるコースがあるとのこと。
それはすごいガジュマルなのだそう。
「降りたい人はいますか~?」
と、乗客に呼びかける運転手さん。
そうそう、わたしたちは宮古島の猛者。
もちろん、降りる!

ことはなかった。(どこが猛者?)
だって、ガジュマルは宮古島でも見れるしな~。

大石林山、中国の本物の山水画みたいなやつを見た人にはとくにおすすめはしないけど、
展望台からの見晴らしはいいし、巨岩もなかなかおもしろいし、沖縄の別の顔を見るにはいいところだと思った。
これから売り出すはずの熱いスポットである。
猛者もたくさんいた。
が、涼しいときに行くことをおすすめする。

つづく。

それでは~


とりぶう

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