2018年05月16日ショートショート とりぶうの読むコント~宮古島  海の砂漠 


海の砂漠

テーマ : 日記 ジャンル : 日記




みなさんこんにちは。

わたしの家から歩いて10分も行けば、小さいながらも漁港がある。

一応、何隻も船がつながれていて、活動はしているようなのだけど、どうも漁港感がない。

この漁港に限ったことではなく、宮古島ではどこも本土のあちこちで感じるような漁港感がうすい。

なぜだろう?

と考えていて、今日、わかった。

それは匂いである。

宮古島の漁港には、魚臭さがうすいのだ。

わたしの育った和歌山では、漁港に近づくと、漁師町独特のに匂いがあった。

潮と魚とが入り混じった潮くさい海の匂いとでもいうのか、海の生き物がかもす匂いがあった。

だから海の近くに行くだけで、

「あ、漁港のにおい」

と思った。

しかし宮古島にはそれがない。

潮くさい匂いがまるでない。

ところが、今日、海に行くと不思議と潮くさい匂いがした。

匂いのもとは魚である。

釣り人が魚を釣ったあと、それをそのまま置いていったのか、腐るほどではないけれど、海の生き物がかもすあの匂いがあった。

漁港の匂いは、海の生き物のにおいである。

美しい海に囲まれた宮古島は、しかし、海の中に生き物がそれほど多くないのだ。

山も川もないために、島のまわりに流れ込む栄養分もなく、

結果、海の砂漠になっているのだ。





海の砂漠 001





見ている分にはいい。

しかし、おいしい魚はやはり潮くさいところに多いのだ。

それはきっと人間も同じで、なにかしらクセのある人のほうが魅力的だったりする。

見てる分にはきれいだけど、クセがなさすぎるとアラさがしをしたくなる。

それはひいては魅力探しともいえる。

もしアラすらもなければ果たしてその人は魅力的なのかどうか、とも思う。

宮古島に移住して、海を見ていて「ああきれいだ」、と思うけれども。

それだけで移住生活が楽しいのかというと、そうではなく、

おじいたちの会話が、方言すぎて理解不能だったり、

蚊が大量に発生しすぎてたり、

太陽光のまぶしさが規格外だったり、

アラさがしを経て、

海を見ると、やはり思った以上にきれいで、

きれいじゃないところをいっぱい見てるから余計にきれいに感じたりもする。

そのうち、きれいじゃないところすらいとしく思えるようにもなる。

きっと、人間はだれしもが、そうやってなにもかも愛せる能力があるはずなのだ。

と、

いうことで。

アラどころか、クセどころか、欠陥がたくさんたくさんあるにもかかわらず、

わたしを許してくれる伴侶には、ありがとうという感謝しかない。

もうすぐ結婚記念日なので、むりやりこういう結論を導き出した感がありありだけど、

長いこと夫婦をやっていると、

すでになにが相手の欠陥なのかもわからなくなってくる。

わたしがそうなのだから、夫であるしかちくもきっとそうであるはず。

だから、わたしがサクサクとプリンターのインクの補充などをやらないことは、むしろ美徳のひとつだと思ってほしいいんだなあ。

て、そんな結論かい!


それでは~


とりぶう

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