2018年06月07日ショートショート とりぶうの読むコント~宮古島  一点透視図法の一点張り 


一点透視図法の一点張り

テーマ : 日記 ジャンル : 日記





みなさんこんにちは。

いまではもう安全上の理由で行われていないかもしれないが。

わたしの通った小学校、中学校では、春になるとかならず「写生大会」なるものが催された。

丸一日、外に出て絵を描いてくるのである。

学区内であればどこに行ってもよく、生徒たちはめいめい、画材道具を抱えて外に出て行った。

何を描いてもよい、といわれても。

絵になる構図を見つけるのはなかなかに難しいもの。

そもそも、小中学生にとって「絵になる」ということがどんなことかもよくワカラン。

だからみんな無難なところで描くことになった。

無難なところというのは、コンクール入賞の常連となる構図である。

小学校のときは、それはお寺の絵であり、中学校になると港に船が停泊しているのがそれであった。

なにしろ、そういうものはやたらフクザツである。

それを根気よく描くというだけで、入賞に値するのかもしれなかった。

しかし。

わたしはあまのじゃくであり、めんどくさがり。

みんなが描くようなものはいやだ、という気持ちと、

寺の瓦や、船のごちゃごちゃした部分、描くのがめんどくさい、という理由から、

一度もそれらの絵を描いたことがなかった。

そのうえ、寺や港まで行くのがいちばんめんどくさかった。

そのため、学校のすぐ近くに腰を落ち着けることが多かった。

小学校6年のとき。

学校のすぐそばの川の風景を描いた。

それは自分で選んだ構図ではなく、

見回りをしていた担任の先生が、ぶらぶらしているわたしを見かけて、川を描いたらどうだとすすめてくれたから描いただけのことである。

が。

その絵が特選に選ばれた。

わたしは読んで字のごとく、自画自賛したのは言うまでもない。

中学に入り、わたしはまた同じように川を描こうと思った。

二匹目のドジョウを狙いに行ったのである。

しかし、中学の横には川はない。

ずいぶん遠くまで行かねばならぬ。

めんどくさい。

そう考えたわたしは、学校のすぐ横の道の風景を描くことにした。

道も川もおんなじように伸びているので、描きやすいと思ったからである。

すると、なんと。

その絵も特選に選ばれたのである。

ドジョウおったわ~!とわたしは小躍りした。

美術の先生は、わたしの絵を見て、

「かならずしもデッサンなどがうまいわけではないのだが、構図がいい。

色の塗り方が、ちょっと印象派をほうふつとさせる」

とほめてくれた。

ただたんにきっちり塗るのがめんどくさかったので、ぼんやり塗っておいたら印象派の称号を得たのだ。

なにごともきっちりしないに限る。

こうなったらもう道や川はわたしの構図である。

中学校3年間、道ばっかり描いた。

3年のときなどは、もう外に行くのがめんどくさかったので、学校のベランダから見える道を描いた。

それでも入賞した。

やはり構図がよかったらしい。

いまでは、中学でも習う構図、「一点透視図法」。




一点透視図法 001






これ一本で乗り切った。

美術の先生もおっしゃったように、

「かならずしもデッサンなどがうまいわけではない」

ので、わたしはきっちりした絵は苦手だった。

いまだにブログの絵は適当すぎるけれども。

きっちりしないほうがいいこともある、という教え(?)を守っているんだなあ。

それでは~


とりぶう

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