2018年07月ショートショート とりぶうの読むコント~宮古島  オドロキのイチジク、そして古代人の目 ~沸く沸く、沸いてる!八重山 (10)これぞ探検的体験 ~沸く沸く、沸いてる!八重山 (11)しかちく半端ないって! ~沸く沸く、沸いてる!八重山 (12)次から次へ ~沸く沸く、沸いてる!八重山 (13)見るだけで朝食を ~沸く沸く、沸いてる!八重山 (14) 


オドロキのイチジク、そして古代人の目 ~沸く沸く、沸いてる!八重山 (10)

テーマ : 日記 ジャンル : 日記


みなさんこんにちは。

1982年 夏。
~♪ きみは赤道小町 
恋はアツアツ亜熱帯 ♪~
という山下久美子のポップな歌声を聞いたとき。
亜熱帯という地域は赤道直下にあり、
年がら年中、とても暑いのだと思っていた。

しかし、宮古島という亜熱帯地域に住んでいて思ったのは。
亜熱帯は赤道直下にはないし、
驚いたことに。
亜熱帯は冬は寒いったい!
ということ。
知らんかったったい。

反対に、亜寒帯のロシアは。
驚いたことに。
サッカーワールドカップロシア大会でもわかるように、
35度とかいうてるで!
めっちゃ、暑いやんか!
亜寒帯の夏をなめたらあかんたい。(くだらんダジャレやめろ)

さて。
洞窟探検に向かう一行。
西表島の亜熱帯の森の木々は、いままでだれにも切られたことがないのだろう。
やたら大きく思えた。
パイナップルみたいな葉っぱのひとつひとつも、
それでサーフィンできるで!
というくらいの大きさ。
どこかで恐竜が見ててもおかしくないような森であった。

大きな木のひとつで隊長は立ち止まった。
立派な「ついたて」のような根が三本、大きな木を支えている。
それは板根(ばんこん)と言われるらしい根で、
読んで字のごとく、板をたてたような根が広がっていた。
まるで北欧の有名な家具職人が作ったような、美しいカーブを描いた大きな根であった。

「一番大きい根がこっちにあるということは、反対側が海ということがわかります」
隊長が海のほうを指して言った。
「海からの風が強いので、それを支えるために反対側の根が太くなるんです」
へ~。
そうなの根。
根にもいろいろ事情があるの根。





板根 001




驚いたことに。
「これはイチジクです」
と隊長は言う。
言われてみたら、まわりに小ぶりなイチジクらしき実がいくつも転がっていた。

イチジクといえば、便所の横に植えられてる木というようなイメージがあったので、こんな巨木になるということに驚いた。
イチジクに関してはわたしはそれほどいいイメージがなく。
進化しそこねた果物のような、野暮ったいやつという扱いだった。
たぶんそこにには「イチジク浣腸」のイメージが色濃くあったように思う。
イチジク浣腸。
あれ、名前のつけかた絶妙やけど、イチジクの身になってみたら、
「ワ、ワイら、浣腸でっか!?」
と戸惑いを隠せないに違いない。
まあそれはどうでもええとして。

一行はしばらく歩く。
足元が悪いのだけど、ほんとにフェルトブーツが滑らなくて助かった。
隊長、しかちく、わたし、ゆるコバの順番だけど、わたしはときどきゆるコバがちゃんとついてきてるか振り返って確認する必要があった。
というのもゆるコバが遅れがちだったからである。
隊長の歩くペースはけっこう速め。
遅れまいと続くしかちくとわたし。
しかちくに確認はとっていないが、わたしたちには、
「どや?わたしら中年やけど、けっこう歩きますやろ?」
という年寄りの冷や水的な自信があったので、ついていけないのは負けのような気がしていたからだ。

しかし、ゆるコバは。
じゃっかん、メタボのゆるコバは。
どうしてもちょっと遅れるのである。
関西弁をしゃべるものの、東京在住のサラリーマン。
コンクリートジャングルは得意でも、亜熱帯ジャングルには不慣れなのであった。

やがてひとつ目の洞窟で隊長は立ち止まった。
足元にはちょろちょろと川が流れ、奥が暗くて見えない。
洞窟というのはどの洞窟でもそうであるが、入るのにわくわくするような感じはしない。
むしろできれば避けて通りたい。
それはひとえにこの暗さからなのだろう。
しかし昔々の人々は、洞窟をすみかとしていた。
きっと当時はそこが一番安全な場所だったはずで、洞窟に壁画が見られるのがその証拠。
ラスコー洞窟だって、ナントカいう洞窟だって、カントカいう洞窟だってそうなのだ。(ラスコー洞窟しか知らんやん)

驚いたことに。
昔の人は虹の外側の色が見えていたというではないか。
七色の外側の色、紫の外側とか、赤の外側とか、
紫外線とか赤外線とか、Wi-Fiとか、そういうものが見えたかもしれんという。(どんだけ見えんねん?)
便利~!
と思ったけど。
よく考えたら、便利なんかどうかはよくわからん。
むしろ今その能力があったら、
見えすぎちゃって困るの~、
という状況になってるかもしれん。
たぶん、その能力がなくなっても大丈夫だから退化したのであって、
今の人間にはそれ以外の能力が発達してきているのだと思う。

隊長はバッグから小さな懐中電灯のようなものを取り出した。
驚いたことに。
その懐中電灯みたいなもので、「虫の目」になれるという。
虫の見える色が見えるとか、たぶんそんなものだったと思う。
それを真っ暗な洞窟の中で、ある石に当てるとそれが光って見えるという。
そしてそれが、昔の人が見えた世界なのだという。

さっそく洞窟に入ってそれを試してくれた。
真っ暗の洞窟で、上からドロッと垂れ下がってきたような鍾乳石に「J」の形をえがく隊長。
うっす~らと、か細い光が「J」の形に浮かび上がった。
「わー!」
と声を上げたものの。
驚いたことに。
思ったよりも感動しなかった。(なんじゃそれ)

その光はか細すぎたのだ。
何万年もかかって、そのささやかな光を見る能力をすたれさせた人間。
光がなかったときには、鍾乳石の発するその光を感知できたのだと思うと、
現代は光があふれてるのだなあと思わざるをえない。

しかし、そのわずかな光は、当時の人々にとってみたら、けっこうな明るさに感じていたはずで。
その人々に今の日本の繁華街を歩いてもらったら、
なんじゃこりゃ~~!
と卒倒しかねないと思う。

昨日、台風空に一瞬、虹が出たときに。
紫と赤の外側に色がないか必死に目を凝らしてみた。
ら。
一瞬、紫の外側にうっすら黒っぽい色が見えたように思ったけど。
きっとそれはなんらかの影のようなもので。
昔々の人々が見えてたものは、そういうふうに表現できない色なんだと思う。
ちょっとうらやましい気もする。

つづく


とりぶう

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これぞ探検的体験 ~沸く沸く、沸いてる!八重山 (11)

テーマ : 日記 ジャンル : 日記




みなさんこんにちは。

ケイビングツアーという洞窟探検には、川に飛び込むようなところはない。
そう聞くと、がぜん気持ちがゆるむのは避けられなかった。
わたしは水の中に入ったら、陸に上がった魚の逆。
陸上のように呼吸できないのだ。(だれでもそう)

ひとつめの洞窟を抜けて、ふたつめに行く途中、
足場の悪いところがあったが、
「ワイは紀の国のサルやで?」
と思いながらがしがしと歩くのだった。
どや?
どうや?
どうやねん?
だれかにホメてほしかったけど、みんな自分の足元に必死。
「すごいですねー」
「足が軽いですねー」
と、自分で自分をほめながら進むのだった。(あほちゃう)

川沿いの道の途中には、大きな岩の中を抜けるルートがある。
岩を抜けると言っても、岩の下は水中である。
ひょっとして、ここを潜れというの!?
わたしが青ざめる準備をすると。
隊長は、
「初心者はここは迂回します。
慣れた人でも、真っ暗の中をもぐって抜けるのは大変なんですよ。
1分息をとめられる人でも、10秒でパニックになることもあります」
という。
ひえ~!
こわい~!
わたしはそれを聞いただけでパニックだった。(あほや)

ふたつめの洞窟はせまく。
四つん這いで進まねばならないルートがあった。
下にはちょろちょろではあるが、水が流れている。
一列にならんで進むわれわれ隊員。
まわりは暗く、ヘッドライトだけがほのかに行く先を照らす。

ゆけーゆけー、川口浩、
ゆけーゆけー、川口浩、
どんと~ゆ~け~

嘉門達夫の声が頭の中をまわるのだった。



これぞ探検 001




そこを抜けると、光が見えた。
「来るとき見た穴がこれです」
隊長が言う。
昔々、行方不明になったひとは穴に落ちることが多くて、と隊長が語っていたあの穴の底に、今いるのだった。
思わずどこかにしゃれこうべが落ちていないか探したが。
初心者のわたしに見つかるような、うかつなしゃれこうべはなかった。

いつのまにかわたしたちはずいぶんと地下にいるらしかった。
下っている感覚があまりなかったのだ。
なんだかだまし絵みたいである。
階段をのぼってものぼっても、実はのぼってない。
あのだまし絵みたいな感じ。
隊長がいなければ、絶対迷うだろうと思った。

そういえば。
別のツアー会社でやってきてた若いガイドさんのツアーが、少し後ろからついてきていたのだけど。
隊長に一目置いているからか、わたしたちを追い抜かすことはなかった。
そのツアーでは、わたしたちのようなツナギを着ていることもなく。
参加している若いツアー客たちは、Tシャツと短パンに、ヘルメットと簡単な装備だけでやってきているではないか。
思わず、
「そんな格好で洞窟に入るとはなにごとかー!」
と、波平さんみたいに怒鳴り散らしてやろうか、とも思った。(やめろ)
「遊びやないんやでー!」
と上沼恵美子さんみたいにすごんでやろうかとも思った。
けど、よく考えたら。
これは遊びだった。(なんじゃそれ)

そのうえ、若いガイドさんのツアーはわたしたちと同じルートを来るでもなく、
「なんちゃって探検」みたいに、
とくに危険なところまでは行かない模様。
怒らなくてよかった。

三つめの洞窟を抜けて外に出る。
「汗だくになりますよ」
と言われていたが、さいわいそこまで暑くはなかった。
そのかわり、冬場はいい感じにあったかいらしい。
冬のツアーでは、外が寒いので早く洞窟に入りたい、とすら思うのだそう。
へ~。
洞窟って井戸水みたいやなあ。

外に出てふたたび、がしがしと歩くこと数分。
いきなり舗装道路に出てびっくりした。
元に戻っているのだった。
ひたすら森の奥に向かっている印象だったのだけど。
じつは近場をひと回りしていただけだったのだそう。
へ~。
まるで自分のしっぽを追い回す犬みたいやなあ。

しかしまあ、地下には思いがけない世界が広がっているものである。
地上のうっそうとした緑が別世界の洞窟の中。
「宮古島にはきっと日本最大級の洞窟があるはずなんです」
隊長は言う。

へ~。

へ~。

そんなことを言われたものだから。
宮古島に帰ってきてからも、どこかに行くたびに、
「ひょっとしたらこの下に日本最大級が・・・?」
なんて考えてしまうのだった。

つづく


とりぶう

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しかちく半端ないって! ~沸く沸く、沸いてる!八重山 (12)

テーマ : 日記 ジャンル : 日記



みなさんこんにちは。

旅行の思い出をブログに書くときは、基本的に時系列で書く。
しかし、どうしても抜け落ちた部分が出てきてしまう。
いきおいで書くのと、ダジャレをはさもうとしてしまうので、それほど重要ではないことは後回しになる。
なぬ?
ダジャレがいちばん重要ではないだろうとかいうやつはダレジャ。
わはははは!
ほら。
こんな感じだからさ。(さ、じゃないよ)

そのうえ、わたし目線で書くので、どうしてもペットのことを書くのはあとになる。
ペット?
あ、ペットじゃなくてオットだった。
ほーら、またでた。
こんな感じだからさ。(早よ進め)

夫しかちくの雄姿を書いてあげなければ。
またあとでぐだぐだゆうし、な。(もうダジャレはええよ)

今回のキャニオニング中、飛び込むところでは、隊長が一番最初に、
「ここらへんに飛び込んでください」
とお手本を見せてくれる。
それも頭から飛び込む、競泳スタイル。
かっけ~。
と思った。
もう何百回と飛び込んでいるのであろう無駄のない動き。
こういうところで頭から飛び込めたらかっけ~よな~、と、
わたしたちはクリスティアーノ・ロナウドを見てほれぼれするサッカー少年みたいな目つきだった。

しかし実際、飛び込みポイントに立ってみると。
無理無理無理無理。
頭からとか、絶対、
無理無理無理無理。
と思ってしまうのだった。
関係ないけど、無理無理って漢字を並べたら、網戸みたいやな。(どうえもええよ)

このシリーズの(7)でも書いたけど。
ちょっとの高さでも飛び込むとなると、かなりの勇気を引っ張り出してこなければならぬ。
足から飛び込むのでもそうなのだから、頭からとなると、もうひとまわり大きな勇気が必要だった。
ところが、しかちくは隊長の「かっけ~」飛び込みを見て。
「オレもやってみる!」
という。

なにもわざわざ火中の栗を拾いに行かなくても。
そう思ったけど、そもそもこのツアー自体が「老体にムチ打って火中の栗を拾いに行こう」的なツアーなのである。
二度とこんなチャンスはないかもしれない、と思うと、頭から飛び込みたくなるらしかった。

しかちゃん、ホンマに大丈夫?
わたしはいぶかしんだ。
以前、宮古島で5メートルくらいのところを飛び込もうとしたとき、30分くらい飛びあぐねた前科が彼にはあるのだ。
それよりは低いとはいえ、頭からとなると、また30分コースになるんちゃう?
わたしは言葉には出さねども、内心、頭はないんちゃう?と思っていた。

ひとつめ、ふたつめ、みっつめ、と飛び込みポイントを過ぎ。
しかちくいまだ頭から飛べず。
一応、飛ぼうとはするのだけど、
「やっぱりここは足からいこう」
と先延ばしにする。
そりゃそうやで。
下手に飛んだら、頭からゴツンやで。
やはりこれは百戦錬磨じゃなければ難しいんじゃないの?
頭から飛べなくても、あたしは笑えへんから。
それよりも失敗したら、笑いごとではすまんから。
なぐさめの言葉すら用意していたのだが。

最後の飛び込みポイントで、
「頭から行く!」
という。
最後のポイントは正直、ちょっと難しい。
スタートポイントまで登るのも難しいし、足場がやや不安定。
大きな岩が水中にあるため、飛び込む場所も限定される。
それでもしかちくはいったん言葉に出したものだから、
「わー、こわー」
と言いながら、引っ込みがつかなくなった。

わたしは下からしかちくの飛び込みを見ていた。
きっと、しかちくの中にも、なにか一線を越えるような踏ん切りがあったはずで、
隊長が、
「ここらへんに飛び込んでください」
と自撮り棒で示したあと、
「行きまーす!」
とひとこえ、
頭から、
やっ、
とばかりに飛んだ。



飛んだ!! 001




しかちくの体が隊長が示した棒のあたりに飛び、のばした手と頭がずぶん、と落ちた。
「おー!」
と拍手がわいた。
水から顔を出したしかちくは、恐怖に打ち勝ったすがすがしい表情をしていた。
やったったー!
と満足げであった。
しかちくのそういう顔は長いこと見てなかったかもしれないと思うと、
「すごいやんかー!」
とわたしはひときわ大きな拍手をするのだった。

ところで、隊長が頭から飛び込むのはなにも「かっけ~」からではなく。
足から飛び込んだら、
「9月くらいには鼻血が止まらなくなる」
らしい。
足から飛び込むと、鼻に水が入る。
それをシーズン中、何度も何度も繰り返していると、
「しまいに鼻の粘膜がやられる」
のだそう。
必要にせまられての競泳スタイルなのだった。
なにごとも、仕事になると大変なのだなあ。

すべてのツアー行程を終え、レンタカーのゆるコバと別れる。
ゆるコバは、
「今からフェリー乗るんですか?もう石垣に帰るんですか?」
と名残惜しそうだった。
なんだったら、ツアーの思い出話をその日じゅうにでも語り合いたい雰囲気だった。
しかし隊長は、
「今からだったら、3時半のフェリー、間にあいますよ」
と急いで車を出したので、ゆるコバとはそこで手を振って別れた。

フェリー乗り場に向かう車中、隊長は、
「子供が成人するまでは、どうにか稼がないと」
と言ってたのだけど、その気持ちはそっくりそのまま、わたしたちも身につまされる話であった。

こういう旅行ができるようになるまで、20年かかった。
気がつけば、体が限界目前である。
まだまだ若い若いと思っていても。
もう50歳がちらついていた。
じっさい、「まだまだ若い」なんて、ほんとの若い人は言わんしな。
「これ言い出したら年寄り」ていう、リトマス試験紙ことばやもんな。
年を取ることだけは、だれにとっても平等やもんな。

いくらしかちくが童顔であっても、童顔のまま50歳になる。
いくらしかちくが、この間、新しくできた「やっぱりステーキ」にカメ氏も一緒に行き、
紙のエプロンをした父親を見て、
「お、おとうさんっ、赤ちゃん感半端ないって!ほんま、半端ないって!」
と「大迫半端ないって!」のテンションで大笑いされたとしても、
あと数年後には、
「赤ちゃん感半端ない」50歳を迎えるのだ。
焦る気持ちも半端ないのだ。

ゴリゴリの体力を持っていると思われる隊長もわたしたちと同い年、
「頭から飛び込んでたら、今度は頸椎のほうが悪くなって」
と言う。
年取ってくると、体はもぐらたたきである。
あっちをかばったら、こっちが悪くなり、
こっちを直したら、あっちにひずみがくる。

それとじょうずに付き合いながら、楽しい旅行をせなあかん。
隊長にお礼を言ってフェリーに乗る。
フェリーはすぐに出発した。
風が当たる外の椅子に座り、しかちくに、
「また西表、来ような」
と言おうとしたら、すでに寝てた。
はやっ!
ほんま赤ちゃん感半端ないって。

つづく


とりぶう

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次から次へ ~沸く沸く、沸いてる!八重山 (13)

テーマ : 日記 ジャンル : 日記



みなさんこんにちは。

去年あたりから、
「こうやこうど」なるゲームが中高生のあいだで人気、というのを聞いて、てっきり、
「COYERーCODE」
みたいなタイトルなのだろうと、アルファベットの当て字で考えていたら。
「荒野行動」というまさかの漢字だったことがわかり、
なんだか自衛隊の訓練みたいなそのタイトルは、かっこいいのか悪いのか、よくわからん、と思った。
どんなゲームかというと。
オンライン上で100人参加者を募り、集まったら無人島に連れて行かれ、そこで最後のひとりになるまで戦うというバトルロワイヤルなのだという。

「めちゃめちゃハマる!」し、
「寝られない!」から、
「やばい!」のだそう。

一晩中プレイしてしまうくらい面白いというのだけど、
わたしなどからしたら。
「一晩中、おんなじ姿勢でゲームとか、首がやばい」
という別の意味のヤバさを感じる。
しかし次から次へといろんなゲームが出てくるものだ。

次から次へといえば石垣島。
無理やりつなげてきた感がありありとするが。
とりあえず。
石垣島では次から次へ、新しい建物ができていた。
宮古島は「ドン・キホーテ」があるから、という理由で、石垣島の人から一目置かれていたのだけど。
なんと、この夏、石垣島にもドン・キホーテがオープンするらしい。
あ~あ。
もう先輩面できなくなった。

それどころか。
石垣島の目抜き通りには、新しいお店やおしゃれなお店がわんさかとある。
フェリーターミナルのまわりも、行儀よくタクシーが列をなす。
以前訪れたとき乗ったタクシーの運転手さんは裸足だったというのに。
いまでは運転手さんたちはみんな、靴を履いているではないか。(それはふつうやろ)
近くにはホテルが立ち並び、マリングッズを売るショップのディスプレイもあか抜けている。
あ~あ。
もう「石垣先輩」と呼ぶしかねえよ。

わたしは石垣島、いや石垣先輩がそんなに都会化してるとは知らず、
宮古島の近所に出かけるような服装でやってきたのだ。
そのうえ、街歩き用のリュックは、ふだん使ったこともない古いリュックを持ってきていたのだ。
というのも。
じつはそれはこのあいだから、
「このリュック、もう捨てようかな」
と思っていたもので、
「なにかワンアクション起こして、捨てるに惜しくない経験をさせてやらねば」
と考え、
「そうや、旅行に持っていこう」
と、いうのも、
「あわよくば、旅行中壊れるかもな」
と思ったからで、
「そうすると、新しいのを買ってもらえるな」
という。
わたしのホトケゴコロが働いたからである。(下心やろ)

案の定、早々にファスナーが壊れた。
しかちくの手前、
「あ~、ファスナーこわれたわ~」
と悲しそうな顔をしていたものの。
内心は、
「よっしゃ~、ニューバ~ッグ!」
と思っていたということは、
墓場まで持っていこうと思っている。(なぜ書く?)

これはさいわい、あれはWi-Fi。(意味不明)
「リュックこわれた~」
ということで、新しいのを買った。
石垣島の、いや、石垣先輩のおしゃれショップで買った。
当初、リュックを買おうと思っていたのだけど。
お店に飾ってあった「アルプスの少女ハイジ」に出てくるペーターが持ってるような斜め掛けのバッグを見て、
わたしの中のペーター心に火がついた。(どんな心よ?)
「これ、これにする!」
と即決。
赤基調のと青基調のがあって、ふだんなら赤基調を選ぶわたしであるが。
わたしの中のマリン心に火がついて、
「青にする!」
ということになった。
なかなかきれいなブルーのグラデーション。
サムライブルーというよりも、寒いくらいのブルーである。(意味不明)

しかちくもその店でラッシュガードを買った。
ラッシュガードというのは、海水浴などのときに上に着るものであるけど。
しかちくは街着に着ている。
そういえば。
わたしもラッシュガードを街着に着ている。
しかちくの買ったラッシュガードはボーダーやけども。
この世はいろいろボーダーレスなのである。

うまいこというて、すんません。(全然うまくないよ)



ゲットなんやで~ 001






ところで。
しかちくの言うには、石垣島の土地の値上がりがすごく。
繁華街のお店では、家賃が100万するところもあるという。
ひゃくまんて。
いまさらふだん着で来てすんません、という気になった。

いちばんにぎやかなところにあるファミリーマートは、いつも混んでいた。
観光客と地元中学生が混在するファミマ。
おしり半分見えてますよ!?
というくらい短いショートパンツをはいたギャルの横で、
定年退職らしい色白夫婦が、
さんぴん茶をかごに入れ、
タトゥーが腕に踊る外国人が、
髪の長い色黒の日本人女性となにやら話しているうしろの、
イートインスペースで、
坊主頭の中学生たちが、
スマホゲームに興じる。
そしてときどき、
小さな子供を連れたおばあがいたりする。
それが石垣ファミマだった。

石垣島はいろいろとミックスしていて、まだまだ進化してゆきそうな活気にあふれていた。

つづく


とりぶう

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見るだけで朝食を ~沸く沸く、沸いてる!八重山 (14)

テーマ : 日記 ジャンル : 日記



みなさんこんにちは。

旅の楽しみのひとつは、食べ歩きにある、と思っているわたしたちにとって。
ホテルの朝食はとくに期待していなくて、
むしろなくてもいい、
どこかおいしいパン屋でブランチとか、早目の昼食をとるとか、そんなのがいい、
と思っていたりする。

今回泊まったホテルは、ダイビングショップに毛の生えたようなカジュアルなものだったので、
当然、朝ごはんに期待はしていなかった。
しかし、一応ついてるという。
パンとコーヒーくらいの軽いものはつくという。
それはまあそれでうれしいではないか。

ということで、朝食をとりに食堂に行くと。
カウンターの上におばちゃんがてきぱきとおかずを盛った皿をのせてゆく。
わたしたちより早く来ていたお姉さん、
というにはけっこうなお年だけど、
お姉さんと言わなければ機嫌が悪くなりそうな女性が、
その皿をとって、パンを2枚焼いていた。

一瞬、この皿のおかずは選ばれし人々のみに与えられたものなのでは?
と思ったが。
食堂のおばちゃんは迷いなくわたしたちのために味噌汁をよそってくれたので、
「いただきま~す」と言って、遠慮なくいただいた。

皿の上には、サラダとマカロニ、
沖縄でおなじみのポークと卵。
けっこうなボリュームである。
さらには味噌汁もついてる。
当然、パンもついてた。
頼めば白ゴハンも食べられた。
ジュースやコーヒー紅茶、いろいろ飲み放題だった。
そのうえ、おばちゃんの機嫌が良いときには、好意でてんぷらなんかももらえるらしかった。
おばちゃんの目をぬすんで、もう一皿余分にもらってもわからないくらいだった。
さらには、おばちゃんに余裕があれば、卵料理の目玉焼きがオムレツになっていた。
要するに、世界はおばちゃんで回っていた。

しかちくは、
「パンも食べようかな」
という。
大口たたいとるな。
とわたしは思った。

というのも。
しかちくはふだん、朝食はくだものしか食べない。
それもリンゴ4分の1個くらいなのである。
つねづねわたしは、彼の食欲は子猫なみだと思っていた。




キティちゃんか 001




わたしがいくら、
「パン食べる?」
「おにぎり食べる?」
とわたしの食べているものをすすめても、
「ええわ」
と断り。
くだものがないときには、
「きゅうりでええわ」
と、あんたキリギリスか、みたいな発言をし。
長いこと、朝食にパンなど食べたことない人が。
けっこうな量のおかず+パンとか、絶対むりだろうと思っていた。

立ち上がってパンを見学に行ったしかちく。
「ふ~ん」
と言いつつ、パンをひとしきりながめ。
手ぶらでもどってきた。
「パン食べへんの?」
と聞くと、
「いやあ、ちょっと腹いっぱいやわ」
と答える。
見ただけでお腹いっぱいになったらしかった。

しかちくは買い食いもあまりしない。
おいしそうな甘いものがあっても、
わたしが食べてるのを「ひとくち」もらうだけでいいという。
わたしは「ひとくち」あげるのもほんとのところイヤなのだけど。(心狭いな)
情けはひとのためならず。
しかちくに「ひとくち」あげるようにしている。
この行いはきっと神様がごらんになってらっしゃるだろう。
しかし、あまりにもたくさん食べようものなら、「あ!」と言って阻止するようこころがけている。
神様もそれくらいはご容赦してくれるだろう。(どんな神様やねん)

しかちくはこのごろでは、和菓子をちょびっとだけ食べるのを喜びとしとる。
そのうち霞を食べて生きてゆくようになるかもしれんなあ。

つづく


とりぶう


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