2018年11月20日ショートショート とりぶうの読むコント~宮古島  スポンサーサイトこんなところでクマ!? ~多良間島一周マラソン参戦記 (6) 


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こんなところでクマ!? ~多良間島一周マラソン参戦記 (6)

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みなさんこんにちは。

多良間島一周を走り終わった後の話です。

多良間島一周マラソンは、参加費は3000円。

その中に、

港や空港からの送迎、

Tシャツ、

給水ポイントの水やスポーツドリンク、フルーツ、黒糖、梅干し、

走り終わったあとのヤギそばあるいは牛そば、おにぎり、ぜんざい、

が、含まれる。

そしてプラス1000円で飲み放題食べ放題のふれあいパーティーに参加できる。

当たり前のことながら、これらはすべて島民のみなさんのボランティアで運営され、

ほんとうにありがたい。

島民のみなさんもお祭り状態でハイテンション。

お互いウィンウィンの関係なのであった。

走り終わったわたしたちは食事をするべく、炊き出し場所に行くと、

ランナーだけではなく、ボランティアのひとたちもみんないっしょにお昼を食べている。

それだけではなく、そのとき多良間島にいる人はみんなそこでお昼を食べているように思えた。

げんに、明らかにランナーでもボランティアでもない、ちょっとボケ気味のおじいが、ヤギそばを食べようとして、

「チケットがないとだめよ~」

とおばちゃんにやんわりたしなめられていた。

おじいはその後、どこかでチケットを手に入れ無事ヤギそばをゲットしていた。

なんかミラクル。

しかちくはヤギそば、わたしは牛そばを食べた。

ヤギそばはなんらかの部分の小骨入りのワイルド仕立て。

ヤギ好きにはたまらんうまさなのらしい。

わたしはヤギ臭が少し苦手なので、牛を選択。

しかしその牛も、

「ぬうう、これはどこの部分なのだ?」

と海原雄山がうなるほどのよくわからん部位が満載そばだった。

とりあえずお昼を済ませ、宿に行く。

わたしたちの泊まるところは「C旅館」というところ。

多良間島は宿泊施設が少ないので、めぼしいところはすぐに予約がいっぱい。

わたしたちも泊るところがなくて途方にくれていたのだが。

泊まるところがないランナーには、多良間島の観光課のかたが手配してくれるという至れり尽くせりぶりであった。

そこで紹介されたC旅館は。

観光課の人いわく「ほんとそんなたいしたとこじゃないんですけど」とのこと。

いや、あんた、ひとさまの旅館をそんな風に・・・、

と思ったが。

その理由はそこに行ってよくわかった。

疲れた足をひきずってC旅館に向かうわたしたち。

街が小さいのですぐに見つかるだろうと思ったが、どっちに行ったらいいのかもよくわからん。

係のおじさんに聞くと、

「C旅館・・・歩いて行くの?じゃあ、えっと・・・」

となんだか歯切れが悪い。

歩いて行けないような距離なんだろうか?

しかし島にはタクシーもない。

おじさんはわざわざよくわかる道まで一緒に来てくれて「ここから4つ目の道を右に曲がる」と説明してくれた。

おじさんにお礼を言って、言われたところを曲がった。

が、それらしきものはない。

しょうがなく曲がり角に戻って近くにいたおばさんに聞く。

「ああ、あそこ、ほら車がとまってるとこね、そこの角を右ね」

と教えてくれた。

4つ目の道からずいぶん遠いではないか。

わたしたちは忠実に4つ目の道で曲がったのであるが、おじさんのいう4つ目は車が通れる道ということで、

ちょっとした小道は数えていないということが判明した。

とにかく今度はおばさんにお礼を言って言われたところを曲がる。

道沿いには、民家、ヤギ小屋、そしていきなりクマのはく製。

広い庭の奥のほうに、でっかいクマのはく製がある。

「なんじゃあれは!?」

わたしたちは驚いた。




なぜ、クマ? 001






なかなかの違和感である。

変わり者もいるものだ、と思いながら歩く。

が。

道沿いには旅館らしきものはない。

「おかしいな」

疲れ切ったわたしたちはもう座りたくてしかたない。

民家のおじさんに、

「ここらへんにC旅館てありませんか?」

と聞くと。

おじさんは、

「となり」

という。

「え、となり!?」

なんと、まさかのクマのはく製のところが旅館だというではないか。

旅館の看板もなければ、

旅館らしい建物もない。

あるのはクマのはく製。

道を教えてくれたおじさんもおばさんもC旅館の目印として「クマのはく製のあるところ」と教えてくれたらよかったのに、と思った。

宿泊施設らしいものといえば、プレハブっぽい建物。

それでもまあ、とりあえず見つかってヨカッタ。

わたしたちはフロントに行くことした。

が、フロントがない。

フロントらしいところのドアすらも開かない。

あるのはクマのはく製だけ。

声を張り上げて、

「すいませーん、だれかいませんかー?」

と呼ぶと、宿泊客らしい男性が出てきた。

男性の言うには、

「おじさんがいるんだけど、そこらへんを軽トラで走ってるんじゃないかな」

とのこと。

観光課の人に電話をして、おじさんに連絡してもらうとすぐにおじさんがやってきた。

見るとそのおじさんは、沿道で「あと30分」と教えてくれてた人だった。

なんだか一人何役もやる舞台みたいだなと思った。

おじさんはよくしゃべる人で、クマのはく製のことをしきりに話してくれた。

相づちを打つと、永遠にはく製話が続きそうだった。

いや、おじさん、あたしたち疲れてるからもうそこらへんで・・・と何度も言いかけた。

ようやくおじさんの話もひと段落。

部屋に落ち着く。

肝心の部屋は、観光課の人がいうように、「ほんとたいしたことな」かった。

けど、やっと足を延ばしてごろんと横になれる、というだけでものすごくありがたかった。

シャワーを浴びてさっぱりして一息つくと、一秒で寝てしまいそうだった。

「たいしたことない部屋やけど、あとはふれあいパーティー行って寝るだけやからこれでええな」

今思えば。

おじさんはクマのはく製を修繕しなければという問題に頭を悩ませてたけど、

それよりも先に看板を出してよ!

と思った。

でもそのときはわたしたちもつられてクマのはく製問題に頭を悩ませていて、他の諸問題はどうでもいい感が漂ってるのがおもしろかった。

多良間島はいろいろ不思議楽しい島なのである。

つづく

それでは~


とりぶう

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