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頭を洗うのがいやだったころ

テーマ : 日記 ジャンル : 日記




みなさんこんにちは。

子どものころ何がきらいって、頭を洗うこと。

いまでこそ毎日、それこそ暑い日には2回も洗ったりしているのですが、

幼稚園のころは大嫌いでした。

冬場なら週に1回も洗えばいいほうで、親に言われないかぎりはずっと洗わないでおこうと思っていたくらいです。

当時、自分で洗うことはできなかったので、父か母のどちらかに洗ってもらってたのですが、

シャンプーハットをかぶっていてもお湯が目に入るのがいやで、

なにかと理由をつけては頭を洗わないでおこうと思っていました。

あるとき。

幼稚園で、園長先生が、

「みなさん、頭はちゃんと洗ってますか?」

という質問をされました。

わたしはどきっとしました。

『やるな園長先生』

と思いました。

わたしの通ってた幼稚園はお寺にあって、園長先生はそこの住職だったのですが、

『さすが園長先生、仏さんの力かなんかで、わたしのできてない部分をずばり見抜きよった』

と思ったのです。

お寺の敷地内に幼稚園があるものだから、自然と地獄極楽の絵なども見る機会があり、

そういうグロテスクなものを管轄している園長先生というひとは、

常人には見えないものすら見えるのではないか、と子どもごころに思っていたのです。

頭を洗ってるかという質問をされて、きのう洗った清潔天国の面々は、

「はーい、洗ったー!」

と勢いよく手をあげます。

わたしを含めた半数の面々が、不潔地獄の住人として、園長先生と目をあわせないようにしているのでした。

清潔天国の面々は、ここぞとばかりに、

「シャンプーハットなくても洗える!」

などと自慢します。

『ちっ、頭洗ったくらいでえらそうに』

とわたしは、その頭洗うことくらいもできてないくせに、心の中で舌打ちするのでした。

園長先生は清潔天国の住人たちを満足そうに見た後、

「いま手をあげなかったひとは、今日の夜、かならず洗ってくるように」

と言いました。

えーっ、なにそれー、職権乱用ー(とは幼稚園児なので思ってはいないが)

わたしは心の中で大ブーイングでした。

園長先生は 「いいですかー?」 と念をおします。

不潔地獄の面々はしぶしぶ 「はーい」 とうなだれるのでした。

さてその夜。

この時点で、わたしはすでに一週間ほど頭を洗ってなかったのですが、

園長先生に洗えといわれているので洗おうかな~、という思いが頭をよぎりました。

しかし高齢の園長先生は、きっと頭を洗ったことを聞くのを忘れるに違いないと判断し、洗いませんでした。

なぜこんな楽観的な判断ができたのか、理解に苦しみますが、

いまでもわたしはそういうところがあり、いつもぎりぎりで大慌てしているのです。

翌日。

すでに朝から園児たちは 「頭洗った?」 の話題。

『しまった、子供はバカみたいに素直なんや、洗っとけばよかった』 と思ったけど後の祭り。

園長先生が現れるやいなや、

「園長先生、頭洗ったで!」

と自己申告しにゆく不届き者などのおかげで、高齢の園長先生は、頭を洗ったことを忘れずにすみ、

「みなさん、頭洗いましたかー?」

と教室を見回すのでした。

わたしは伏目がちになりながらも、

「あらいました~」

と同調するのでした。

しかし園長先生はわたしを名指しで、

「とりぶうちゃん、洗いましたか?」

と聞くのです。

わたしはここでうろたえたら負けだ、と思い、

「洗った」

とクールに答えたのでした。

園長先生は微妙な顔つきでした。

きっと園長先生は仏さんの力でわたしがうそをついてることがわかるに違いないと思うと、卒園するまで園長先生がなんだか怖かったものです。

しかし、常識的に考えて、1週間以上頭を洗っていない子どもと、きのう洗った子どもでは、あきらかにニオイも違うはずなので、園長先生は仏さんの力をかりなくても、わたしのウソをきちんと見抜いていたのだろうと思います。

そうして、のらりくらり頭を洗うのを先延ばしにしていたわたしですが。

ある父のひとことがきっかけで素直に頭を洗うようになったのです。

それは、

「頭洗えへんかったら、ふくろうになるぞ!」

と言われたからなのです。







ふくろうになる? 2011 9・6







ふくろうは見たことなかったのですが、夜に不気味に鳴いてる鳥というイメージがあったため、

「あの鳥たちはみんな、頭を洗うのを嫌がった人たちなんだ!」

と想像すると、怖くて怖くて、

「今日、頭洗う」

と自主的に洗うようになったのです。

子どものころは、ばかげたものでも、

「絶対ちがう!」 

と言い切れない未経験さがあり、なにやらあほらしい想像をたくさんしたものです。

のどかな時代の思い出でした。


それでは~



とりぶう


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No title

それにしても・・・・
何故にふくろう??
判りませんわ~ 笑)

子供の頃って確かにお風呂嫌いってあったかも・・・
洗った・・・って親にもウソついて・・・泣き・・・

私は よく『頭がハゲるよ!』って言われてから 洗うようになった様な・・・子供ながらハゲは嫌だったのでしょうね 笑)

管理人のみ閲覧さん。

どうもありがとうございます!
ほんと天災はこわい~!

イノぶたさん。

なぜ父は、ふくろうになるといったのか、いまでは確かめようもないのですが、
なんだか汚いような印象だったのかもしれません。
かわいいのにね~。
ハゲるのはたしかにいやだね!
もし男だったら、「幼稚園のときに洗っておけば・・・」と思ってるかも!
今じゃお風呂とか温泉とか、お金払っても入りたいけど、子どものころはそれが理解できなかったな~。

私も

頭を洗うのは嫌いでしたがシャンプーハットのお陰で克服しました(^_^)v
子供ながらに偉大な発明だと思いました。

子供の頃の想像力は凄いですよね(^o^)
今の私の忘却力と同じくらい凄いかも (=゚ρ゚=)ボヘーー

のぶちんさん。

たしかに、シャンプーハットはスグレモノですよね~。
子どものころって、目に水が入るのがほんとにいやでした。
シャンプーハットをつけずに頭が洗えるようになったときは、自分でも成長したなと思いました。
いまの子どもたちに、
「頭洗えへんかったら、ふくろうになるで!」
と言ったらどれくらいの子が信じてくれるだろう??
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