プレゼントショートショート とりぶうの読むコント~宮古島  プレゼント 


プレゼント

テーマ : 日記 ジャンル : 日記




みなさんこんにちは。

めんどくさがり大魔王のしかちくは、年があけると、
「もう母の日と父の日のプレゼント、買うとこか」
と焦り始めます。
「あんた、半年先やで」
と言っても、プレゼントを選ぶわずらわしさを一気に解消したいがために、だれかのプレゼントを買うついでがあると、なにもかもを一気に済ませたがるのです。やれやれ

わたしはわりとプレゼントを贈るのが好きです。
もらうのと同じくらい、贈るのが好きです。
とはいえ。
わたしもかつてはプレゼントのルールを知らない時代がありました。


あれは小学校1年生のとき。
二つ違いの姉が友達のお誕生日会にまねかれたのでした。
当時 お誕生日会をもよおすのは なぜか小学校3年生から、という不文律があり、小3の姉が既にその仲間入りをしたというのは、妹としては激しくうらやましいことなのでした。

わたしは姉にくっついてよく遊んでいたので、そのお誕生日会に行きたいと言い張りました。
「あかん!とりぶうは呼ばれてないのに!」
と姉は激しく嫌がりました。
それでもお願いし続けて、母にわたしも参加したいという電話までしてもらい、やっとの思いで初のお誕生日会に参加させてもらうことになったのです。

さて。
姉は、
「とりぶう、プレゼント持っていかなあかんで」
とわたしに難題をふっかけます。
誕生日会というと、飲んだり食ったりするだけの会だと思っていたわたしは、おどろきました。
「ええやん、あたしはまだちいさいから」
とわたしは反論するのですが、(その反論自体、小さい子じゃない)
「あかん!プレゼント持っていかないと、連れていけへんで!」
姉は強い口調で言うのでした。

え~、〇〇ちゃん(姉)だけプレゼント持っていたらええんちゃうん。
あたしはおまけやのに。

わたしはひそかに姉のケチめ!と思ってました。(どっちがケチやねん)

さあこまった。
むりやりねじ込んでお誕生日会に行かせてもらうのはいいけど、プレゼントがない。
映画『タイタニック』で上流階級の晩餐に招待されたレオナルド・デカプリオが、招待されたはいいが、着ていくタキシードがない、というのと同じ心境。

ときはまだ1970年代。バブルさえはじまっていないのんびりな昭和。モノがあふれてるわけもなく。
年中金欠のわが家。
どうやってプレゼントを捻出すべきか悩みました。
母に、
「何持っていったらええ?」
と聞くと、
「なんでもええよ。あんたがもらってよろこぶもんあげたら」
などと言います。
わたしはあきれました。
自分が欲しいものを他人にあげるバカがどこにいるよ!
自分がいらないから、人にあげるのだろうよ!
真剣にそう思っていました。
ああ、キュート・ケチ・ガール。(ケチな時点でキュートじゃない)

しかたなくわたしは自分の宝物の中から、なにか見つくろってプレゼントすることにしました。
宝物というのはそのときのわたしにとっては文房具。
とりわけ、かわいい絵柄のノートが大好きで、何かの折に手に入れた4冊のまっさらのノート。
なにも知らない姉は、
「そのノートでええやん」
などと気軽に言います。

ノートでええやんって、あんた。
肉がないから動物園のパンダ食べよか、言うのとおんなじことやで?(どんなたとえや)
わたしにとってそれくらい、かわいいノートたちはお気に入りすぎるものだったのです。
しかしプレゼントに適したものなど、それ以外持ってるわけでもなく。
迷っているうちにとうとうお誕生日会当日になりました。

わたしはしかたなく『ぬりえノート』をあげることにしました。
ぬりえノートというのはそのまんま全部ぬりえのノート。
わりとお気に入りだったのですが、まっさらのノートをあげるのはしのびなさすぎて、ちょこっとだけ実は色を塗ったところもあったのですが、必死に消し、まさにまっさらを買ってきましたという顔で、それをあげることにしたのです。
塗ってあったところもすっかり元通り。ぜったいバレることはない、と思いました。

わたしはそれをファンシーショップの包み紙で包みました。
その時点でもう立派なプレゼントを用意した気まんまん。
姉に、
「使ってないやつやろうな?」
と念を押されても、
「うん!」
となんの曇りもない気持ちで答え、
飲み食いの楽しさに思いをはせていたのでした。

お誕生日会ではケーキがふるまわれ、それはそれは楽しいひととき。
ケーキなんていったら、ほんとに年に数回しか食べられないものだったので、テンションも最高潮。
姉の友だちのお誕生日会なのに、まるで主役が自分かのごとく恥ずかしいくらいの盛り上がりかたでした。

さて家に帰り。
わたしはもう自分があげたプレゼントのことはすっかり忘れていたのですが。
夜、電話がかかってきました。
母がなにやら恐縮した態度で聞き、それを横で聞いていた姉が、わたしのところにやってきてほんまもう腹立つ!という口調で言いました。

「とりぶうっ!あんた、あげたプレゼントに名前書いてたらしいで!
そのうえ、ぬりえ塗ってたらしいしっ!
はずかしすぎて学校行けん!」
姉はにぎりこぶしをぷるぷるさせて怒りました。


あっさりバレる 2012 5・22




わたしはしまった!と思うと同時に、
もらったものにケチつけるなんて!と思いました。(←サイテー)

母が言うには、その友だちはわたしの名前が書いてあったぬりえなので、大事にしていたものじゃないのか?と思いそれを聞いたお母さんが気を使って電話をかけてきたらしいのです。

気を使うなら、何も言わないでほしいよ!と思いました。(←サイアク)

その後、姉は学校に行って、名前どころか、ちょこっと落書きもあったということを友だちに聞くことになり、わたしはさらに怒られるのでした。
当然、その後二度と姉の友だちのお誕生日会には連れて行ってもらえることもなく。
自分の友だちのお誕生日会に行くときには、しっかりとしたプレゼントを用意するよう心がけたのでした。

いまではプレゼントを選ぶのも、楽しみのひとつというくらい、プレゼント好きなわたしですが。
他人にあげた最初のプレゼントのことを思い出すと、なぜあのときバレないと思えたのだろう?と笑いたくなる思い出なのでした。

それでは~


とりぶう


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No title

>自分がいらないから、人にあげるのだろうよ!

はい、そう思います。
自分が持ってる物をあげるとなると、そうですよね。
買うなら別ですけどねw

子供の頃のプレゼント、何をあげてたか覚えてないですね。
今なら色々考えますけど。

そうですね!

こんばんわ、とりぶうさん。。

私もプレゼント贈るの好きなんですよ。
「何がええかなぁ~??」って考えて選ぶのが好きです。
楽しい笑顔を思い浮かべて・・
ところで・・
そう、小さい時のお誕生日会懐かしいなぁ~~

hajime さん。

ね~、自分の持ってるお宝をあげるなら、いらないものをあげますよね~。
でも、わたしも他人の名前入りぬりえノートはいらないです。はははは。
子どものころのプレゼントはマグカップとか文房具が定番でしたね。
なつかし~。

さすらいの阿呆鳥さん。

プレゼントを贈るという行為は、選ぶ時間も含めてのプレゼントですよね。
だから喜んでくれたときには、
「よっしゃ!」
とテンションあがります。
子どものころはもらうほうが何倍もうれしかったんですけどね!


そういえば

昔、やったよ。誕生会。
そこで、スイカの皮まで食べてしまう奴がいて驚いた(@_@)

先日、東京へ行っている大親友の家(北海道)へ遊びに行き
友人の嫁と子供達とスカイプを通じた友人とで誕生会をやった。

友人には「何してるんだ!早くこっちへ来い!」
と言ってやったがさすがに東京からはすぐには来られませんでした(笑)

のぶちんさん。

スイカは皮まで食べられても、たしかスカイプは皮まで食べられませんよね?ははは。
いまはほんとにすごい時代ですよね~。
ふつうにスカイプなんかでお話できてしまう!
その光景って、まさに近未来。
あとはどこでもドアの発明を待つばかりだ!
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登場人物 とりぶう 登場人物 しかちく
とりぶう=わたし しかちく=夫 
登場人物 うさQ 登場人物 カメ氏
姉=うさQ 弟=カメ氏 

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