鶏をさばくショートショート とりぶうの読むコント~宮古島  鶏をさばく 


鶏をさばく

テーマ : 日記 ジャンル : 日記



みなさんこんにちは。

きのう砂肝のことを書いていて思い出したのですが。

わたしのおじいちゃんは近所でも有名な鳥好きでした。

数え切れない数のインコ、十数羽の鶏、チャボ一家、たまにキジやアヒル、そして手乗り文鳥と、

たくさん鳥を飼っていました。

卵は買ったことがなかったのですが、鶏肉は買っていました。

でも卵を産まなくなった老鶏は食用にまわされ、

それを解体するのは父の役目でした。

わたしが子どものころはまだ『鶏をつぶす(さばく)』という行為は日常茶飯事。

父は現代社会には不適合なところがたくさんあるひとですが、

昔の田舎で生活させたら良い仕事をする人間。

鶏の解体も手際よかったのを覚えています。

しかし、かなり小さいときには気付かなかったことなのですが、家で飼っていた鶏をいつも解体していたのかというと、そうでもなく。

あるときからわたしはちょっとたルールを発見してしまいました。

学校から帰ってくると、門の脇に紙の米袋が置かれているとき。

翌日は鶏解体の日。

じつは、その袋の中に入っていたのは、




にわとり 2012 11・21




おじいちゃんがどこかでもらったのか、安く買ったのか、さだかではありませんが、

もう用済みになった鶏がひっそりと紙袋の中で鎮座しているのでした。

トサカも目のまわりも赤みを失い、わたしが覗き込んでも騒ぐことなくじっとしています。

明日殺されるってこと、知ってるんやろうか・・・・。

袋の中の鶏を見ていると、まるで自分の運命を受け入れたうえでじっとしているようにも思えたのです。

きっとそれくらい老いていたのでしょうが、

子どものころのわたしには、死を迎えるためにわが家にやってきた鶏がいると思うだけで、なんだかそわそわしたものです。

翌朝。

鶏の解体は鶏の足をしばって、首を切り落とすことから始まります。

わたしはこのときに鳴いた鶏を知りません。

ひょっとしたら「こけこ・・・」くらいは言ってたかもしれませんが、印象としてはとてもおとなしかったように記憶しています。

首を切られた鶏は、さかさまにされて血をぽたぽたと出されます。

それから熱い湯に入れられ、羽をむしられます。

羽はおもしろいように抜け、あたりにはなんともいえない鳥くさいにおいが充満していました。

羽をむしられたら今度は表面をあぶられます。

毛穴というのか、羽の抜けたあとの部分がこげるとき、ささるような独特の香ばしいにおいに包まれました。

香ばしいとしかいいようがないのですが、決してよいにおいではなく、むしろわたしはあのにおいがとても苦手でした。

ここまでの作業を外で行い、家の中であとは肉と臓器を分けてゆく作業。

父の手によっていろんな部分に分けられているのを見るのは楽しいものでした。

卵になりかけの黄色い丸いもの、砂袋みたいなもの、肝、砂肝、

鶏の体はそれぞれの食材へと変化してゆきました。

とりぶうというだけあってわたしは小さいころから慣れ親しんだ鳥が大好きで、すずめを見てもしばし眺めてしまうくらいなのですが。

当然、鶏も好きでした。

でも鶏が解体されることをきゃーやめてーこわいー、と思ったことはありません。

それはただ慣れていただけなのです。

魚をさばくときに、きゃーやめてーと思わないのと同じように、

慣れだと思うのです。

だからもし日本が大変なことになったりして、

なにかの拍子にわたしが鶏を解体することがあったとしたら、慣れといてよかったと思うことがあるのかもしれない。

と思っています。

そういう日が来ないことを願っていますが。

わたしたちが食べてる砂肝は、鳥をさばくのに慣れっこになっただれかが、淡々とさばいてくれてるんだろうなとふと、考えたりします。

さて。

鳥つながりでむりやり手乗り文鳥モコのネタですが。

さいきん、みかんの味を覚えてしまいました。

「オレンジ色のフンしたら、とりぶう大喜びするんやろうな」

としかちくに言われ、もう想像しただけでにやけてしまいます。

にやにやにやにやにや

アホな考えでまた一日が過ぎてゆく~。

それでは~


とりぶう

少しでも面白かったら、下をクリックで応援よろしくお願いします。とりぶうの絵が踊るよ!
FC2Ranking にほんブログ村 小説ブログ ショートショートへ blogranking 人気ブログランキング【ブログの殿堂】 クツログ
ショートショートとりぶうの読むコントの応援をお願いします。
あしたも、お待ちしております。! ブログパーツ 健康食品

コメントの投稿

非公開コメント

No title

自分のブログも鳥ネタでしたw

幼少の頃、祭りで買ったヒヨコがニワトリに成長したんですよ。
最終的には祖父(宮古出身)が解体しました。
解体の場面は覚えてませんけど。

習慣ですよね。
こちらではまだ豚の解体とかありますし。
少し前はヤギとかも。

生業としている方達は大変な事もあるでしょうが、感謝して頂いてます。

hajime さん。

ヤギの解体は海でよくやってたみたいですね。
以前、海であきらかになにか動物の臓物と、血がたくさんあるのを見ました。
きっとヤギだったのでしょうね。
鳥はネコがくわえてるのをよく見かけます。
ネコって肉食獣やなあ・・と思うのはそんなときです!
     カテゴリ

     登場人物
登場人物 とりぶう 登場人物 しかちく
とりぶう=わたし しかちく=夫 
登場人物 うさQ 登場人物 カメ氏
姉=うさQ 弟=カメ氏 

     最近のコメント

     最新記事

全記事表示


     月別アーカイブ

     携帯でどうぞ
QR

     おかげさまです