Entries

こどもにもどろう   


作品No.  (8)

 トンボ町老人クラブ定例「こどもにもどろう会」が、
秋晴れのなか、開催された。

 会長のシカノさんは、せっせと、集会場の
横にある広場に、ラインをひいている。

「会長さん、そりゃ、何でっか?今日は、何しまんねん?」
やってきた副会長のウシオさんが聞いた。

「ああ、副会長はん。今日は、運動会を、
ひとつ、やったろ、思いましてな。」

シカノさんは、うっすら汗をかきながら、答えた。

「そりゃ、よろしいな。小学校の定番行事、いうたら、
運動会でっさかいな。」

ウシオさんは、腕まくりしなが言った。

「あ、副会長はん、そこ、踏まんといてくれまっか。」
シカノさんが、ウシオさんの足元を指していった。
ラインが消えかかっている。

「あ、こらすんませんな。わざとちゃいまっせ。」
ウシオさんが、笑いながら言った。

「あ、ほら、また踏んでる!」
シカノさんが声を荒げて、ウシオさんの服をひっぱった。

「ちょっと、なに、しまんねんな。そない、怒ることちゃいまっせ。
だいたい、こんなライン、走ってたら、
すぐ消えてしまうもんでっしゃろ。
そんな、かりかりしてたら、運動会始まる前に、
高血圧でたおれてしまいまっせ。」

とウシオさんは皮肉っぽく言った。

「なんやと?高血圧は、そっちやろうが。
 あ、わかった。自分、よう走らんねんな。
そやから、ライン消してジャマしよんねんな。
 むかしっから、やらしいやつやのう。」

とシカノさんも、これまた皮肉たっぷりに言った。

「なにいうてんねんな。やらしいいうたら、
会長さんの専売特許でんがな。
 だいたい、この会も、本来なら、提案したワシが、
会長になってしかるべしやのに、

『こんなことは、年長者から順番にやるもんや。』
言うて、無理やり、自分が会長にならはったんが、
やらしいいわんと、なんて言いまんねん。
五ヶ月しか、変われへんのに。」

ウシオさんも応酬した。

「五ヶ月でも学年違うたら、年長は年長や。
お前、そんなちいさなこと、こちょこちょ気にするから、
小学校のとき、うしのくせにねず公、いわれとったんや。」


「ちいさいこと気にすんのは、どっちでっか。このシカフン。」

「なんやと、ねず公。」

「シカフン。」

「ねず公。」

 そのとき、会のさいごのメンバーで、紅一点のトキさんが
やってきて、言った。

「あれまあ、またわたしが来る前に、こどもにもどろう会、
はじめてんのかいな。
シカノくんも、ウシオくんも、すっきやなあ。」

クリックしてくれると、とりぶうが踊るよ!
FC2Ranking にほんブログ村 小説ブログ ショートショートへ blogranking
人気ブログランキング【ブログの殿堂】 クツログ

あさっても宮古さんをよろしく

あしたも、お待ちしております。!
ブログパーツ

見逃した作品はこちらからご覧ください。
過去作品にもコメントくださいね。
目次一覧 1 (1〜100) ・ 目次一覧 2 (101〜200)

9件のコメント

[C35] 面白い!

とても面白かったです
男はいくつになっても少年の心を持った・・・
もっと平たく言うとガキなんですね
  • 2007-10-22
  • 投稿者 : たこちゅう
  • URL
  • 編集

[C36] ホントに・・・

 どうもどうも。今日も面白かった^^。どうしておじいさんになっても、子供みたいなのでしょうね?私には深〜いナゾです

[C37] たこちゅうさん

コメントありがとうございます。
男の人は、いくつになっても子供だからこそ、かわいいのですね。
仙人のようなひとより、少年のようなひとのほうが、魅力的だと思います。
  • 2007-10-22
  • 投稿者 : とりぶう
  • URL
  • 編集

[C38] まさ さま

訪問 あざーっす!
まさまさ さんだと思ってたんですが、まさ さんだったのですね。
楽しんでいただけて、うれしいです。
  • 2007-10-22
  • 投稿者 : とりぶう
  • URL
  • 編集

[C39] さくらPaPa ≡⊂⌒⊃≡ Slow life

老人のたわごと・・
私みたい・・・
  • 2007-10-22
  • 投稿者 : さくらPaPa ≡⊂⌒⊃≡ Slow life
  • URL
  • 編集

[C40] PaPaありがとう。

いつも見ていただいて、
PaPa ありがとう!
・・だんだんなれなれしくなってます?


  • 2007-10-22
  • 投稿者 : とりぶう
  • URL
  • 編集

[C41] 宮古島に行きたい

ブログにコメントありがとう。あし@を登録抹消された(笑)なにか違反したんだろうね。。。

[C43] 雄三さん

抹消はおだやかじゃないですね。
イイオトコは、存在がすでに罪なものです。
  • 2007-10-23
  • 投稿者 : とりぶう
  • URL
  • 編集

[C52]

おはようございます。いつも大きい字でありがとう。雄三です(笑)一度公告2っ貼ってみてください物を売るよりコムズとJパスポートをはるだけで広告料をくれます。今月12日からコムズとJパスポート2っを貼ったんですがもう22人の方が張ってくれたみたいです。ボーナス6000円も4人発生してるようです。楽ですね物を売るよりか。。。(笑)では失礼します。
  • 2007-10-24
  • 投稿者 : 雄三です
  • URL
  • 編集

コメントの投稿

新規

投稿した内容は管理者にだけ閲覧出来ます

0件のトラックバック

トラックバックURL
http://tanno10.blog121.fc2.com/tb.php/15-36a12005
この記事に対してトラックバックを送信する(FC2ブログユーザー)

Appendix

火・木・土はとりぶう

日記エッセイとりぶうのひとりごとをよろしく
とりぶうの移住生活をエッセイにしました。異国情緒あふれる南国での生活を笑い飛ばしてね!イチオシ!必見
 エッセイ(01)〜(20)
 エッセイ(21)〜(40)
 エッセイ(41)〜(60)
 エッセイ(61)〜(80)
 エッセイ(81)〜(100)
 エッセイ(101)〜(120)
あなたの一票はとりぶうのエサ
毎日忘れずにあげてね。

FC2Rankingblogranking にほんブログ村 小説ブログ ショートショートへ
人気ブログランキング【ブログの殿堂】クツログ


最近の記事


* カテゴリー一覧はこちら
   とりぶうのひとりごと(エッセイ)
   その他(ショートショート)

CATEGORIES


*月間記事一覧はこちら

MONTHLY



リンク&お友達

相互リンク一覧
相互リンク受付中。気軽にどうぞ!
アダルト等は内容によって控えさせていただきます。
このブログをリンクに追加する

このバナー使ってくれたら嬉しい!
携帯小説を目指して!
右クリックで名前をつけて
画像を保存して使ってね。
アフィリエイト・SEO対策 今すぐブログを作ろう! Powered By FC2ブログ
Tracked by ClickAider
新管理者ページ

とりぶう水族館

宮古島はなんと言っても海!日本一美しいといってもいいでしょう。海の中の生き物を紹介します。

マカジキ 釣ってみたいなあ バショウカジキ かっこいい!

こんなん釣れたらどうします?一度は体験してみたいね。
チョウチョウウオ 港でもよく見かけます。

港でも水は透き通っています。だから、こんな魚が見れるんだね。
ハブクラゲ さされると大変。酢をかけるように!

海水浴で最大の天敵。さされるとかなり痛いらしい。酢をかけて応急処置をしてください。
クラカケモンガラ 潜るとよくいます!

色とりどりのクラカケモンガラは、イタリアのデザイナーが作ったよう。
ルリスズメダイ

ニモ(クマノミ)の仲間。もちろんいますよ。ニモも。この前ニモにも笑われた。 ・・・・・・・。
オタマジャクシ

これ、何のおたまじゃくしか分りますか?そう、ミヤコヒキガエル(固有)です。大人の絵も探せば見つかりますよ。
オオギガニ のんびりした感じが好きです。

のんびりしたカニ達も人の姿を見ると一目散に逃げます。
オオイカリナマコ これは気持ち悪いよ・・・。

潜っていたら見つかります。まるで、船の碇をつないでいるさびたロープのよう。「おえっ!」
ヤシガニ 高級食材 味はおいしいけど値段ほどではない。

捕まえて食べました。茂みに生息します。ゆでて食べました。おいしいけど高いお金を払う気にはならないかな?
イバラタツ を海の中で探してます。

こんなん見つけたらかわいいだろうね。見てみたいよ。
ウツボ。

海のギャングウツボ。でも、猟師が捨てたコバンザメの頭を港で食べていました。
コバンザメ 港によく頭だけ沈んでいます。猟師が食べている模様

港で頭だけよく見かけます。猟師がさばいてもって帰るみたいです。まるでぞうりのようでした。「おえっ!」
コブシメ

大きなコブシメ(イカ)がつれると一番値打ちがあるらしい。よくルアーでつっている姿を見かけます。
とびはぜ

動きがこっけいでいつまでも見てしまう。岩に這い上がる姿がなんとも癒される。
アカエイ 宮古島では結構食べてるみたいですよ。

絵に描いたほうがかわいいね。
ツノダシ_宮古島いやしショートショートエッセイ

美しい魚を見ていると本当にここに住んで良かったなと思う瞬間です。

テスト





Extra

月・水・金はミヤコさん

ショートショートアサってもミヤコさんをよろしく
南の島トンボ町で繰り広げられるコント。 ミヤコさん一家を中心にお話が始まります。 イチオシ!は、必読作品。
ミヤコさん達(プロローグ1)
トンボテレビ(プロローグ2)
トンボ町とは(プロローグ3)