カメ氏、思春期になるショートショート とりぶうの読むコント~宮古島  カメ氏、思春期になる 


カメ氏、思春期になる

テーマ : 日記 ジャンル : 日記



みなさんこんにちは。

先日、カメ氏がふと、

「太鼓欲しいわ~。アフリカ音楽とかで使う太鼓、たたきたいわ~」

といいます。

中学生というものは、けったいなもんに興味をしめすもんやな。

と思い、

「作ったらええやんか」

とすすめました。

小学校のころは、やたらダンボールでいろんなものを作っていたカメ氏。

おせじにも上手に出来たといえない工作物が山のようにあり、

「じゃまになるから捨てるで」

と言っても、

「あかん!」

といやがっていたものの、それ以来も使った形跡がないため、気付かないようにこっそり捨てられたモノたち。

『宝物』という名のガラクタが常にわんさとあったのです。

しかしそういえば、さいきんガラクタ作っていない。

中学生なのだから、小学校のころよりも上手に作れるはずなのに。

「また小学校のときみたいに、作ったらええやん」

と言うと、

「ええわ」

とそっけない返事。

「なんで?」

「だって、自分の作りたいものと、自分が作ったもののあいだに開きがありすぎるもん。

作っても『こんなんじゃない』って空回りするばっかりやし」

といいます。

ふーむ。

いっちょまえのこと、言うようになったな。




これが思春期か 2014 1・15




アフリカの太鼓をたたきたい、というのはよくワカランけども。

自分の作りたいものと、自分がつくれるものとの間にある開きに悩むのはよくわかる。

カメ氏よ!それが思春期だ。

翼よ!あれが巴里の灯だ。

このフレーズ、とくに関係ないけど、言い方が似てるので書いてみました。(いらん)

思うに。

ただやみくもにモノを作って喜んでいるころは、まだ『なりたい自分』というものがよく見えていないころ。

こういうひとになりたい。

こういうことができるようになりたい。

そんなことを考え出すにつれ、自分がいかにそこから遠い場所にいるのか、思い知らされるのです。

『なりたい自分』にまるで近づいていないと思うとき。

やみくもに人を傷つけたり、あるいは自分をおとしめたり、

コントロールがうまくできない状態になります。

出口がまるで見当たらない真っ暗な洞窟に迷い込んだ気になります。

だれにでもある状態だけど、だれにも手助けしてもらえない。

そんなとき。

アフリカの太鼓をたたきたくなるのかもしれんな。

中学時代というのは、モノよりも自分の中身を作るのに必死なころ。

うまく作れない自分だけれども、こんな自分を必死にかかえて生きていかなければならないと、気付き始める時期なのでしょう。

小学校よりもずいぶんと屈託が出てきたカメ氏。

悩め悩め、悩んで大きくなれ、と思いながらも、

悩んでいる顔を見ると、親のしんどさは、手をかけることではなく、手を貸さないでがまんすることなのだと実感します。

いつか、カメ氏が自分の納得する太鼓をつくれたらいいなあと思います。

気持ちのよい音が高らかに響く、そんな太鼓を。


それでは~


とりぶう

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