ガーショートショート とりぶうの読むコント~宮古島  ガー 


ガー

テーマ : 日記 ジャンル : 日記


みなさんこんにちは。

ガーガガガガーガーガガーガー

ガガ ガーガガガガーガーガガーガー

今日のテーマソングはそう。

あれです。

これでわかったあなたは、天才かアホか普通のひとです。(全部やん)

もしくはマンガ『20世紀少年』(浦沢直樹著)の熱烈ファンです。

それがいちばんありえるな。

あ~りえ~る。(←意味不明)

あれといえば、これ。

おなじみ『20centuryboy』です。

ほら、聞こえるでしょう?あの曲。

え?

聞こえない?

ミュートになってないですか?

そうですか。

わたしの頭の中にはずっと流れてるんですけどね。

頭の中だけだった、わっはっはっは!(あほか)

さて。

なぜガーガガガガーが流れてるかというと、

先日『ガー』に行ったからです。

『ガー』というのは宮古弁で『川』のこと。

川といっても、宮古島に川らしい川はありません。

う~さ~ぎ お~いし か~の~山~
小~ぶ~な つ~りし か~の~川~

は宮古島にはありえません。

あ~りえな~い。

山も川も楽しい場所もないのが売りの宮古島なのだから。

楽しい場所がないっていうな!(自分が言うたくせに)

海とか海とか海があるよ!(海だけかよ)

川がないのに『川』と呼ばれる場所があるのは、

つまり、水が湧き出る場所ということ。

宮古島は今でこそ、『地下ダム』という最先端技術により、水がその名のとおり湯水のように使えますが、

それ以前は水を確保するのがとても大変だったそうな。

湧き水が出るところは足場の悪い洞窟のようなところが多く、

重い思いをしながら、

・・・・重い思いをしながら、

ここダジャレなのでヨロシク。(いらんわ)

水を汲むため、ひとびとは苦労を重ねたのでした。

そんな『ガー』は宮古島のあちこちにあり、プチ遺跡みたいな感じで残されています。

先日訪れたのは、『盛加(むいか)ガー』。

街中にあるのに、いままで行ったことがなかったので、しかちくと散歩がてら、

ガーガガガガーガーガガーガー

といいながら行きました。

入り口らしきところには、案内版があり、当時のひとびとがいかに苦労して水を汲んだか書かれています。

まわりは建物だらけなのに、その部分だけはなんだか雰囲気がじゃっかん暗く、

「なんかコウモリが住んでそう」と言いながら、森のようにゆさゆさと草木が生い茂っているところに足を踏み入れました。

ホコリみたいにちいさな虫がたくさん舞っています。

湿度が少し高くなった気がするのも、水場が近いからかもしれません。

水が出るのは森の先のほら穴の中らしく、降りてゆくための石段が長く続いていました。

この石段がまたせまく、ところどころつるつるしています。

こんなところを水汲んで登ってゆくなんて、それも水汲みは女と子どもの仕事だったというから、

ほんと、当時の女子どもは根性あったんやろうなあとため息が出ました。

根性のないわたしにはとうていムリだ。

『国境なき医師団』ふうにいうと、『根性なき石段』です。

ごめん。

意外とおもしろくない。

『ふう』にいう必要なかったと後悔してる。(なら書くな)

石段を降りるにつれ、暗さは増してゆきます。

昼間なのに、行く先は吸い込まれそうに暗いほら穴。

わたしとしかちくは、お互い「おまえが先にゆけ」という気持ちを抱えながら、そろりそろりと降りてゆきました。


ガー 2014 1・17




石段を最後まで降りると、真っ暗。

目が慣れるまでなにも見えないくらいの闇でした。

あぼろげながらまわりが見えるようになっても、おどろおどろしい感覚は残ります。

ほら穴の中にはすでに水はなく、

枯れたのか、人工的に水が湧かないようにしたのか、どっちかわかりませんが、

じめっとした空気だけが水の名残をとどめていました。

能天気にガーガガガガーといえるような場所ではなく、

「ここで人骨が見つかったのです!」

といわれても、

「やはり・・・」

とうなずくくらいの気味悪さでした。

「オレ、洞窟探検とかムリ」

しかちくは暗闇からそそくさと背を向けて言います。

たしかに、暗いということだけでも不気味なのに、

足場も悪く、何がひそんでるかわからないようなところに探検に行けるひとは、

普段の生活がよほどひどいに違いない。

あるいは探検が天職みたいに好きか。

そっちのほうが、あ~りえ~る。

そんなことを思いながら、せまい石段を踏み外さないように登ってゆきました。

むかしのひとは暗くても不便でもそれがあたりまえだったのだなあ。

ふつうの人の営みが、とてつもなく強いことに思えた午後なのでした。

それでは~



とりぶう


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