母の熱病
テーマ : 日記
ジャンル : 日記
みなさんこんにちは。
「何かを始めたい」
というのは和歌山の母の口ぐせ。
70歳をこえてからも、そういうのをよく聞きました。
実際、ウォーキングに短歌、書道と精力的に続けるかたわら、
季節ごとの農作業に汗を流し、
還暦以降、やたら多い同窓会や女子(?)会にいそしむ母。
元気だなあと思っていたのですが、
「来年からぜひはじめたい」
と言い出したことがあります。
それは英語。
英語の勉強を始めたい、のだそう。
正直、またかと思いました。
わたしの知ってるだけでも何度目かの英語熱。
母の英語熱はわたしの子どものころから始まっていました。
英語の先生になるのが夢だったものの、
早くにお母さんが亡くなり、
教師をやっていたお父さんも体を壊し、
大学に行く夢をあきらめ、働かざるをえなくなった母。
きっと母世代のひとたちは、多かれ少なかれそういう状況にあって、
わたしたちの世代が大学に行く土台を支えてくれたのだと思うと、ほんとうにありがたいと思います。
それでも勉強をやり残した感があったのか、
わたしたちがものごころついたころから、母は英語を勉強したいといい続け。
言い続けるだけで、実際勉強してるのを見たことはなく。
長い年月がたち。
そろそろ英語熱もなくなったのかと思っていた先日、また
「英語を始めよう」宣言復活。
なぜいま英語なのか、と母と同居の妹に聞いたところ。
母は2020年の東京オリンピックを非常に楽しみにしている。
そして、オリンピックを見に行くつもり満々である。
それもマラソンを沿道で見たいという。
その応援に英語が必要らしい。
「はあ?日本でやるオリンピックになんで英語が必要なん?」
わたしが聞くと、妹は、
「あれこれ話したいらしい。英語で」
とあきれ声で答えます。
外国に応援に行くのなら英語を勉強しようというのもわかりますが、
日本の大会でまず英語っていうのがよくわからん。
たぶん、オリンピックのサイクルみたいに、
英語熱のサイクルがやってきたのだと思います。
しかしながら、妹が言うに、
「英語より日本語がいい加減」
らしく。
先日母は、長距離をやってる中学生の孫に走り方のアドバイスをしようと、
テレビ番組の内容をメモしたらしいのですが。
「メモに、『ひだを軽くまげる』って書いてた」
のだそう。
いくら和歌山弁は『ざ行』がなく全部『だ行』ですましてるとはいえ、
それは読むときのくせのようなもの。
メモを取る時点で『ひざ』を『ひだ』って。
『ひだ』をまげるって。
スカートか。

標準語だよ、まず。
たぶん母にとって、ほんとに勉強するという行為よりも、
勉強するという気持ちになることが大切なのだと思います。
英語を勉強するぞ、というと、まるで英語の勉強をしてたころの学生のときのような、
わくわくした前向きな気持ちになるのかもしれません。
そういえば。
英語熱もなくならないけれども、
母の超前向きな姿勢もかわらないなあと思いました。
ともあれ。
オリンピックまであと6年。
ぜひマラソン選手に華麗なる英語で応援をしてもらいたいものです。
それでは~
とりぶう
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あしたも、お待ちしております。!
みなさんこんにちは。
「何かを始めたい」
というのは和歌山の母の口ぐせ。
70歳をこえてからも、そういうのをよく聞きました。
実際、ウォーキングに短歌、書道と精力的に続けるかたわら、
季節ごとの農作業に汗を流し、
還暦以降、やたら多い同窓会や女子(?)会にいそしむ母。
元気だなあと思っていたのですが、
「来年からぜひはじめたい」
と言い出したことがあります。
それは英語。
英語の勉強を始めたい、のだそう。
正直、またかと思いました。
わたしの知ってるだけでも何度目かの英語熱。
母の英語熱はわたしの子どものころから始まっていました。
英語の先生になるのが夢だったものの、
早くにお母さんが亡くなり、
教師をやっていたお父さんも体を壊し、
大学に行く夢をあきらめ、働かざるをえなくなった母。
きっと母世代のひとたちは、多かれ少なかれそういう状況にあって、
わたしたちの世代が大学に行く土台を支えてくれたのだと思うと、ほんとうにありがたいと思います。
それでも勉強をやり残した感があったのか、
わたしたちがものごころついたころから、母は英語を勉強したいといい続け。
言い続けるだけで、実際勉強してるのを見たことはなく。
長い年月がたち。
そろそろ英語熱もなくなったのかと思っていた先日、また
「英語を始めよう」宣言復活。
なぜいま英語なのか、と母と同居の妹に聞いたところ。
母は2020年の東京オリンピックを非常に楽しみにしている。
そして、オリンピックを見に行くつもり満々である。
それもマラソンを沿道で見たいという。
その応援に英語が必要らしい。
「はあ?日本でやるオリンピックになんで英語が必要なん?」
わたしが聞くと、妹は、
「あれこれ話したいらしい。英語で」
とあきれ声で答えます。
外国に応援に行くのなら英語を勉強しようというのもわかりますが、
日本の大会でまず英語っていうのがよくわからん。
たぶん、オリンピックのサイクルみたいに、
英語熱のサイクルがやってきたのだと思います。
しかしながら、妹が言うに、
「英語より日本語がいい加減」
らしく。
先日母は、長距離をやってる中学生の孫に走り方のアドバイスをしようと、
テレビ番組の内容をメモしたらしいのですが。
「メモに、『ひだを軽くまげる』って書いてた」
のだそう。
いくら和歌山弁は『ざ行』がなく全部『だ行』ですましてるとはいえ、
それは読むときのくせのようなもの。
メモを取る時点で『ひざ』を『ひだ』って。
『ひだ』をまげるって。
スカートか。

標準語だよ、まず。
たぶん母にとって、ほんとに勉強するという行為よりも、
勉強するという気持ちになることが大切なのだと思います。
英語を勉強するぞ、というと、まるで英語の勉強をしてたころの学生のときのような、
わくわくした前向きな気持ちになるのかもしれません。
そういえば。
英語熱もなくならないけれども、
母の超前向きな姿勢もかわらないなあと思いました。
ともあれ。
オリンピックまであと6年。
ぜひマラソン選手に華麗なる英語で応援をしてもらいたいものです。
それでは~
とりぶう






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