三日三晩も続くのである
テーマ : 日記
ジャンル : 日記
みなさんこんにちは。
金曜日の『吾輩はモコである』の時間です。
吾輩はモコである。
文鳥である。
この家にやってきて4週間。
人間観察にいそしんでいる。
たまに、
「モコも死ぬ前は寒そうにしてたなあ」
などというのを聞くと、吾輩はいつのまに死んだのだと、おもわずわが身をじっとみることになるのだが、それは前に飼っていた文鳥のことらしく、
「今のモコ」
「前のモコ」
と使い分けているらしい。
ひたすらややこしい話である。
別の名前をつければ済むものを、かたくなに「モコ」とつけたがる。
なんでも、自分の娘にも以前飼ってた文鳥、それも7代続いたやつらの名前をつけたとかで、自分の名前の由来を聞かれるたびに、娘は大笑いされるのだと嘆いている。
そんな名づけ方なものだから、たまに娘に向ってまちがえて、
「モコ」
と呼んでいる。
人間はつくづくばかじゃなかろうかと思う。
人間がばかだと思うことは他にもある。
先週は、しかちくの誕生日だったらしい。
とりぶうはその前からなにやらぼーっとしていた。
ふだんもぼーっとしてることが多い人間だが、先週はひどかった。
そしてなにかをおもいついたのかメモする。
メモしては、またぼーっとする。
ヒマな生き物である。
その原因はしかちくの誕生日だということらしかった。
なんでも、誕生日プレゼントと称して、去年から『脱出ゲーム』をやることにしていると鼻息が荒い。
その問題を考えるためにひたすらぼーっとしてるらしかった。
いろいろなナゾを解いて、最終的にプレゼントの隠し場所を探すというゲームらしい。
『脱出ゲーム』と銘打っておきながら、どこにも脱出しないではないか。
まったくばかである。
しかしとりぶうはそれがやたら楽しいらしく、にやにやしながらメモを隠している。
そしてしばらくすると、それを探しにしかちくがやってくる。
めんどくさい話である。
吾輩がしゃべれたら、ぜんぶ教えてやるのに。

しかちくは最終的にごま焼酎を手にいれたらしいが、どうやらこの家族はこういうやりかたが誕生日だと思っているフシがあり、娘のうさQは、
「コントやります!」
とテレビで見たお笑い芸人のギャグを小道具まで使ってコピーし、息子のカメ氏も、
「脱出ゲーム第二弾!」
として、自分で考えたクイズでプレゼントを探すというゲームを企画している。
だから脱出ゲームというならば、どこに脱出するのだ。
はなはだ人間のやることはよくわからぬ。
しかしいちばんばからしいのはしかちくである。
その企画が楽しかったということで、
「しかちくの誕生日は、三日三晩続く!」
と宣言しだした。
三日三晩続く誕生日なぞ聞いたことがない。
「たいがいの祭りは三日三晩続くからな」
としかちくは言うが還暦でもなく、とくに祝う必要もないような43歳という年齢なのにだ。
いままで
「2月の誕生日は寒いからいやや」
と、かたつむりのようにまるまっていたというのに、
ひとたび楽しいことがあると、とことん貪欲というこのあさましさ。
なげかわしい。
しかし、三日三晩続くというが、続いてる気分なのは本人だけで、だれにも相手にされていないのが情けない。
吾輩はまだ1年も生きていないので誕生日がどんなにうれしいことかはわからぬが、プレゼントはやたらめったら探しまわるものではなく、すんなりと欲しいと思っている。
モコはさいきん、水浴びを覚えました。
それでは~
とりぶう
少しでも面白かったら、下をクリックで応援よろしくお願いします。とりぶうの絵が踊るよ!


あしたも、お待ちしております。!
みなさんこんにちは。
金曜日の『吾輩はモコである』の時間です。
吾輩はモコである。
文鳥である。
この家にやってきて4週間。
人間観察にいそしんでいる。
たまに、
「モコも死ぬ前は寒そうにしてたなあ」
などというのを聞くと、吾輩はいつのまに死んだのだと、おもわずわが身をじっとみることになるのだが、それは前に飼っていた文鳥のことらしく、
「今のモコ」
「前のモコ」
と使い分けているらしい。
ひたすらややこしい話である。
別の名前をつければ済むものを、かたくなに「モコ」とつけたがる。
なんでも、自分の娘にも以前飼ってた文鳥、それも7代続いたやつらの名前をつけたとかで、自分の名前の由来を聞かれるたびに、娘は大笑いされるのだと嘆いている。
そんな名づけ方なものだから、たまに娘に向ってまちがえて、
「モコ」
と呼んでいる。
人間はつくづくばかじゃなかろうかと思う。
人間がばかだと思うことは他にもある。
先週は、しかちくの誕生日だったらしい。
とりぶうはその前からなにやらぼーっとしていた。
ふだんもぼーっとしてることが多い人間だが、先週はひどかった。
そしてなにかをおもいついたのかメモする。
メモしては、またぼーっとする。
ヒマな生き物である。
その原因はしかちくの誕生日だということらしかった。
なんでも、誕生日プレゼントと称して、去年から『脱出ゲーム』をやることにしていると鼻息が荒い。
その問題を考えるためにひたすらぼーっとしてるらしかった。
いろいろなナゾを解いて、最終的にプレゼントの隠し場所を探すというゲームらしい。
『脱出ゲーム』と銘打っておきながら、どこにも脱出しないではないか。
まったくばかである。
しかしとりぶうはそれがやたら楽しいらしく、にやにやしながらメモを隠している。
そしてしばらくすると、それを探しにしかちくがやってくる。
めんどくさい話である。
吾輩がしゃべれたら、ぜんぶ教えてやるのに。

しかちくは最終的にごま焼酎を手にいれたらしいが、どうやらこの家族はこういうやりかたが誕生日だと思っているフシがあり、娘のうさQは、
「コントやります!」
とテレビで見たお笑い芸人のギャグを小道具まで使ってコピーし、息子のカメ氏も、
「脱出ゲーム第二弾!」
として、自分で考えたクイズでプレゼントを探すというゲームを企画している。
だから脱出ゲームというならば、どこに脱出するのだ。
はなはだ人間のやることはよくわからぬ。
しかしいちばんばからしいのはしかちくである。
その企画が楽しかったということで、
「しかちくの誕生日は、三日三晩続く!」
と宣言しだした。
三日三晩続く誕生日なぞ聞いたことがない。
「たいがいの祭りは三日三晩続くからな」
としかちくは言うが還暦でもなく、とくに祝う必要もないような43歳という年齢なのにだ。
いままで
「2月の誕生日は寒いからいやや」
と、かたつむりのようにまるまっていたというのに、
ひとたび楽しいことがあると、とことん貪欲というこのあさましさ。
なげかわしい。
しかし、三日三晩続くというが、続いてる気分なのは本人だけで、だれにも相手にされていないのが情けない。
吾輩はまだ1年も生きていないので誕生日がどんなにうれしいことかはわからぬが、プレゼントはやたらめったら探しまわるものではなく、すんなりと欲しいと思っている。
モコはさいきん、水浴びを覚えました。
それでは~
とりぶう






あしたも、お待ちしております。!
