そういうふうにみえているショートショート とりぶうの読むコント~宮古島  そういうふうにみえている 


そういうふうにみえている

テーマ : 日記 ジャンル : 日記


みなさんこんにちは。

自分は意外とそう見られてたのか、ということがあります。

先日、めがねを買い換えたのですが。

そのめがねをかけてると、まるで芸術家の卵の若い女風だな、と自画自賛だったのですが、

しかちくには、『評論家』といわれた。

どんな評論家よ?

と聞き返したら、ちょうどテレビに出てた男性評論家が、すこぶるわたしにそっくりだったので、

「この人みたいな評論家」

といわれた。

そして、

「とにかく何か評論してる」

といやなひとことを付け加えられた。

くうう。

それで思い出したのが、中学一年生のとき。

そんなふうに見られてたのか、という出来事がありました。

わたしは小学校のころ、懇願してピアノを習わせてもらっていました。

懇願して習い始めたたものの、まったくまじめに練習せず、ちんたらちんたらやってたので上達もかんばしくない。

ああ、自分はピアノ向きな人間ではない、そもそも習い事全般が無理な人間だなと思っていたのですが。

田舎の小さな小学校ではピアノを習ってるというだけで、音楽の時間、伴奏をやらされることになります。

わたしはこれが面倒でしかたありませんでした。

ふだんのピアノの練習に加えて、音楽の伴奏の練習。

練習量が増えるということが苦痛だったのです。

ピアノを始める前は、楽譜を見ただけですらすら弾けるようになろう、と思っていたのが、

そんなレベルに達するには、かなりの練習が必要。

それがわかってからは、ああ、いやだいやだと思うことが多かったのです。

先生に伴奏を指名されたからにはがんばってやろう!という責任感が育つこともなく。

ああ、できるだけぎりぎりまでやらないですむようにしたい、というナマケゴコロしか育ちませんでした。

自分の卒業式のとき、「仰げば尊し」の伴奏をとちったのにはほとほと自分に嫌気がさしましたが。

もうこれで伴奏は卒業だ、あーよかった、という安堵もありました。

さて中学に入り、音楽の時間、先生はだれか伴奏ができる人はいませんか、と聞きました。

中学はほかの4つの小学校がいっしょになってるので、人数もずいぶん増えます。

案の定、2、3人の女子が弾けますという自己申告をしています。

よしよし。

君たちしっかり弾きなさい。

わたしはまさか自分にお鉢が回ってくることはない、わたしピアノなんか弾けません、というオーラを出しながら、教科書のかげでひっそりしていました。

そのとき。

「とりぶうさんも弾けます!」

と力強い声が聞こえるではありませんか。

驚いて声の主を見ると、幼稚園からの同級生のO君が、わたしの方を見て、

(言ってやったからな)

とでもいうような、微笑みを浮かべています。

瞬間、





余計なことを 2015 7・15




Oのやつ、余計なことを!

と思いました。

O君は聞かれもしないのに、わたしが小学校時代ずっと伴奏担当で、あれもこれも弾いたというようなことをクラスじゅうに語っています。

おいおい、それ以上言うな、お願い、言わないでおくれ!

わたしは顔から血の気が引いていました。

O君としては、わたしが伴奏をやりたくてやってたと思っていたのでしょう。

まさかいやいやしぶしぶやってたとは思っていなかったようで、わたしの代弁者としての役目を果たしてやったぜという笑顔で満たされていました。

先生はわたしにも曲をあてがい、いついつまでに伴奏できるように、といいました。

あ~あ。

ほんま、余計なことを。

O君の悪気のない笑顔を見るたびに、なんだかやるせない気持ちになるのでした。

しょうがなく、与えられた曲は一生懸命覚えました。

と、言いたいところですが。

あれだけみんなの前でわたしが伴奏できるといってくれたO君には悪いけど、そこそこしか練習せず、

その結果、それほど上手い伴奏でもないと知られることになり、

先生は二度とわたしに伴奏を任せることはありませんでした。

なんてダメダメなわたしだったんだろう。

思い出すたび情けなくもなりますが。

小学校のころの思い出として、

「とりぶうちゃんといえば音楽の伴奏やなあ」

といわれることがあったりすると、

ああ、そういうふうに見られてたんだなあ、と自分の中の伴奏苦手部分とのギャップにへんてこな気持ちになるのでした。

ともあれ。

きっと人生を何度やり直しても、わたしはずっといい加減な伴奏しかできないのだろうなあ。

それでは~


とりぶう


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