ひょうたんが沈んだ ~ 体験ダイビング体験!記 (6)~ショートショート とりぶうの読むコント~宮古島  ひょうたんが沈んだ ~ 体験ダイビング体験!記 (6)~ 


ひょうたんが沈んだ ~ 体験ダイビング体験!記 (6)~

テーマ : 日記 ジャンル : 日記

みなさんこんにちは。

夏か!

くらい暑い宮古島の、今日の最高気温30度!って。

ここにきての30度はきつい。

テストの答えを、番号ひとつ間違えたままずっと解答用紙に書きつづけ、終了2分前に気付くくらいきつい。

ああ深まるはずの秋が遠ざかる。

さて、体験ダイビング体験記のつづきです。

自称「へたれ」のピーちゃんが地球の青さを堪能して戻って。

いよいよわたしの番です。

シーサー先生は、とりあえず入水して縄をつかむようにと指示。

わたしはそろそろと入水しました。

背中のタンクが軽くなります。

「はいじゃあ、顔をつけて~」

シーサー先生が言います。

海が得意でないとはいえ、8年半宮古島に住んでいて、夏は毎週海に通いつめ、

まがりなりにも素もぐりのまねごともし、シュノーケルとフィンがあればけっこうな深さの海でもOKくらいに海に慣れて、

顔をつけることなどはまるで朝飯前なはずなのに。

一瞬、躊躇しました。

頭がこんがらがってしまったのです。

え~っと、鼻で息はしたらあかん、口呼吸、口呼吸・・・・・

そう念じて顔をつけました。

瞬間的に息を止めてしまいます。

うっと苦しくなり、そのあと、

「口呼吸、口呼吸」

を思い出し、口にくわえたおしゃぶりのようなやつをおそるおそる吸いました。

口の中にしゅーっと空気が送り込まれます。

おお!

ほんまに呼吸ができる!

ちょっとした感動でした。

感動をしたものの。

次の難関がすぐにやってきます。

安倍政権なみに問題山積。

わたしの次の懸案は耳抜き問題。

耳抜き、ほんまにちゃんとできるやろうか。

先生がわたしに耳抜きを指示します。

わたしは鼻をつまんで思いっきり、ふんっ!としました。

すぐに右耳がぷしゅっと抜け、左はぶじゅじゅじゅとぐずりながらもどうにか抜けたもよう。

痛くなければOKだといわれていたので、わたしは思いっきりOKサインを出しました。

いったん耳抜きがOKとなると、とたんにダイビングが楽しくなります。

心の中でうほうほいいながら、紀の国のサル海にもぐる!という気分で縄をすこしずつ降りてゆきました。

ところが。

耳抜き問題はクリアしたものの。

ピーちゃんもいちばんやっかいだったという体が浮いてしまう問題が浮上。

足を下に向けてるつもりでも、しらずしらずにおしりからぷか~っと浮いてきてしまうのです。

シーサー先生が、足を押さえてくれるのですが、それでもついついぷか~。

押さえるぷか~、押さえるぷか~、を繰り返しているうちに、ふと。

「あたし、ひょうたんみたいやな」

と思いました。




ひょうたん気分 2015 11・9



なぜひょうたんかというと。

ある昔話で。

沼に住む竜に嫁がされそうになった娘が、

ひょうたんを3つ用意。

「あの妙なものをいっぺんに沈めてくれないとお嫁にはいけないわ」

といいます。

竜は「なんだこれしきのこと」と沼に入りひょうたんをしずめようとするのですが、

ひとつ沈めてるうちにもうひとつが浮上。

いっぺんに3つ沈めるのはとても難しい。

そうこうしているうちに、娘は用意していた千本の針を沼にばらまきます。

ひょうたんをしずめることに躍起になっていた竜はそれに気付かず、千本の針がささって死んでしまったとさ。

という話。

わたしはそのとき、「ひょうたんというのはとても沈みにくいものなんだ」とわかりました。

いま、わたしがそのひょうたん状態。

竜が来ても沈められないやつや。

そんなことを考えながら、どうにかこうにか縄の先端までやってきました。

先生はしきりに息を吐くように指示。

ダイビングでは不安からか、どうしても呼吸が速くなるようです。

先生がわたしの横で、いろいろ指示、

は、しているようでしたが。

なにせ海の中なので、なにか言うてるけど、ようわからん、ということが半分くらいでした。

ま、生きてたからとくに重要でもないことだったんだろうと思っています。

まわりを見渡すと、サンゴのまわりに小さな魚たちが群がっています。

シュノーケルでも見れる光景ですが、ダイビングではじっくりと見ることができ、不思議な感覚でした。

慣れてくるとともに、シーサー先生がつかずはなれずくらいの距離で見守り体勢になります。

ときどき姿が見えません。

わたしは急に不安になりました。

先生のいうこと半分しか聞いてないけど、いないとなると心細い。

公園で機嫌よく遊んでいたけど、お母さんの姿が見えないととたんに泣き出す幼稚園児の心境でした。

しかし。

姿が見えて、もっと空気吐けとか、耳抜き耳抜きとかいっぱい指示されだすと、

もう姿が見えなくてもいいな

と思ってしまう自分がいました。

ナマケモノって海の中でもナマケモノなのだな。

わたしの辞書に『油断』という言葉は山のようにある!(なんの自慢?)

そうこうしているうちにそろそろ戻るということで、縄をつたって上に上がります。

だんだん水面が明るくなり、ザッバーと水から顔をあげたとき、

とても明るい空とみんなの顔がありました。

しかちくはコップを持って待っていました。

ピーちゃんが言うには、

「とりぶうちゃんが戻ってくるのをほんとに心配そうに待ってたのが感動的だった」

とのことでしたが。

わたしはそんなことをまったく考えられなくて、

「しかちくはもう戻ってきてたんか」

くらいにしか思っていませんでした。

それよりも、ダイビング前に「とりぶう、ぜったいダイビングやってよかったって言うから!」と宣言されてたので、

「どや、やってよかったやろ」とめっちゃドヤ顔されるんやろな、ということしか考えられませんでした。

そういわれたあかつきには、

「ああ、ああ、あたしの負けさ、やってよかったよ、ダイビング!」

と、やさぐれたアメリカ女の感じで言いかえそうと考えていました。



「体験ダイビング体験!記」 もうちょい続きます。


それでは~


とりぶう

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No title

いいなぁ~
やる気が出れば 環境的には 出来るのだから
羨ましいわ~ でも タダではないのよね・・・
手軽だったらシュノーケリングかな?

これからも楽しめそうですね!
さて。。。今後どうなるかな?

イノぶたさん。

そうそう、やる気があれば!なんですよね~!
じっさい、海がまわりにあると、他のあそびは必要なくなるんですよね。
最近は、暑いときに水の温泉として浸かってることが多いかも~!
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