カゴの中の鳥であるショートショート とりぶうの読むコント~宮古島  カゴの中の鳥である 


カゴの中の鳥である

テーマ : 日記 ジャンル : 日記




みなさんこんにちは。

うちの庭にはネコがよくやってきます。

ネコはぶちだったり茶トラだったりグレーだったり、全部で5種類くらいいるのですが。

みんなまったく同じコースをたどってゆく。

人間には見えない、ネコの遊歩道コースというものがあるのかもしれん、

と気付いた金曜日。

モコの日記です。






吾輩はモコである。

文鳥である。

このところ、吾輩のカゴに小さな小さなアリがたくさん出現していた。

吾輩に危害を加えないので、それほど気にも留めていなかったのであるが、とりぶうは大騒ぎしている。

それも朝早くからである。

「モコかわいそうに!」

と言いながら、吾輩をカゴから出して、カゴごとどこかに行ってしまった。

せっかくくつろいでいたのに、人間というものは自分の都合でまわりを振り回すやっかいな生き物である。

アリ被害よりも、カゴから出されたことが吾輩にとってはいちばんかわいそうである。

10分ほどしてとりぶうは戻ってきた。

止まり木やらすのこやらをごそごそしたあと、吾輩は捕まえられカゴに入れられた。

やれやれ。

ようやく朝飯にありつける。

吾輩はいつもの止まり木に止まろうとした。

そのとたん、前のめって落ちそうになる。





なんかちがう 2016 6・10




なんだろう、この違和感。

細い止まり木が2本、太い止まり木が1本。

数に変化はないが、すこし位置が変わっている。

ふーむ、微妙に居心地が悪い。

まあ、そのうち慣れるであろう。

所詮、吾輩はカゴの鳥。

何の選択肢もないのである。

与えられた境遇を全うする以外に、生きる道はない。

そういう意味では、夫婦のうちでも夫というものと同じかもしれぬ。

夫に部屋の模様替えの主導権や、食事の献立を決める権限はない。

妻が勝手に変えたソファの位置にダメだしできる夫は、この日本にどれくらいいるだろうか。

ちなみに妻は一日がかりで模様替えしたとする。

どれだけの夫がダメだしできるだろうか。

あるいは、何が食べたい?と聞かれて、素直に食べたいものを答え、それが出てくると思いきや、まるで関係のないものが出てきたとき、どれだけの夫がふくれっ面のままでいることができるだろうか。

家というカゴの中では、選択肢は妻にしか与えられていないのかもしれない。

夫はカゴから出てゆく選択肢もあるのであろうが、そうする人は少ない。

そこにあるのは責任感か、達観なのか、吾輩にはわからない。

案外、カゴの中が楽しいという答えなのかもしれぬ。

どっちにしても女というものは、前触れなしにいきなり変化をもたらす。

いちいち過剰に反応していては体が持たぬ。

言えるのは、模様替えしたり、何が食べたいか聞いてくるうちは、妻はカゴの中を温かく保とうとしているということ。

それにダメだしする存在は、妻にとっては危害を加えるアリなのである。






暑いときに水浴びすると、モコはやたら鳴きます。

あ~、気持ちええわ~、

と喜んでるのが伝わってくるんだなあ。

それでは~


とりぶう



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