サッシュベルト先生ショートショート とりぶうの読むコント~宮古島  サッシュベルト先生 


サッシュベルト先生

テーマ : 日記 ジャンル : 日記



みなさんこんにちは。

ここ最近、よく見かけるようになったファッション小物、サッシュベルト。




サッシュベルト 2017 4・5



あれを見ると思い出す人がいます。

それは小学校のときに習っていたピアノの先生。

小学校の1年生のとき。

両親に懇願して、まるで裕福ではない田舎の農家の次女のくせにピアノを習わせてもらっていました。

ぜったいまじめにやるといいながら、まじめに練習せず、

将来必要だからといいながら、一度も必要にならず、

両親にはごめんという思いしかない。

そして、サッシュベルトの先生にもごめんという思いがある。

その先生についたのは1年か2年ほど。

最初は別の先生に習っていたのが、なんか理由はわすれたけど、その若い女の先生に習うことになりました。

たしか親戚の知り合いかなんかで、わざわざわたしの家に通ってくれていました。

というのも、その先生の家がとても遠く。

人の数よりもイノシシやサルのほうが多いような、ものすごく奥まったところだったと記憶している。

田舎のピアノの先生というのは、基本自宅で教えているので、そういうところまで通わせるというのも大変だろうと思ったのか、とにかく週に1度、先生はやってきた。

そんなところ出身のわりには、先生はおしゃれで上品でかわいらしかった。

いつもブラウスとスカート。

そしてサッシュベルト。

サッシュベルトはいつもではなかったのかもしれないけど、やわらかそうな革のベルトをウエストにきりりと巻いていたのがとても印象的で、

「大人になったらわたしもこういうベルトを巻くような格好をしたい」

と思っていた。

先生は上品でかわいらしい人だったけど、わたしは下品でやんちゃくれな女の子だった。

いっしょに習っていた姉はまじめにやってたけど、わたしは不まじめこの上なく。

聞き取った音符を書くときでも、5線譜からはみ出すのは当たり前。

ふざけてやたらでかい音符を書いては先生を辟易させた。

そのうえ練習嫌い。

当然のことながら、上達もせず。

ひたすら先生を困らせていた。

だから先生がやめると聞いたとき、

「あたしが困らせたからかも」

とどきどきして思い悩んだ。

でも結婚するからと聞いて、ほっとした。

中学になってピアノをまじめに練習するようになったとき。

あの先生には悪いことをしたな、と思った。

今のあたしのまじめぶりを見たら、先生はどう思うやろか、と想像したりもした。

先生とはほんの少しの間のつきあいだったけど、サッシュベルトの印象がとても強く。

顔はまるで思い出せないのだけど、先生のファッションはありありと思い出せる。

白いブラウス、赤いスカート、黒のサッシュベルト。

残念ながら、わたしが先生の年頃には、サッシュベルトが流行していなくて巻いたことは一度もない。

今サッシュベルトの流行再来なので、巻いてみたい気もするけど。

下品でやんちゃくれな女の子だったわたしには、いまでもやはり敷居の高いアイテムなんだなあ。

それでは~


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