スパイスガールズ
作品No.(12)
朝、学校へ行くとちゅう、いつもの交差点で、イシハラにあった。
「おまえ、きのうの『ミュージック・トレイン』みた?」
会うなり聞く。
「いいや、忘れた。」
オレが答えると、
「うっわー、もったいね。『超!魅了ガールズ』出てたのに。」
と、イシハラはおおげさに、頭をかかえる。
「なんだよ、それ。」
「え、おまえ、知んないの?『超!魅了ガールズ』。」
「知らない。」
「五つの味をためしてね、『超!魅了ガールズ』だよ。」
「なんだ、それ。」
「かわいい女の子、五人組のグループだよ。」
「へえ。」
「あまーい考えゆるしてね、の、さとうキャンディ。」
「なんだ、調味料か。」
「からくちコメントかくごしな、の、しおザルツ。」
「すごい名前。」
「人生すっぱいことばかり、の、すっぱビネガー。」
「それ、かなしいな。」
「時代おくれですみません、の、しょうゆセンベイ。」
「女の子グループの名前かよ、それ。」
「さいごが、地方分権さんせいよ、の、みそラーメン。」
「え、ちょっと、あきらかにちがうだろ、みそ。」
「なんで?」
「なんでって、地方分権って、テーマが、あわないだろ。」
「みそラーメンは、名古屋出身で、地方のみそも応援してるんだ。」
「アイドルグループに、そんなのいらないだろ。」
「みそラーメンは、これからのアイドルなんだ。」
「わけわかんないよ。それに、ラーメンもだめだろ、ラーメンも。」
「いいじゃないか。おとこはみんな、ラーメンが好きなんだよ。」
「あっりえねー。」
「デビュー曲がまたいいんだ。
『あなたのハートを超!魅了』
あのスパイスガールズのカバー曲なんだ。」
「何からなにまで・・・。」


あしたも、お待ちしております。!

