一発勝負で占うショートショート とりぶうの読むコント~宮古島  一発勝負で占う 


一発勝負で占う

テーマ : 日記 ジャンル : 日記



みなさんこんにちは。

古代、卑弥呼の時代とかそんなときには。

吉凶を占うことが、上に立つ者のひとつの大きな仕事だったと思われる。

亀の甲羅とか、牛や鹿の骨とか、水鏡とか、そういったものを用いて、

「今年はいい感じ!」

とか。

「今年はやな感じ!」

とか。

占っていたと思われる。

現代は、占いでなにかを決めることはほぼなくなってはいるものの。

ゲン担ぎというか、これができたらヨシ的な、個人のこだわりがあると思う。

わたしにも、そういう指針となるべきものがある。

それは、逆上がりができるかどうか。

できたらまだまだ元気だという証拠。

自分の中では、去年できたのだから今年もできると思ってる。

老化が加速度つけて進んでいるにもかかわらず。

逆上がりは今年もできると思っている。

のであるが。

先日、しかちくが、

「もうムリやろう?」

とか言い出したので、火がついた。

「できるよ」

「いやあ、ムリちゃう?」

「ぜったいできるって!!」

「ほんまにい?」

「ほんまに!できる!」

と、お互い主張し。

成り行き上、逆上がりできたら好きな服を買ってくれるということになった。

ただし、チャンスはたった一回。

一発勝負。

蹴り上げそこなったら終わりである。

そして、失敗したら、今シーズン洋服は買いません。

靴下だって、下着だって買いません。

と、わたしは宣言した。

そして、先週土曜日。

公園に行きチャレンジした。

それも朝の7時である。

まだ筋肉も起きていない。

気分は上がらない。

わたしは軽くストレッチして鉄棒の前に立った。

3つ並んだ鉄棒の、いちばん低いやつ。

わたしは鉄棒を握った。

ひんやりとした感触。

なんかすべるかもしれん。

できるかな?

できるかな?

どきどきしてきた。

わたしの心の中に、うっすら不安が去来する。



一発勝負 001






しかし、兄弟よ。(だれが兄弟よ?)

人生は一度きりだぜ。

チャンスがあれば、どんな状況でも全力を尽くせ。

あんなつらいときにも、耐えたじゃないか。(いつ?)

全力出さずに後悔すんじゃねえぞ。

鉄棒がすべるのだったら、しっかりとにぎったらええ。

イケるよ、イケる。

イケる気しかせえへんやろ。

わたしは大きく深呼吸して、しかちくのほうを向いて言った。

「いきます!」

体を前後にゆらし、足を軽くステップして、

左足に力を込めて踏ん張った。

右足が空を切って、大きく弧を描く。

左足もつられて弧を描く。

腕に力を入れて、鉄棒を引っ張る。

おなかが鉄棒に当たった瞬間、逆上がりをするときのあの感覚がよみがえり、

「これでイケる!」

と確信した。

足をそろえてくるりとまわった。

わたしの体が、ぎゅいんと回った。

「できた!」

わたしは叫んだ。

どうや!

どうや!

今年はオッケーや!

と、大声で叫びたかった。

たぶん卑弥呼もそういう感じだったんだろうと思った。(ほんまかいな)

今年のわたしも元気だと占えてよかった。

翌日。

ハッスルマッスルの「忍者」という舞台を見に行ったら。

跳び箱21段跳ぶ人がいたり、

椅子を何個も積み上げたものすごく高いところで逆立ちする中国雑技団の人がいたり、

肉体を使って日々がんばってる人を見たので、

わたしもまだまだがんばろうと思った。

いったい自分でも何を目指してるのかわからんようになってきたなあ。

それでは~


とりぶう


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