女子高校生のベンピ(便秘)によく効く単語集
作品No.(13)
「おねえちゃん、あたし、最近、ベンピでさあ。」
と、妹のタマヨが、姉のキリコの部屋に行って言う。
「え、あんたも?」
キリコがこたえる。
「おねえちゃんも?なんか、やなとこ、似ちゃうよね。」
タマヨが、おなかをさすりながら、言う。
「じつはさ、いいもん、あんだ。」
キリコが、秘密っぽく言う。
「なによ。」
「じゃん。」
キリコは一冊の本をとりだす。
「なに?『でる単』?問題集じゃん。」
「よく見てよ。」
タマヨは、じっと表紙をながめる。
「あ、『う○こがでる単語集』だって。」
「ね。いいでしょ。」
「こんなんで、でるの?」
「サユリは、効いたって言ってたよ。」
「へえ。ちょっと読んでみてよ。おねえちゃん。」
キリコはページをめくる。
「いくよ。ドビュッシー。」
「はあ?」
「効くコトバだって。」
「わからないなあ。」
「ミラ・ジョボビッチ。」
「うーん、ビミョー。」
「ウンベルト・エーコ。」
「・・あ、なんか、いいかも。」
「でも、だれだよ、これ、ってかんじだよね。」
「もうひとおしだよ。」
「ベルギー・ブリュッセル。」
「お、いい、いい、これ。」
「うん、わかる。」
「つぎ、つぎ。」
「アンコ椿は恋の花。」
「あ〜、ひっこんだあ。」


あしたも、お待ちしております。!

