図鑑マニアショートショート とりぶうの読むコント~宮古島  図鑑マニア 


図鑑マニア

テーマ : 日記 ジャンル : 日記



みなさんこんにちは。

わが家には生き物関連の図鑑がたくさんある。

学研のシリーズも小学館のシリーズもそろっているし、

その他、単発の海の生き物とか、星座とか、恐竜とかいっぱいある。

これらは子どもたちがちいさいときに買いそろえたものであるが。

なによりも、わたしが図鑑好きだったのだ。

子どもにかこつけて買ったと言ってもいい。

図鑑は見ていて飽きない。

未知の世界にいざなってくれる。

うげ~、こんな生き物があるのか!

ぐげ~、グロテスクすぎる!

ほげ~、アホ面やな~!

など、オドロキと発見の連続なのである。

なかでもわたしは魚図鑑が一番好きだ。

魚類および、海の生物の多様性たるや!

陸上の生き物のバリエーションがチンケに思える。

海を見るたび、

「こんなに表面上はつるっとしていて何もないように見えるのに、いざ中に入ってみると、

うげ~!と、ぐげ~!と、ほげ~!の世界が広がってるんだなあ」

と、うれしいような恐ろしいような気持ちになるのである。

魚は食べてよし、観賞してよし、図鑑で眺めてよし、

そして描いてもよし、な生き物である。

わたしは魚を描くのが好きだった。

魚の姿は美しく、模様も色も素晴らしい。

描いていても楽しかった。

わたしはすでに大人であったにもかかわらず、魚の水彩画をたくさん描いた。

たくさん描いた上に、勢い余って当時働いていた義両親経営のレストランに貼りさえした。

何も苦情がでなかったのをいいことに、いくつもいくつも貼った。

今考えると、ごり押しが過ぎる嫁である。

当時の自分の怖いもの知らずぶりに今更ながらビビる。

そのうえ、我ながらまんざらでもないな、と思っていたのが怖い。

あるとき。

客の一人で、バイトでカメラマンもやってるという中年男性が、わたしの絵を見て、

「構図にもうちょっと工夫がほしいなあ。動きがないっちゅうか・・・。あれだったらなんや魚の図鑑みたいやで」

と言った。

そうなのだ。

わたしは魚の絵を描くとき、図鑑を参考にして描いていた。

そして図鑑そのまま描いていた。

魚は紙のど真ん中にどっしりと居座り、動きなど全く感じさせない死んだ魚の目をしていた。






魚図鑑の影響 001





そのときは、

「ひとの絵にいちゃもんつけて」

とその人に反感すら抱いたのであるが。

今じっくり考えてみると、その人の指摘がよくわかる。

よくわかりすぎて、戻れるならそのときのわたしに、

「ほぼ魚拓なんだな!」

と漫才コンビのカミナリのたくみ君ばりに突っ込んでやりたい。

いやむしろ、その横に貼られていた、だれか客が釣ってきたでっかい魚の魚拓のほうが、まだ勢いを感じさせていた。

しかし、言い訳になるが。

わたしは魚図鑑が本当に好きだったのだ。

そこに描かれてある魚のリアルな絵に毎度感動していたのだ。

こんなふうに描けたらええなあ、と。

だからわたしの絵が「図鑑みたい」と評されたことは、ほめ言葉と言っていいのではないか。

いまさらながら、あの客には「ありがとう」と言いたい気分である。

たぶんたくみ君には、

「自己満足だけなんだな!」

と普通の突っ込みされるんだろうなあ。

それでは~


とりぶう

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