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どうにかこうにかゴール ~多良間島一周マラソン参戦記 (5)

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みなさんこんにちは。

多良間島一周マラソン後半戦です。

23.75㎞のとりあえず半分のところまできたけれども。

太陽は依然、ぎらぎらと季節外れの暑さで照りつける。

このくらいになると、

「あかん、もうあかん」

と、しかちくはヘタレモード。

いままでのマラソンではいつもわたしが足を引っ張ってたのだけど、

今回は立場が逆転。

「もうちょっとで給水ポイントやから、な、そこまでがんばって走ろう」

いろいろと励まし、自分のつば付きの帽子はもちろんのこと、

日陰のポジションもしかちくに譲り、

われながらかいがいしいことこの上ない、

これぞ、妻の鑑、

と内心自分をほめまくるのであった。

神様がみていたら、言いたい。

来世でいいことはいらないので、この世でいっぱいいいことがありますように、

と。

さて、いくつかの給水ポイントが過ぎ、想定外の暑さのため、歩き始めるランナーもちらほら。

わたしたちもその仲間。

そんななか、ゆっくりながらも着実にわたしたちを抜いてゆくおじいちゃんがいる。

「ほら、走れ走れ」

と声をかけてくださる。

走れるくらいなら歩いてないんやけど、と思った。

が、

さすがにこのおじいちゃんに抜かれるのはちょっと・・・

と、どうにか残っていたプライドがわたしたちを走らせるのであった。

あと8キロ、あと7キロ、あと6キロ、

じょじょにゴールは近づいている。

しかちくは、

「絶対、最後沿道の応援があるから、そこは走らなあかんやろ。
だから、今歩いとくねん」

と体力温存作戦。

ようやくあと5キロくらいから走りモードになるのであった。

それでも、ああもうムリ、と泣き言ばかりいうので、

「泣き言ばっか言うんじゃないよ」

と、わたしに叱咤されるのであった。

散歩につれて出たはいいが、途中、てこでも動かん!という姿勢を見せる犬をつれてる気分であった。

給水ポイントがたくさんあってふんだんに飲み食いできたのはよかったが、

そのためかどうか、しかちくが途中から、おならをしだした。

それも人が近づいてきたら、

「プップップー」

と出るのである。





いろいろうるさい 001





ところが、しかちくは平気な顔をしていて、わたしのほうが焦った顔をしている。

これではまるで、わたしがおならをしたみたいである。

いくら「おなら上等!」と公言しているわたしでも、(あほな公言)

ひとの屁までなすりつけられたらたまったもんではない。

耐えきれず、

「ちょっと、しかちゃんおなら!」

とわざと声を大にしていうのであった。

そういえば、昔からしかちくはジョギングの最中、人とすれ違う時に限っておならをするというクセがあった。

緊張するから、というのが理由らしかったが、

おならした後の顔が緊張感のかけらもないので、ほんまかいな、と今更思うのであった。

さて、ゴールまであと少し。

沿道のおじさんから、

「あと30分!」

と声がかかる。

制限時間まであと30分、ということである。

すでにスタートから3時間たってるのだった。

長かった一周も、ゴールまでもう少し。

もう少し、

もう少し、

と思うけど、なかなかゴールが見えん。

多良間島に土地勘がないので、いったいここはどの辺なんだろう?と思いながら走り続けると、

ようやく、見覚えのある曲がり角に来た。

「あそこを曲がったら、もうちょっとや!」

わたしたちの疲れ切った顔っも少しほころぶのであった。

沿道に人が増えてくる。

わたしたちの名前を呼んで「あとちょっと!」と応援してくれる。

係の人だろうか、トランシーバーでわたしたちのゼッケンと名前をだれかに伝えている。

最後の角を曲がると、

「ゼッケン○番○番、○○さんご夫婦、おかえりなさ~い!

夫婦、仲良くのゴールです!」

と放送がある。

ああ、兄弟に間違われなくてよかった、ちゃんと女と認識してもらえた、と安心した。

放送席テントの前を横切ると、黄色の大きなアーチがあり、

道路には行きにも越えて行った赤いテープが見え、

そこを走り抜けて、

ゴーーーール!

あーーーー、しんどかったーー!

係の人がペットボトルの水を手渡してくれた。

完走証を見ると、なかなかの遅い記録だったが。

走れてよかった。

こんなに沿道の応援がありがたくて身にしみた大会はなかった。

多良間島には観光資源がなにもない、

と揶揄気味にいう人もいるが。

こんなに素晴らしい島民は、財産といわずになんであろう、

とつくづく思ったのだった。

つづく


それでは~


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