OLママともだちの子育て術
作品No.(27)
「なんかさあ、子育て中って、いそがしいけど、ひまだよね。」
ナツミママが言う。
「あ、わかるぅー。体は、くたくた、なんだけどぉ、こころが満たされなーい、てかんじぃ。」
タクヤママが、べたーっとこたえる。
「なんかぁ、社会とつながってない、っていう不安?」
アイコママがいうと、あとの二人も「そう、そう」と、うなずく。
「あ、それはそうと、ネットで見つけたよ、これ、きんぎん堂の『ぬれおかき』!」
ナツミママが、かばんからふくろをとりだす。
「きゃー、うれしいー、よくみつけたねえー。このべたーっとしたかんじ、最高なんだよねぇ。」
タクヤママが、ほおずりする。
「どこでみつけたの?ヤフー?楽天?」
アイコママが聞く。
「あ・・・。」
ナツミママが、何かを思いつく。
「どうしたのぉ?」
タクヤママが、いぶかる。
「これ、いけるかも。」
ナツミママの顔がかがやく。
「なに?」
「ネット、よ。ネット通販!」
ナツミママが、人差し指をたてて、いう。
「あのさ、いま世間は、『ぬれおかき』とか、『ぬれせんべい』とか、『ぬれ甘納豆』とか、
大はやりじゃない?だから、あたしたちも、ぬれナントカを、ネットで販売するのよ!」
「あ、それ、名案!オンナはべたっと好きだもぉん。」
タクヤママが同意する。
「でも、何を売る?」
アイコママが聞く。
「ん〜、それよ。ぬれてるもんよ。」
ナツミママが腕組みする。
「ぬれおむつ!」
全員が声をそろえ、
「わすれてたよ〜ん、ごめんなちゃ〜い。」
と、三人はそれぞれ、子供のおむつをかえはじめる。
「なんだかんだいって、あたしたちってぇ、いいママ、してるよね。」
自分たちをベタぼめする三人。
女は、べたが、好きである。


あしたも、お待ちしております。!

