コンチキ!(6)〜オーストラリア金髪女トニとオトコとトイレット〜
作品No.(560)
コンチキ!(1)から読む
「待ってるの暑かった〜!みなさん、はじめまして、トニで〜す!」
乗ってきたのは金髪青い目の美女、28歳。
日本人が、想像する、ザ・ガイジン女性、といういでたちの女性でした。
男性陣はいっせいにおしりが2センチほどあがりました。
とくに、シドニー警察官のネイサンと、おとなしい格闘家という風貌のオランダ人、テオの食いつきはすごいものがありました。
『女はマルー以外全部アウト』発言でコンチキツアーのいや、日本女性全員の
(ひとりだけやろ!)ひんしゅくを買った大木こだま的イタリア人、ルカも口元をにやにやさせています。
トニはキュートでおっちょこちょい。大きな口を思いっきりあけてがはははと笑う。
でもぜんぜん下品じゃない。まるでラブコメディの主人公そのままな感じのひとでした。
「ああいう風貌に生まれたら得やなあ。」
わたしがポツリとつぶやくと、
「オレ、トニみたいなん、あんまりタイプちゃう。」
としかちくがなぐさめとも傲慢ともとれる口調で言いました。
トニはガイド兼運転手のマークにかわって、今日はこれからどこそこへ行きますといった指示を出します。
マークのときはみんなおとなしく聞いてたのに、トニになってからは、あちこちから突っ込みが入り、大盛況。
まるで、教育実習に来た女子大生を質問ぜめにする中学生みたいな感じでした。
バスはいよいよガタガタ道に突入です。
ところどころに大きな水たまりがあって、そのたびに車体が大きくかたむきます。
小1時間走ったところで、バスは止まりました。ガソリンスタンドも建物もありません。
「いまからトイレ休憩です。男は右、女は左。」
マークが笑いながら宣言します。さすがオーストラリアは観光国。こんな何もなさそうなところにまで、しっかりトイレを作ってるんだ。
わたしはちょっとおどろきました。バスを下りると、まわりはまばらな草むら。見渡してもトイレらしきものはありません。
ちょっと、トイレはどこ?
わたしはいぶかしく思いながら、前をゆくアメリカ人男性のあとをついてゆきました。
しかし、彼はなんだか早足でわたしをまこうとしています。
ちょっと、なんでまくねんな。妊婦に対してやさしくしてくれてもええやんか。
わたしは妊婦をなめるなとばかりに、ようやく立ち止まった彼に追いつくと、彼は早口でなにか言います。必死にバスの反対側を指差しています。
「女性は左!女性は左!」
は?そういえばマークもそんなこと言ってたな。よく見ると、彼はトイレの最中でした。
「おおおお〜〜!アイムソーソーリー!」
わたしはそのときすべてを理解しました。
見ると、みんな一定の間隔をあけて、じっとトイレの最中。
わたしのつたない英語力では、マークの意味深な笑いの意味まで理解できなかったのです。
ああ、もうちょっとで間違うとこだった〜。
(すでに間違ってる!)
わたしはトニのまねをして、がははははと笑いながらその場をあわてて離れたのでした。
(追記)
みなさま、いつもお読みいただきありがとうございます!
宮古島はいま、新型インフルエンザが大流行中。
夏休みにもかかわらず、子どもたちにもかなり広がっているようです。
こんなに湿度も高くって暑いのに死なないウイルスって!
その強さをわけてくれ!
と、少々夏ばて気味のわたしです。
みなさんも新型インフルエンザには気をつけてください。
ところでのぶちんさんによると、北海道ってもう夏休み終わってるんですね!?
もう秋の気配だとか。
宮古島に秋の気配が訪れるのは12月頃。
日本は長いですね〜。
さて、一週間、『コンチキ!』をお読みいただきありがとうございました。
来週は宿のおはなしではじまります。
そしてわたしの体にも異変が・・・!
そんなおおげさなことでもないんですけどね。
ぜひお読みくださいね!
では来週もお待ちしてますね〜!
とりぶう


あしたも、お待ちしております。!

