霊感
作品No.(611)
「うちのクラスに霊感強い子がいてさ。ときどき霊が見えるんだって。とくに夜の台所なんか、やばいくらい見えるって。もうチョーやめてほしい。こわいよ、こわすぎ。」
タマヨが両手を前で組んで震えるしぐさをする。
「はっはっは。まったく女子高生ってのはのんきさねー。そんなのいるわけないさね。」
話を聞いていたミヤコさんが笑う。
「でもその子は人の守護霊も見えるって言ってたよ。」
「ないないない。でっちあげさね。だいたい、ああいうのは人の心がつくりあげたシロモノなんだ。
怖いと思うから見える。幽霊は信じてる人にしか見えないもんなんだ。
で、信じてるやつってのはだいたいが子どもだろ?成熟した大人はそんなの見えっこないさね。」
ミヤコさんが得意げに言う。
「あら、わたしの友だちで、いまでも信じてる人いるわよ。だから暗いところがすごく苦手だって。」
ナツミさんが反論する。
「それは、その人がまだ精神的に未熟なんだよ。オレみたいに大人の男になると、幽霊どこじゃないからな。暗いのが怖いってなつかしいな。ははは」
ミヤコさんがくちびるのはしを上げて言う。
次の日。
「お父さん、遅いね。」
「ほんとねー。今日停電になるって知ってんのかしら?」
「べつにいいんじゃん?暗いのが怖いってなつかしい、なんてえらそうに言ってたもん。」
「それもそうね。台所にろうそくつけとけばいいわよね。大人の男なんだから。」
夜中。
「たらいまー。かえりまひたよ〜。」
酔っ払ったミヤコさんが帰ってくる。
「あれ?られもいなひの?さみひーなー、っと」
ミヤコさんが電気のスイッチをつける。しかし電気がつかない。
「はれ?おかひいなー」
手探りで台所に行く。ろうそくがぽつんとともされている。
「ひっ!はあ、びっくりした!なんでろうそく?ちょっと待ってくれよ〜、まじで?ちょっと、いやだよ〜、オレ、こういうの怖いさね、ちょっとカンベンしてくれよ〜。」
「どうしたんじゃ〜?」
おじいちゃんがミヤコさんのさわぎに、懐中電灯を持って何事かと出てくる。
「ひいいいいっ、ひ、ひ、ヒトダマ〜!ご勘弁を〜!」
「なに騒いどるんじゃ、わしじゃよ、マモル。」
「ひゃああああっ、しゅ、しゅ、守護霊さま、すいませんでした!わたしが間違ってました!
ほんとは幽霊信じてます!もう全力で信じてます!どうか、どうか、ご勘弁を〜!」
「ええっ、どこじゃ、どこじゃ、幽霊は!?わしも幽霊怖いんじゃよ〜!」
(追記)
みなさま、いつもお読みいただきありがとうございます!
先週末の雑記の男女関係のことについて、コメントたくさんありがとうございました!
何人の女子におごったとかいうのは男の、男に対する自慢なんでしょうね。
男からみてかっこいい男、というのを演じたいということ。
そう考えると、女だってそういうことありますよね。
ファッションだってダイエットだって、異性というより同性相手に見栄をはることが多いですからね〜。
そういえば、あの中学生男子たちにとって、デートでワリカンというのは信じられない。
男、もっとしっかりしろ!
という意見だったのですが。
男が弱くなってきたといわれる最近でも、そういう価値観なんだな〜とちょっと意外でした。
ちなみに、わたしとしかちくは基本ワリカンで、それをしごく当然なことだと思っていました。
だからわたしもいいたいことが言えるんだ、と。
あ、そうか。
いいたいことを言ってもらっちゃ困るから、おごるのか。
どうなんでしょうね。
ささいなことでも男と女のことって興味深いものです。
また思いついたら、雑記にでも書こうと思います。
ところで、calcan3000さんにコメントでもいただいたのですが、『新婚さんいらっしゃい』の宮古島編が放送されたそうですね。朝日放送の宮古島開局を記念して、だそうです。
ちなみにわたしは出てません。(当たり前やろ!『新婚さん』いらっしゃいや!)
探偵ナイトスクープは、お義母さんが録画してくれてたので、見ることができました。
なつかし〜。
あのゆるさ〜。
通天閣〜。
さて、明日はハッタリ君のおはなし。
カズヤたちが不良グループに出会って・・・というお話です。
気楽にお読みくださいね!
ではまた明日もお待ちしてますね〜!
とりぶう


あしたも、お待ちしております。!

