反抗期娘から見た父の教訓ショートショート とりぶうの読むコント~宮古島  反抗期娘から見た父の教訓 


反抗期娘から見た父の教訓

テーマ : 日記 ジャンル : 日記
(622)

男のひとはいいなあ、と子どものときは思っていました。

家父長制の我が家では、決定権を持っているのは常に父。

父は機嫌のいいときと悪いときの差が激しいので、それを見分けるのは至難のわざでした。

それはライオンのオスとメスを見分けるくらい、難しかったのです。
(簡単やん!)

何かを買ってほしいときは、いつも父の機嫌うかがい。

きのう巨人勝ったなあ、原はよう打ったなあ、槙原ってすごいんやな、とあらゆる方面から機嫌をとります。
(巨人ネタばっかりやん!)

子どもごころに父との交渉はかなりの精神的負担でした。

しかし父は自分の買い物にはとても甘い人。次から次へと新しい洋服や靴を買ってきては悦に入っていました。

普段の日は職場と家の往復だけの人なのに、スーツやネクタイに妙にこだわるのです。

波平さんの髪型くらい、いつも同じに見えるのに。

父の日のために、わたしがデパートで店員さんと選んで贈ったネクタイは『地味やな』と言ってつけずじまい。まったく難しいったらありゃしない。

父はお酒もたばこもかなりたしなむ。

その上、ゴルフなんかをはじめて趣味にお金を使う。

車は新車しか買わない。その車を磨くために、馬鹿の皮の布を買う。
(どんな皮や!)

あ、鹿の皮でした。つい。
(なにがつい?)

わたしは、父はなんでこんなに色んなものにお金を使うのか、とあきれていました。

だって父の父、つまりおじいちゃんはあんまりお金のかからない人だったからです。

酒もたばこもやらない、唯一の趣味が宝くじ

お金を増やそうと思って、お金を投げ出すという奇特な人だったのです。
(いやみか!)

そんな父があるとき、どこかのお寺で書をもらってきました。

「おまえらな、この書はものすごええこと書いたあるんや。わしはそのとおりやと感動したよ。」

と父は大まじめにもったいぶって言います。わたしはめずらしいことがあるもんだと思いました。

父といえば週刊現代しか読んでるの見たことないのに、書なんて。

ご機嫌モードの父は新聞紙大の紙をゆっくり広げます。そこには、

『なに不足 人は裸で生まれたに』

とうまいのかへたなのかよくわからない字で書かれていました。なんと、あんたにだけは言われたくないよという人生訓。

波平さんに増毛法を教えてもらうようなもの。

わたしたちは思わず大爆笑。

「わーっはっはっは!よりによってお父ちゃんが、お父ちゃんが!あーっはっはっは!」

「ほんまやー!この言葉、そっくりそのまま、お父ちゃんに差し上げるわ!」

父は、娘たちの爆笑のみなもとが自分にあるとはまったく思ってもみないようでした。

とにかくなんだかしらないけど、娘たちの歓心を買ったらしい書なのだから、と父は台所の壁にべたっとそれを貼り付けて、気が向いたらながめてました。

しかし父の浪費はなくなることはなく、しだいに紙は色あせてゆきました。

あの言葉よりもなによりも、わたしがいちばん印象に残ったのは、落差は笑いになるということなのでした。


(追記)

みなさまいつもご訪問、コメントありがとうございます!

残すところあと4日。
あ、わたしの誕生日までという話です。うひひひひ。(また言うてる!)

今年も残すところ、あと1ヵ月と20日。
この季節になると、来年のカレンダーとか手帳とかが気になります。
わたしの父は大の巨人ファンだったので、巨人軍カレンダーが家に飾られていたこともありました。
わたしは高校生のとき、オードリー・ヘプバーンのカレンダーを飾っていました。
そんなに好きだった記憶もないのですが、ちょっとおしゃれに思ったのでしょうねえ。
そしてそのカレンダーを飾っているときよくオードリー・へプバーンが夢に現れました。
それもカレンダーそのまんまの格好で。
よくわからない場面で登場します。
寝る前にそれを目にしていたからかと思いましたが、あるときしかちくが、
「とりぶう、寝てるときちょっと目開いてる」
と言われ、はっと思いました。
わたしは寝ながらずっとオードリーを見てたのかも?
ああ、こわ。
でもよく考えたら、暗いから見えないですよね。
やっぱり寝る前に見た記憶なのかなあ。
ところで、わたしの息子もちょっと目を開いて寝る習性があります。
人のを見ると笑えてきます。
ひょっとしたらわたしもそうやって笑われてたのかもしれません。

さて、明日もひとりごとです。
パジャマのおはなし。
気楽にお読みくださいね~。
それではまた明日もお待ちしてますね~!
とりぶう

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非公開コメント

No title

寝顔ってどんなのかな?わたし・・

No title

馬鹿は私だったー
マジで馬鹿の皮? 馬と鹿の皮か??って想像してました 笑)
家も 小さい頃は 父は絶対でした。
母も 私が父の悪口言うと いつも叱られてました。
今じゃ~母が悪口言って私がなだめてますが 笑)
『なに不足 人は裸で生まれたに』
とりぶうさんのお父さんは 何を感じてこれを張ったのかなぁ~ 笑)

男の人はいいなぁ?

私もそう思っていました。

私の父も大の巨人ファンで試合の日程表を貼っていましたw
そして、殿様でした。
自分では何もしません(爆)

私も長男としてもてはやされながら育ってきましたが、
現実は厳しく 結婚してから人生の厳しさを知りましたw


落差は笑いになる?
確かにその通りです。

あまりにも真面目な私がとぼけたブログを書く
そこに面白さがあるのです(^_^)/

(あんた、恐ろしいほど普段通りだろ(^_^;))<神の声>

こんにちは♪

いやぁ~同じくです!
家の父も自分の趣味には惜しげなくお金を使っていました。
専制君主みたいでしたねぇ~!

自分が大人になって父が亡くなってから、あれはあれで
可愛げもあったんだなぁ~!等と思うようになりましたが、
子供の頃は嫌いでした!
物凄いお爺ちゃん子だったんですよσ(^_^;)

なに不足 人は裸で生まれたに
良い言葉ですねぇ~!
そういう生き方をしたいなぁ~と思いつつ・・・・・
出来ないネ!(笑)

なんか反省させられるなぁ~

こんばんわ、とりぶうさん。。

お父さんとわたしは男。。
(それが、どうした??)
なんか、言われていること胸にささるなぁ~
男って自分勝手な生き物なんですね。
”人に厳しく自分に甘く”をモットーに生きている動物??
あかん、反省しよ。
自分に少しだけ厳しくなろ~
(なんや、少しかいな~~)

No title

とりぶうさん、今晩は。
九州は南と言えども、昨日から、「お!さぶっ」て感じです。
宮古は気持ち良い季節でしょうね?
何でか、宮古島には思い入れがあります。
姑とは、よく喧嘩したし、仲良くもしたし、  その姑の故郷かと思うと何か懐かしく思います。
実の母より、母らしかったものですから。
とりとめも無い事、お許しくださいね。
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